中編3
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昔拾った箱3

music:1

なかなかまとまらず長くなってしまっています

申し訳ありません

では続きをどうぞ

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music:2

最初に見つけた時の話が終わり

私達3人はどうするか話し合いました

鍵は壊れていた

つまりは

最初に見つけた時の

出たがっていたのは出れたわけだ

しかし

もう一度封じられた

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だけども

あのお札はなんだ?

むちゃくちゃな貼り方をしている

私「Y?持ち主からの話は聞いたか?」

Y「✖︎✖︎✖︎寺に持って行ったって

効果がなくて〇〇寺と□□寺に持って行ったらしい」

A「あまり良いところには持って行かれなかったのですね」

私「あー、色ボケとデブにハゲの三竦みじゃん」

A「そういう言い方は良くないと思います」

私、Y「あーハイハイ」

Y「とにかく中身はなんだ?

とりあえず札を全部剥がして除霊するしかねぇだろ」

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Y「とりあえずHは風呂に入って清めてこいよ

Aはなんか作っといて、その間に準備する」

風呂から出て少しの時間が経ち

Aが作った料理を運んできた

座って待っていると

Yが入ってきて

3人で夕食を食べた

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Y「いいか分かってると思うけど

俺たちを囲う縄からは絶対に出るなよ」

Yを先頭にして

その後ろに私とAが座り

お経を唱え始めた

直ぐに

music:6

アァァァァァァーアァァァァァァー

けたたましい叫び声が響いた

ゆっくりとYが立ち上がり

お札を剥がしていく

アァァァァァァーアァァァァァァー

声が更に大きくなる

剥がす事に声が大きくなる

耳が痛い

アァァァァァァーアァァァァァァー

sound:22

ピタっと声が止んだ

Yが振り返り

「全部剥がしたぞ気を付けろよ」と言って

急いで縄の中に入った

箱から

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

という音が鳴り続けた

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sound:26

バコン

蓋が飛んだ

中から影のように黒い触手が何本も出てきて

辺りを窺うように

ゾワゾワと動いている

ズズズズズッ

ズズズズズズッ

ピタっと縄の前で

触手の動きが止まる

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ゾゾゾゾゾゾ

という音がして縄の周辺を動き回る

触手はAが用意しておいた

3人分の人型の紙に気付いたのか

動きが早くなって人型に向かって行く

ものの数秒で呑み込まれてしまった

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参った

手に負えない

私はそう確信した

Yも同じことを考えたのだろう

「親父と爺さん呼ぶ」と電話を出した

直ぐに繋がったらしく

数十秒間、話をして

振り返って私達に言った

「直ぐに2人来る」

要は持ち堪えてろってことだ

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とても永く感じる時間を過ごした

ミシミシと縄が悲鳴をあげる

狂ったように3人でお経を唱えた

途中、Aがお経を唱えるのを止めた

途端に

「何か言ってる!

なに?

………

………

いやーーー」

Aが叫んだ

「聞くなー」とYが叫んだ

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ドタドタドタドタドタドタ

Yの父と祖父の足音だ

2人が部屋の前に走って来る足音が聞こえた

すぐに静かな

それでいて強い力のこもったお経が聞こえはじめた

それに続くように私達3人もお経を唱えた

ズズズズズズッ

触手は箱の中に引っ込んでいく

ズズズズズズッ

ズズズズズズッ

ズズズズズズッ

親父さんが

「蓋はどこだ?」と聞いてきた

Yと2人で部屋の隅に落ちてるのを

急いで拾って手渡した

バン!

親父さんは勢いよく蓋をした

お爺さんが直ぐにお札を何枚か貼った

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music:5

ピタっと全ての音が止まった

収まった?

親父さんが

クルッと振り返りざまにYを殴って

「身の程をわきまえんか!!」

と怒鳴った

親父さんの目が私に向いた

「ヒィ!」情けない声を私はあげた

バチーン

目の前に火花が飛び

「お前もだバカタレが」

と怒鳴られた

そして親父さんはAに向き直り

同じように

バチーンと引っ叩かれた

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そのあと1時間ほど

なによりも怖い雷が落ち続けて

Yの父と祖父が箱を持って行った

ゆっくりと時間をかけて浄化していくらしい

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雷が落ち終わって

落ち着いて話をした時に聞いたが

箱の中身は

教えてはくれなかった

あの黒い触手はなんだったのか

あれほどの力を持つのは

そうはない

たぶん呪いや邪気

だったのではないかと

思っています

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Yとは距離を置こうかと

真剣に考えました

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MEGさん
それはありがとうございます
時間と話が出来次第、投稿したいと思いますのでお楽しみに

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