花子さんはみんなの人気者です。
今日も花子さんは、公園をお散歩していました。
(コロコロ…)
『花子ちゃーん!ボール取ってぇ!』
ふと見ると、首のない少年が手を振っています。
「えぃ!」
花子さんが蹴った少年の首は、木の枝にひっかかってしまいました。
『へたくそぉ!』
少年の首は木の上でゲラゲラ笑っています。
「朝になっちゃう。そろそろ帰ろうっと。」
花子さんは学校に向かいます。
「あれっ?」
さっきから、誰かがついてきています。
『ドゴッ!!』
音がしたと同時に、花子さんは倒れてしまいました。
ふと見ると、お腹の辺りがポッカリと穴が開いていました。
何者かが、花子さんを見下ろしています。
その手には、髪を鷲掴みにされた泣きそうな少年の首がぶら下がっていました。
「貴様ぁぁぁぁ!!」
花子さんはランドセルの横に差してあった2本の手斧を両手に持ち、飛びかかります。
『ドゴッ!ドゴッ!』
花子さんの両腕は、もげてしまいました。
でも花子さんは負けません。
そのまま、相手の喉元に噛みつきます。
「うらぁーー!!」
相手が怯(ひる)んだと同時に、体に両足を絡ませ、喰いちぎりました。
それでも、相手には致命傷にはならなかったようです。
『ア゙…ア゙ア゙ア゙…。』
少年の首を放り投げると、、声にならない叫び声をあげながら逃げ出しました。
「待てコラァァ!!」
公園まで追い詰めましたが、一瞬の光と共に消えていきました。
「チッ!外道が…。」
その頃、宇宙船では…
『コノ星ノ生物ハ危険ダ。戦闘能力ガ非常ニ高イ。スグニ報告セネバ…』
その時、通信が入りました。
「……私、メリーさん。すぐあなたの近くに行くわ。」
自爆装置が勝手に作動して、宇宙船は一瞬で宇宙の藻屑(もくず)になりました。
こうして、地球は二人の少女達の活躍によって守られたのです。
怖い話投稿:ホラーテラー ソウさん
作者怖話