短編1
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質問

突然だが、読者であるあなた方に質問したい。

あなたたちはふと、後ろになにかいると感じたことはないだろうか。

例えば、怖い話を聞いたあとや、見たあとなんかに、風呂にはいって髪を洗ってるときに、後ろを振り返るとなにかいるんじゃないか、とか、顔を上げると鏡に何か映ってるんじゃないかとか。いつもは意識することはないが、一度意識し始めるとどうにも気になってビクビクしてしまう。

そんなものはいないとわかっていても、「いるんじゃないか」と思ってしまう。

そういう感覚に、あなた達は慣れることはないんじゃないだろうか?

そもそもあなた達の後ろにはなにかいるわけじゃない。勝手に恐ろしい幽霊だのを想像して怯えてるだけなんだからな。実在しないものに対して「慣れる」なんておかしな話だろう?

俺は慣れたけどな。

Concrete
コメント怖い
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