「赤ちゃん」読んでくれた方々、ありがとう。
今度は幽霊の話。
私は友達と駅で待ち合わせしていた。
先に私が駅に着き、ふと見ると遠くから友達がこちらに向かってるのが分かる。
そのしばらく前を髪の長い女の人が歩いている。
なんだかその女の人に違和感を覚えた。
「あ、顔怪我してる…。だからか。」
右目の周りには青痣、頬に引っ掻き傷が三本ほど。
「可哀相に、喧嘩でもしたか?」内心そんな事を思っていた。
女の人は私の横を通り過ぎ、駅に入り向こう側のホームへと階段を上って行った。
そんな様子を見てるうちに友達が私の元へ到着。
友達が言った。
「あの人変な人だったね。」
「喧嘩でもしたのかな?」
と私。
「そうそう!顔の傷痛々しいよねー…」
そう言った友達の言葉に私はおかしいと思った。
女の人は一度も振り返ってないのだ。
友達には顔が分からないはず。
友達に訪ねてみた。
「女の人の顔いつ見たの?」
友達「いつも何も、ずっと後ろ向きで歩いてたじゃん。だから変な人って言ったんだよ。」
私「え?振り返りもしてないし前向いたままだったよ。」
そこで私と友達の会話は途切れた。
更に友達も気付いていただろうが言わなかった。
まだ電車も来てないのに、ホームに渡ったはずの女の人の姿が忽然と消えていた事を。
怖い話投稿:ホラーテラー メガネさん
作者怖話