中学一年生の時に、自然と触れ合おうみたいなんで、
校外学習に川とかがいっぱいあるところにいった時の話なんだが。
そこはほんとに大自然って感じで、川も冷たくて気持ちよかったし、
外で作ったカレーは最高においしかった。
もうここには何も欠点はないなって友達と盛り上がってた。
昼食も食べ終わって、各クラス対抗の遊びが行われることになったんだ。
んで、その遊びっていうのは、
山の地図を各班渡されて、
それを頼りに看板というか、立て札を見つけるんだ。
まぁだたの立て札じゃなく、
そこにポイントとか書かれてて、それを多くとった方が勝ち。
そんな感じだった。
道には迷いもしなかったし、
案外難しいところに立て札があるって訳じゃなかったから、
そう苦労はしなかった。
でもちゃんと時間制限はやっぱり決められていて、
あと15分くらいだったかな。
道に迷わないという自信はどっか遠くにいっちゃって、
何がなんだか本当にわからなくなった。
ちなみに時間オーバーしてしまうと、
一分あたり-10.
なので五分オーバーしてしまうと、-50.
絶対に時間内に帰りたいという気持ちも叶わず、
残りわずか5分となってしまった。
もうだめだーとかいってたら、どこからともなく車がやってきて、
その時の俺の直感は、
「もしかしたら誘拐かも。」って思ってた。
予想通りに声掛けられたよ。
ほんと怖かったな。
四人の男の人がいて、
「どこにいく途中?」
って聞かれた。
俺は「うざいからーあー」とかもうその時は頭がおかしくって、もーあーだめ殺されるとか思ってた。
んで、いきなりガシって手つかまれて、
車に入れられた。
車の中は普通だったけど
カーテンが窓に全部ついてた。
ほんとその時ずっとないてたんだけど、
気付いたらゴール地点におろしてくれてた。
おかげで
あと一分っていうところでゴール。
俺達あ然としちゃって、
なんでだ?ってずっと思ってたけども、
別になんもされてないしなって思った。
んで、ゴールして気付いたんだけど、
各自山の中の地図とポイントを書き入れる紙を持ってるんだけど、
もちろんどこかに紙を落としたりしたらポイントは無効っていうことだった。
俺、後々気付いたんだが
あ、!!
紙が…ないぞ…。
あいつらって紙目当てだったのか?って
20になる今でも思ってるバカでした。
怖い話投稿:ホラーテラー 20歳さん
作者怖話