タイトルで分かると思いますがこれはナナシのコピペです。ここに載ってないものを全部載せる予定です。長いですが最後まで読んでもらえると嬉しいです。
あれからどのくらい経つだろう。
失って初めて気付くことがあると、身を持って知ったあの幼かった頃から、随分時間が経った。
知りたくなかった。そんなことは、知らないまま大人になりたかった。
怖かったことも、悲しかったことも、いっしょにいたことすべて、思い出にしてしまいたかった。
「ああ、こんなこともあったね」なんて笑って話せるような、楽しい思い出にしておきたかった。
でも、
それは永久に叶わなくなった。
僕があの時気付いていれば、きみが怯えていたことに気付いていれば、
せめてあのとき、
僕がきみから逃げ出さなければ。
こんな未来はなかったのかも知れない。
僕たちは今も、いっしょに笑っていたのかも知れない。
すべては、後の祭り。
これから僕が書くものは、
かつての僕と、僕の親友の話である。
そして、その親友への懺悔の物語である。
ごめんね。ごめん。ごめんなさい。
なにもしてあげられなくて、なにも気付かなくて、いつもきみに甘えていて、
ごめんなさい。
ちゃんと覚えてるよ。
絶対忘れないよ。
今も、これからも、生まれかわっても。
絶対わすれないから。
そしてもし、また逢えたら今度こそ、あのときできなかったことを、するから。
だからこれからも、きみを親友だと、呼ばせてほしい。
なんと図々しい、でも、心からの僕の願い。
どこかにいる親友に、届くことを願って、物語りを始めよう。
怖い話投稿:ホラーテラー アロエさん
作者怖話
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