中編3
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ドアの向こう…

私は10年前位に埼玉県に住んでいました。

1DK6万8000円、まあまあの物件で 満足していました。

一人暮らしで家を出るのも、帰るのも一人。でも、それが自由と感じ 私には快適な暮らしでした。

今日も仕事。朝から起きて、顔を洗い 歯を磨き 着替えてバイクで出勤。いつものサイクル。

しかし、その日は違ったんですよ。

朝起きて〜出勤する時、皆さんも必ず家を出ますよね?

私がドアを開け、ドアを閉める時に起こりました。

ガチャ【ドアを開ける音】

トットッ【ドアの向こうに行く足音】

ガチャリ【ドアを閉める音】

と、ドアを閉めるその時にチラリと部屋の中を見て思わず、

「あ!」

と、声を出してしまいました。

だって 誰もいるわけ無いのに

【正座して居る男の人】が…。

……居たよね…。確かに…。と自問自答しながら鍵をかける。しかしですよ。

中から

ガチャガチャ

と中から鍵を開ける音が聞こえます…。

ドロボウは正座し無いし、やっぱり幽霊かなと思いまた、こちらからも鍵をかける。

しかし無駄。

ガチャガチャ!と向こうから素早く鍵を開け、しかもドアノブが回る…。

しかし、私も回させまいと反対に力を入れる!

「グ…グググゥア〜〜」とドアの向こうから変な声が聞こえて来た。こえーよ!

コリャ、ヤバイな…。握力70kgのこの私の両手フルMAXPowerで対応。

ここ、最近で一番力を入れた瞬間でした。

30秒程、戦っていました。もう、力が入らなくなって来て ダメか!と思った時、

「なんしよると?おまえは?」と兄貴が背後から声を掛けて来た。

「は?なんで兄貴ここにおるとや?」

突然の熊本からの訪問でビックリ!

既にその時はドアの向こうからの圧力は消えていました。

「いやね、多分幽霊と思うけど 向こうからドア、開けて来るったい、でも 兄貴来たら逃げたみたい。」と言うと、

「だろうね。おれの元カノ覚えてる?t美。あいつがね、「マコちゃん多分あんたが行かないと 大変な事になるかもよ。今から行ってやりなさいよ。どうせ、3日連休なんもしないでしょ?」とか、言いやがるもんだから来ちゃったよ!いやだけど。」と兄貴。

これを持って行くようにと、手渡された

「浄化された粗塩」と

「お札」

兄貴から貰った瞬間でした。

電話が鳴り、「あ!良かったー!お前、大丈夫?」と会社の同僚。

??

何で今、起こっている事がわかるのかなあと不思議に思っていると、

同僚が言うには、私と同じバイクで同じ様な服装の男が バスに乗っている同僚の目の前で車と正面衝突し、バイクの運転手は血だらけで倒れていたと。バスは無情にも避けて通るだけ。道路の真ん中で止まるわけにはいきませんから。

兄貴曰く、「t美はこの粗塩をお前にかけろと 言ってたから…」と言うと フルスイングで私に投げつけてきました。

粗塩だから硬いし、目に入って痛い!

話を整理すると、事故に巻き込まれる可能性大のマコちゃんを止めるべく ドアを開ける、開けさせまいの応酬。中にいた幽霊は私の御先祖様みたいですね。

t美さんが言うには、悪い物が憑いてるから事故に遭いやすくなっていて、1度は御先祖様が注意してくれるけど、後は自分達で気付いて 対処しないといけないよ。と、言っていたらしい。

その後、お札の向きは決められた方向に向けて、一度手を合わせて頂きました。それからは、危ない事は起きて居りません。

でも、あの時は怖かった!ドアの向こうから開けて来るんですもの……。(; ̄O ̄)

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鏡水花様、光道様、ロビン様

怖い、コメントありがとうございます!

幽霊と力比べですもの。今回は引き分けですが、次回有る時は 勝つように精進致します。笑
御先祖様に助けて頂いたので、心から感謝を込めて「ありがとうございます。」と言葉に出して言いましたよ。

素直になれた分だけ、頑固さが少し丸くなった気がします。
私は母子家庭で育ち 片親の母だけ、今は存命。
70近い歳なので 安心は出来ませんよね。

親に対しては「後悔」の無いように「親孝行」をしたいと思っています。

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マコさん
なんか、いい話と怖いが一緒になって
不思議な気持ちになりました。
助けてくれたご先祖様は、以前話してくれた、守護霊様かも知れませんね。

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