以前かわいがってた猫の「もけ」が死んだので、
ペット葬儀屋で火葬してもらったあと、合同慰霊祭に出すことにした。
合同慰霊祭とは言っても広い御堂で本職のお坊さんがお経を上げてくれる本格的なもの。
手続きをしたときにペットの名前欄があったので、
フルネームである「もけもけ王子3世」と記入した。
御堂には50人くらいの人達がいて、神妙な顔でお経を聞いていた。
そのうちにペットの名前が1匹ずつ読み上げられ、
「ジョ~ン、ベンジャミ~ン、あ~いちゃ~ん・・・」と続いた。
この時点で数人の肩が震えだした。
やばいな~と思いつつ、うちの順番を待っていたら、
「も~け~も~け~おうじぃ~、さ~んせぇ~」と読み上げられた。
何人かが盛大に吹き出したが、泣いてるふりでごまかしていた。
それにしても、ピクリとも笑わない坊さんはさすがプロだなと心底思った。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話