ヒヤっとしたというか・・・・うそだろ

短編2
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ヒヤっとしたというか・・・・うそだろ

久しぶりにS子と2人きりで商店街に買い物に来た

色々とお店の中に入りおしゃべりをしながら品定めをした

結局は買い物はせずに商店街を出た

「パパ!!ママーーー!!!!」

と大きな声が聞こえた

楓が一目散に走ってきた

楓が横断歩道を渡った時だ

キキィーーーーーー!!!!

トラックが左折してきた

ドーーン

楓が轢かれた!!!!

「楓!!!!!!」

と私は大きな声で叫んだ

トラックから運転手が降りてきた

前方をちょろちょろと確認をしていた

私とS子は慌ててトラックの傍に走った

「あれ・・・楓はどこだ?」

「パパ・・・確かに楓ちゃんが走ってきたよね?」

「たしかに走ってきたぞ」

運転手も不思議そうに車の下を見たりしていた

誰もいないのだ

「パパ!!!ママ~~~」

と反対側の道路から楓が大きな声を出しながら手を振っていた

「えええ!!!!うそだろ」

「ええ?楓ちゃん?」

「じゃあ・・・今さっき見たのは一体誰だよ」

運転手も唖然としていた

楓が寄ってきた

「どうしたの?パパたち」

と不思議そうな顔をしながら私を見つめていた

おいおい・・・・

いまさっきのドーーンは何だよ

S子もあまりにも不思議なことに呆然としていた

私とS子は背中に冷たい何かを感じた

轢かれたのは一体誰なんだよ・・・

夜に・・・真相がわかった

S子の悲鳴が聞こえた

楓と葵をお風呂に入れていたのだが

「おっちーーー!!!パパ!!!!早く来てーーー」

とS子の叫び声が聞こえた

私は慌ててお風呂場へ走った

楓の背中を見て愕然となった

楓の背中にくっきりとタイヤの跡が残っていたのだ

「うそだろ・・・・」

轢かれていたのか・・・

「楓、背中は痛くないのか?」と聞いてみた

「うん?全然だよ、パパ、私の背中に何かあるの?」

「背中にタイヤの跡がくっきりと出てるんだよ」

「え?・・・うそ!!!なんであるの?」

「楓、昼間、あの交差点でパパたちと会ったろ?

あれな、てっきり楓が轢かれたんだと思ってた

でも・・・現場に行ったら誰もいなかったんだよ

そしたら、交差点の反対側に楓がいるじゃないか

びっくりしたんだよ」

「たしかに、あの交差点でパパたちを見つけて声を出したよ

なんでトラックの傍にいるのかなと思ってた

でも・・・私・・・轢かれてたのかな・・・でも記憶は全然ないよ」

たしかにこれだけのタイヤ痕が残ってたら重体だぞ

一体どういうことだよ?

楓の特異体質だからか?

イヤイヤ・・・そんなはずはない

本当に不思議な日だった

翌日に楓を病院へ連れて行ったよ

医者もびっくりしてた

異常なしの診断を受けて帰ったよ

Concrete
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