皆さんこんにちは。
一向に文章が上達しないふたばです。(´・ω・`)
己の練習に他人を巻き込んでやろうと、掲示板を建ててみました。
以下、ここでのルールを説明します。( ᴗ ̫ ᴗ )
↓
🌱ここは、短編の練習をする為の掲示板です。
🌱毎月単語を3つ、お題として出しますので、短編の「三題怪談」を募集します。
🌱「三題怪談」とは、1つのお話に決められた3つのお題のワードを入れなければならないという“縛り”で御座います。
🌱お話の長さの目安は、原稿用紙2枚分(800字)程度。
(あくまでも目安です、越えてしまってもヨシとします)
文字数カウント↓
https://phonypianist.sakura.ne.jp/convenienttool/strcount.html
🌱お題は毎月一日に更新されます。
🌱提出期限は毎月28日までとします。
🌱お話はいくつ投稿しても構いません。
🌱初心者大歓迎。実際私もほぼ読み専なので、文章が下手っぴです。軽い気持ちでご参加下さいませ。
🌱ここで投稿されたお話は、“ご自身で書かれたお話ならば”怖話の通常投稿にあげても構いません。
寧ろ、多くの方に見ていただけるよう、ここで試し書き、本投稿で完成品といったように使って下さいませ。
何なら他サイトでも投稿されている方は、そちらへあげるのも問題御座いません。
(※他の方の掲示板でも同じとは限らないので、その都度そこの掲示板主へご確認下さい)
🌱題名も付けて頂けると助かります(題名は文字数には含みません)。
🌱感想だけのご参加も大歓迎です。
🌱明らかな荒らしコメントは即刻削除致します。慈悲はありません。
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【11月お題】
「黄泉」「狐」「エレベーター」
投稿期間 11/1 0:00〜11/28 23:59
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ですがまぁ…建ててみたは良いものの、私が独りで短編を書き続ける寂しい場所になりそうな気がします……
そこで!ちょっとした特典代わりと言っては何ですが、ここで投稿されたお話は、私ふたばが朗読させて頂きます。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
具体的に言うと、YouTubeにてその月に投稿されたお題の回答を、纏めとして朗読してアップします。
素人の朗読ですのでレベルは低いですが、創作意欲の糧になれれば幸いです。( ᴗ ̫ ᴗ )
※朗読されるのが嫌だという方は、お手数ですが文末に「※否朗読希望」とお書き下さいませ。
📚過去のお題アーカイブ
【9月お題】「彼岸」「ぶどう」「ネジ」
https://youtu.be/DlNJ68yKIfA
【10月お題】「十五夜(月のみでも可)」「図書館」「菊」
(※お題提供:あんみつ姫さん)
https://youtu.be/iA4spsQlSMA
【11月お題】「りんご」「子ども」「落ちる」
https://youtu.be/UMVBBrycZqU
【12月お題】「肖像画」「塩」「M」
(※お題提供:むぅさん)
https://youtu.be/MJmFrqUqvj0
【1月お題】 「ウシ」「晴れ」「厄」
https://youtu.be/N0tX10EOJoE
【2月お題】 「僧」「遊泳」「踊り」
Extraお題「怪僧」「宇宙遊泳」「阿波踊り」
(※お題提供:嗣人さん)
https://youtu.be/9j2vK_kKzhE
【3月お題】 「風」「証」「波」
https://youtu.be/zZoV2ce7poU
【4月お題】「サクラ」「窓辺」「人形」
https://youtu.be/kZzfmq8cNvM
【5月お題】「母」「鬱」「川」
https://youtu.be/RNqUE92-K2k
【6月お題】「クラゲ」「雨」「失踪」
https://youtu.be/BM0ataca42E
【7月お題】 「天の川」「亀裂」「写真」
https://youtu.be/RcXTXfzfKUk
【8月お題】「手を振る」「扉の向こう」「呼ばれる」
(※お題提供:ラグトさん)
https://youtu.be/omL3byV-eF0
【9月お題】「アリス」「スープ」「ハサミ」
https://youtu.be/w20FnRK-bQQ
【10月お題】「バラ」「時計」「たばこ」https://youtu.be/g_zxwy1H73I
【11月お題】「無人探査機 」「提灯鮟鱇 」「地引網 」
(※お題提供:ロビンⓂ︎さん)
【12月お題】
「プレゼント 」「空席」「信号 」
【1月お題】
「トラ」「階段」「玉」
【2月お題】
「ネコ 」「チョコレート」「箱」
【3月お題】
「ウメ 」「日記」「歌声」
【4月お題】
「駅 」「看板」「ポスト」
【5月お題】
「灯り」「公園」「針」
【6月お題】
「カッパ」「アジサイ」「自転車」
【7月お題】
「浜辺」「貝」「欄干」
【8月お題】
「ニセモノ」「蝋燭」「指」
【9月お題】
「帰り道」「ビン」「コスモス」
【10月お題】
「先生」「空腹」「筆」
【11月お題】
「橋」「ゾンビ」「忘れ物」
【12月お題】
「足音」「雪」「吐息」
【1月お題】
「ウサギ」「獣道」「目」
【2月お題】
「鬼」「酒」「身代わり」
【3月お題】
「都市伝説」「ピアノ」「ボタン」
【4月お題】
「絵本」「珈琲」「霞」
【5月お題】
「シミ」「地下」「蝿」
【6月お題】
「ダム」「悲鳴」「カエル」
【7月お題】
「夏草」「鏡」「プラネタリウム」
【8月お題】
「漂流」「雲」「ラムネ」
【9月お題】
「神隠し」「お米」「カバン」
【10月お題】
「皮」「警告」「お札」
【11月お題】
「1週間」「影」「オレンジ」
【12月お題】
「ケーキ」「透明」「チャイム」
【1月お題】
「 」「 」「 」
【2月お題】
「穴」「遅刻」「節」
【3月お題】
「足跡」「惑星」「メッセージ」
【4月お題】
「卵」「楽園」「嘘」
【5月お題】
「人混み」「電話」「花瓶」
【6月お題】
「墓場」「毒」「待つ」
【7月お題】
「海」「境界」「糸」
【8月お題】
「打ち上げ」「ライト」「未練」
【9月お題】
「借りもの」「バス停」「斜陽」
【10月お題】
「骨董」「ピエロ」「姉」
※追記:ここのお話を本投稿へもアップされる方へのお願い
🌱先に述べた通り、ここに書いたお話は一般の怖い話にも投稿して頂いて構いません(そもそも著作権は作者のものですから)
🌱一般投稿分は掲示板のレギュレーションから外れますので、文字数を気にせず加筆修正しても何も問題御座いません。
🌱ですが、投稿の際には題名に“三題怪談”の文字を付けないで下さい(同じ企画系列の題名が並ぶとうんざりしてしまうユーザーが現れ、揉める為。実際、過去にそういう事がありました)
🌱また、お題の単語をお話の解説欄に載せると、その単語に気を取られて純粋な短編として楽しめないので、読者的には解説欄には“掲示板より”とだけ書いて頂けると助かります。
(コメントにお題の単語をネタバレ防止で公開するのはアリです)
(ここのページのURLは貼っても貼らなくてもいいです)
🌱代わりに、投稿作のタグ欄に、お題の単語タグ3種と“毎月お題の短編練習枠”タグが知らぬ間に付いております。十中八九私ふたばが犯人なので怖がらないで下さい。
企画というより常設となるこの場所は、細く長く続けていきたいので、何卒、ご理解下さいませm(_ _)m
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鏡水花さん
こちらで完成ですね、承知致しました( ᴗ ̫ ᴗ )
菊というワードから、鏡水花さんの*HANA*シリーズを想起させる美しいお話を有難う御座いました。
1つ目のお話の題名は『月に食む者』という事で、いよいよ神話生物じみて来ましたねヽ(´▽`)/
この掲示板はゆるーい常設ものなので、無理せず暇な時にでも御参加下さいね。
深山さん
私の方こそ、キレのある深山さんのお話が読めるだけで跳んで喜びます。もう、十五夜に月面の兎へ届くくらいです( U ÒㅅÓ)U
あんみつ姫さん
お題を出していただくだけでなく、お話の投稿まで有難う御座いますm(_ _)m
そうですよね、食用菊ってとても綺麗な黄色をしているのが多いんですよね。私はサッと湯通ししてワサビ醤油で戴くのが好きですが、確かに三杯酢も良さそうですね(*´ω`*)
割り香りの癖が強いので、ほぐしてバラバラにしたのを他の野菜と合わせてマヨネーズで和えるのも、見た目綺麗で且つ食べ易いので初心者の方にお勧めです。あとは、天ぷらもいいですよね(食用菊の調理に詳しい葉っぱ)
黄色は幸せの色と言いますが、明るい月光も、ふわりと静かに咲く菊も、お浄土の光の如く暖かい彩りをお話にもたらしてくれている気がします。
あんみつ姫さんのお話の幽霊さんが優しいのも、きっとそんな光の下に現れる存在だからなのかもしれませんね╰(*´︶`*)╯♡
ふたばさんこんにちは。
そうですね、好きなんでしょうねw
ついつい参加しちゃいますw
参加させていただきありがとうございました。
間違えちゃいました(๑´ڡ`๑)💦
❌【月を食む者】
⭕️【月に食む者】
です❣️
只今、怖い話への投稿も完了しました( •̀ .̫ •́ )✧
ふたばさんヾ(・ω・`;)ノ
800文字に収まるように修正しました(๑•̀ㅂ•́)و✧
初めの本編&続編については、下記のタイトルにしようと思います。
【月を食(は)む者】
後程、怖い話の方へ投稿いたしますね(。Ő▽Ő。)ノ゙
文字数制限やお題ありきの話の制作。
とっても楽しかったです❀.(*´◡`*)❀.
この度は私如きも参加させてくださり、ありがとうございましたෆ╹ .̮ ╹ෆ
来月も余力がありましたら、是非、参加させてくださいね〜゚ ✧˖ ٩( ‘ω’ )و ✧ ˖゚
【来者】
いつからだろう。
夫と言葉を交わす事が少なくなった。
互いの仕事の時間が合わない事から、寝室も別々になった。
食事の用意はしているが、共に食卓を囲む事も久しくしていない。
(このままの関係で良いの?)
そう思いながらも口に出せない不満を抱えたままの日々を過ごしていた。
その日も、自分の分の朝食の後片付けをし、夜勤から帰る夫の為に用意した食事にラップをかけてテーブルに置き、菊子は家を出た。
勤務先の図書館では、週に一度、幼児を対象にした読み聞かせを行っている。
普段は図書館司書としてカウンター業務や裏方仕事が多く、好きで選んだ仕事ではあるが、やはり子供達の笑顔を目の当たりに出来るこの時間は格別だった。
本を手に読んでいると、隅に座る男の子が目に入った。
幼児を対象にしている事から、親が付き添っている中その子は1人で床に座り、親らしき姿は見当たらない。
気にはなったが、少し席を外しているだけなのかもしれないと思い、この日の読み聞かせは終わった。
本の整理を済ませ、外に出ると既にとっぷり日が暮れている。
駐輪場に足早に行くと、そこには先程、読み聞かせの時に1人でいた男の子がしゃがんでコンクリートの地面に何かを描いていた。
「ボク?1人なの?お母さんは?」
そう聞いたら、男の子ははにかむ様に今描いていた絵を指差す。
夜に子供を1人で置いて帰る訳にも行かず、どうしたものかと思い倦ねていると、男の子は空にポッカリ浮かぶ満月を見上げ
「いつか…見せてね…」と呟き、菊子の手に小さな指を絡め
「ママ、またね」そう言い、その姿は夜の闇に溶ける様に薄れて消え去った。
胸が愛おしさで溢れ、涙が止めどなく流れる。
(夫ともっと話をしよう。あの子を産んであげる為にも…)
駐輪場の地面には…菊子と夫らしき人物。
そして真ん中にあの男の子が3人で仲良く手を繋いでいる絵が描かれていた。
【792文字】
深山さんこんにちは。
御参加有難う御座います。おそらく深山さんもこういう企画好きだろうなぁと思っておりました。笑
800文字も必要ないさと言わんばかりのスッキリ感、分かりやすいチャラ男君が分かりやすくエサになる。
満月といえば人狼のイメージがありますが、この蠱惑的な感じ、食虫植物のような雰囲気もありますね。男性が虫っぽいからでしょうか_( :⁍ 」 )_
この後シャワールームのシャワーが一本増えるのですね!(°▽°)
とっつさんも綿貫さんも、掲示板ならではの雰囲気をお楽しみ下さいませ。
かくいう綿貫さんも「錦貫さん」でしたり「綿 貫一さん」でしたりというイジリの流れが以前ありましたね〜^^
とっつさんの目は大丈夫でしたでしょうか。網膜に傷が付くとウイルスも入りやすいですので、ご自愛下さいませ( ᴗ ̫ ᴗ )
鏡水花さんもお忙しい中、2作目を有難う御座います。
やはり鏡水花さんの描く母親の姿は、等身大なので入り込みやすいですね。
満月の光は、本来暗い筈の夜を明るく照らす程の力を持っており、こんな不思議な幻も見せてくれそうな雰囲気がありますよねꪔ̤̥ꪔ̤̮ꪔ̤̫
ちなみに、こちらの掲示板では書き直しは何度でも出来ますが、9文字オーバーしてしまった分は直されますでしょうか。「返却された本の整理を済ませ」→「仕事を済ませ」のようなちょっとした簡略化で文字数もクリア出来そうですので。
それと、出来れば1作目のタイトルも教えて頂けると助かりますorz
とっつ様
お加減いかがですか?
目は大事なのでご自愛ください。
痛い思いをしてもそれをネタにしようとするとは、転んでもただでは起きない、もとい、怖話投稿者の鑑ですね。
勝手にお名前使ってスミマセンでしたー!
綿貫一様
あぁ、僕なんて足下にも及ばない投稿者なのに、イジって下さるなんて感動です(T-T)
畏れ多過ぎて、通常投稿でコメントを残したことはなかったのですが、これを機にちょこちょこコミュニケーションさせていただこうと思っております。
実は仕事で目に鉄粉が刺さって、痛くてまともにタブレットを操作出来ない数日間を過ごしておりましたが、今日やっと眼科で取ってもらえて、ようやくお返事を書き込めました。
レスポンス遅くて、失礼ブッこきました。
眼科では一ミリにも満たない鉄粉を取るのに治療費が3000円以上も掛かってしまいました(((^^;)
まぁ、何事も経験なので、そのうち怖い話のネタにでもしてやろうと思ってますq(^-^q)
それにしても、凄い賑わいの掲示板ですね。
まさしく御祭り騒ぎ(*^o^)/\(^-^*)
『ルナティック』
まるで、´俺の頭の中は図書館だぜ´と言わんばかりにさっきからうんちくを語る男。「君の飲んでる葡萄酒はどこそこの産地で──」なんたらかんたら。
バーで女ひとり飲んでいるとたまにこういう男が寄ってくる。ひとしきり知識を披露したあと唐突に男が言った。
「この後さぁ──どう? ホテル」あまりにストレートな男の誘いに可笑しくなり、わたしは口元に手をやり微笑んだ。それに気を良くしたのか、男はさらに饒舌になる。
「こんな月の夜はさぁ、なんだか興奮するんだよな、わかる? 血が騒ぐというか、野生に還るというか」男は手振りまで使って熱っぽく話す。
カウンターの上に黄色いピンポンマムのアレンジメントが置かれている。まるでまんまるのお月様のような変わった菊の花をぼんやり眺めながら、わたしは応えた。「たしかにいい夜よね──。いいわよ、行きましょう」
ホテルに着き、部屋のドアを開けるとすぐに男が背中から抱きついてきた。わたしは抱かれた男の腕を優しくさすりながら言う。「シャワー浴びましょうよ。先に入ってて、わたしもすぐにいくから」
男がシャワーを浴びる音を確認すると、わたしはその場で服を脱ぎ全裸になった。ベッドに投げ出してあったクラッチバッグを拾い上げ、中からナイフを取りだす。
こんな満月の夜に血が騒ぐのは──わたしも一緒よ。
@あんみつ姫 さん有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
この「畢生」という単語、実は元々知っていた単語ではなく、連想類語辞典で「一生」という単語の格好良い言い換えを探して出逢った言葉でした。
その辞書や図書館というのは、私達にとって言葉との出逢いの場であるのだなと、今回のお題で気付かせていただけました(*´꒳`*)
ちなみに「月に叢雲花に風」は、私の中では歌の題名のイメージが強いです。笑
「畢生の図書館」
とても奥の深いお話ですね。
『月に叢雲花に風』私も好きな言葉です。
人生そうそううまくはいかないものですが、だからこそ、文学や哲学や一見役に立たないような腹の足しになんてなりそうもないものに生きる意味、命の価値を見出そうとするのでしょう。、前に進み、時に、後ろを振り返り、山や谷を乗り越えようと必死になるからこそ、味のある深みのある人生を送れるともいえるのかな。
誰もが、自分なりに、畢生の図書館を生きて来たような気がします。
ふたば様は、お若いのに難しい語彙をご存じなんですね。
感慨深く読ませていただきました。
ありがとうございます。
『畢生の図書館』
やあやあ、いらっしゃい。ようこそ、畢生の図書館へ。
ゆっくりしていくと良いよ、どうせ此処では時間なんてものも存在しない。気の済むまで、此処に居れば良い。
君もあの野菊の道を通って此処に来たのだろう。
急に立派な建物が現れて吃驚してしまったんじゃないかな。
大丈夫さ、帰る時は、入って来た時と同じ扉から出れば良い。
必ず、入って来た扉から、ね。
此処は畢生の図書館。
あらゆる人々の生涯を、本として読む事の出来る、不思議な場所さ。
そして此処は、大きな人生の岐路に立たされている者達の、己の物語を振り返る為の場所でもある。
君も、悩み事があるのだろう。だったら、君の物語でも、それ以外の人の物語でも、読んでみるといい。
……
……
……
随分と熱心に読んでいるね。
君が尊敬する偉人の物語、君の先祖の物語、君の前世の物語……
…それで、悩み事は解決したのかい。
……
まあ、そう焦る事はないさ。
そうだね…、僕にはね、とっても好きな言葉があるんだ。
『月に叢雲花に風』って言葉。聞いた事はあるんじゃないかな。
好事には兎に角差し障りが多いって意味なんだけどさ、あまり良い意味では無い言葉だけれど、とても美しい言葉だとは思はないかい?
月と、群れを成す雲と、花と、そして風。
花鳥風月の内、3つが入っている。それに、月にはちょっとくらい雲があった方が風情があると、枕草子では言っている。
雲も風も、人の手ではどうしようもないものだけれど、そのどれも、美しき自然の縁だ。
君の本はこれだったね。
君はまだ若くて、まだ物語も途中なのに、こんなにも本が厚くなっている。
きっと、もの凄く頑張って来たんだね。
野菊の花言葉は「障害」、君はその野菊の道を乗り越えてこの図書館にやって来れた。
だから、月に重なる叢雲も、花に吹き付ける風も美しかったと、きっと君なら笑って言えるようになれるさ。
だから大丈夫。
その扉を開けて進めば、元の道へ戻れるから。
さあ、いってらっしゃい。
【800文字】
まだ文字数に余裕がありましたので、改稿致しました( ᴗ ̫ ᴗ )
@鏡水花 さん
あれっ!?珍しく私の考察がドンピシャ!?!!
菊の花言葉はお話のネタにと、私も予め調べていたので偶々知っておりましたが、まさかまさかでした……
そういえば、この地球上で最も人間を殺している生き物って蚊なんですよね。犯人は大体マラリア蚊君ですけれど─(´ )//=
にしても、このかぐや姫は性格が某尻尾が九つあるお狐さんみたいですね。西洋と東洋と極東の化け物キメラですね、これは…( °-° )
うわっ(((ʘ ʘ;)))
最初の話でのモヤモヤを解消すべく、続編も一緒に書き上げていたので掲示板に投稿したところ…
早速、ふたばさんのコメントがΣ( ̄[] ̄;)!
相変わらず、鋭い洞察力!
かぐや姫が実は…
蚊の化身とも呼べる者だったと…
花言葉も解説で書きましたが、それも狙っての話でした(๑´ڡ`๑)ww
やっぱりふたばさんは凄いなぁ〜❀.(*´◡`*)❀.
ふふふ…
女は口元から滴る真っ赤な血を、男の唇に当てて拭き取り、白く、色素の失った男の胸に、一本の黄色い菊の花を置いた。
いつの時代も何故男は、こうも容易く狩られるのだろうか。
遠い昔、女はかぐや姫と呼ばれた。
名だたる武将から貴族、天皇までこぞって女を射止める為に押し掛けて来たものだ。
勿論、女は人間の男など興味はない。
そんな人間の男の物になど成るつもりもないから、次々と無理難題を押し付けたものだ。
有り得ない要求にも必死で挑む姿を大笑いしたい思いを飲み込み、見ていた。
昔話では、女は月に帰ったとされるがそうではない。
何百年もの長い年月、姿を変え、この地に留まっている。
半月に一度の満月の夜は、女の食事の時間なのだから。
普段は家に男を誘い込み、食事をするのだが、今日はそうも行かなかった。
女の家の床下には、今まで食した男達の亡骸が眠っている。
何百年も生き続けたお陰で、今の女は蚊取り線香等にも耐性が付き、死ぬ事はおろか、具合が悪くなる事さえないし、女の好きな香りになった。
本来なら春に咲く除虫菊も、今は1年を通して花屋で売られているし、女の子供達も耐性が付いた事から、子孫以外の種を近付けない為に、常に女は家にこの花を飾っている。
今の世は、ネットで色々な情報を得る事が出来るが、余りにも多くの情報が出回っている為、何が真実なのかを見極める事が難しい。
だから女は、情報を得たい時には図書館へ足を運ぶ。
一番気になっている自分の正体を調べる。
だが、どの様な文献にも女と同様の者は見付からない。
強いて言えば、中世ヨーロッパの吸血鬼と呼ばれる者が一番近い様に感じるが…
でも、それも違う。
何故かと言うと、女が食事をする時には、4枚の透明な羽が背中から生えて来るのだ。
何故なのかそれも未だ分からない。
だから今日も女は図書館へ通い、自分の正体を調べるのだった。
白い菊…真実
黄色の菊…破れた恋
除虫菊…忍ぶ恋
本文のみ【797文字】
解説欄込み【823文字】
金文字の作者様が二人並んだ!?!!Σ(゜゜)ノノ
今までで十二分に豪華だったのに、これは一周回って私に何かのバチが当たりそう……
鏡水花さん
掲示板への初投稿有難う御座います( ᴗ ̫ ᴗ )
わざわざ色を分けて書かれている白い菊「真実」「慕う」「誠実な心」と黄色い菊「破れた恋」、どちらも、女性が月に対する想いの現れでしょうか。
月というワードからかぐや姫を連想しましたが、羽衣ではなく羽との表記に、蝶か、若しくは天使を想像しました。(*´ω`*)
何故か首元にはその女性の体温だけでなく、自身の血の温もりも感じてしまいました(°▽°)
よもつひらさかさん
練習用の枠ですからね、手直し上げ直しはどれだけされてもokです(=゚ω゚)ノ
文字数を確認したら、改行空白抜きで1300文字とぴったり500文字超過だったので逆に驚きました。笑
個人的に電照の温室は蘭のイメージが強いですが、愛知とかだと食用の菊も栽培が盛んで、小綺麗なハウスが結構あるんですよね〜。
男性はバレたかと思って生きた心地しなかったでしょうね。死者からすれば、その程度罰にすらならないのでしょうけれど( °-° )
す、すみません。何度も削除して。
誤字をたくさん見つけてしまいまして。
菊の誘い
やっと学校の図書館で予約していた本が借りることができる。
前に借りていた人が、長きに渡り、貸出期間をとっくに超過していたため、私の番がなかなか巡って来なかったのだ。
私は家まで我慢できず、その場で読み耽っていた。
途中まで読んで、私は眉根にしわを寄せた。
「誰がこんなことを・・・」
そのページには、しおりではなく、薄くひしゃげた花が挟んであった。
菊?
図書館の本で押し花をするなど、なんと非常識なのだろう。きっと私の前に貸出期間を超過した人がやったのだ。図書館の人は返却の時にチェックしないのだろうか。
これではまるで私が犯人みたいではないか。
気が付くと、図書館は閉館の時間になっていた。私はその本を手に、図書館を後にした。
秋は、日が落ちるのも早く、もう日が傾いていて電車を降りて家路を歩く頃にはすでに、月が出ていた。ああ、今日は月が明るい。中秋の名月か。
いつもは真っ暗な道も月が照らしてくれて心強い。
田んぼの真ん中の一本道を歩いていると、ビニールハウスの中にぼんやりと灯りが灯っていた。
あれは電照菊の温室なのだろう。
人工的に光をあてることにより、花芽の形成と開花時期を遅らせる栽培方法だと聞いたことがある。心なしか、菊の匂いがした。
「こっちだよ」
かすかな声がした。
「えっ?」
気のせいだと思い、歩いていると、また声がした。
「こっちだよ、こっち」
私は、その声に誘われて何故か熱に浮かされたように、温室へと歩いて行った。
温室に入ると、むせる様な菊の匂いに頭の芯がぼうっとなってフラフラと声のする方に歩いて行った。
「何してるんだ!」
突然、後ろから男の人の叫び声が聞こえた。そこで初めてはっと我に返った。
「あ、あのぅ」
言い淀んでいると、知らないおじさんは私を睨みつけて来た。
怖くて本をぎゅっと抱きしめて、絞り出すように言った。
「よ、呼ばれたんです。何か、女の人の声に・・・」
おじさんはその言葉にさっと顔色が変わった気がした。そして、私の手に持っている本をじっと見つめている。
「ご、ごめんなさい。勝手に入って」
「・・・暗いから、早く帰りなさい」
憮然とした顔でそう言うと、おじさんは背を向けた。
私は頭を下げながら、温室を出て行った。
家に帰ってほっとすると共に、あの声は何だったんだろうと不思議に思った。
私は、何故、あの温室に誘われるように入って行ったのか。
その翌日、殺人事件のニュースが流れた。
犯人の顔を見て驚いた。あのおじさんだ・・・。
その人は自分の娘を殺してしまい、畑に埋めたらしい。
それが、あの電照菊の温室の中だということが判明した。
自分の娘を殺めてしまったと自首してきたらしい。
私は、昨日借りた本のあの菊の挟んであったページをめくる。
無い。確かにあったはずの、菊の押し花は、跡形もなくまるで初めから存在しなかったのごとく、綺麗になくなっていた。
もしかして・・・。私は、図書館の貸出票の前の人を確認した。
やっぱり、ニュースで見た名前だ。
学校は、不登校だった女子生徒が実は殺されていたというショッキングなニュースで大騒ぎになった。
「呼んだのは、あなただったのね・・・」
秋の風に乗って、かすかな菊の香りが窓から漂ってきた。
了
スミマセン、大幅オーバーしましたw
w▼ ̄□ ̄;▼!ギャァー
掲示板投稿は初めてです(@ ̄□ ̄@;)!!!
普段の投稿よりドキドキしてますが、ふたばさん(°o°:)
こんなものでも宜しいでしょうか(゚o゚;;?
私が彼女に初めて会ったのは、今の仕事からステップアップの資格取得をする為に通っていた図書館。
都会の公園の中に佇む図書館で、彼女は長い黒髪を肩から垂らし、白い菊の花束を本を持つすぐ横に置き、静かに本を読んでいた。
腰まである黒髪は、烏の濡れ羽色と言うのだろう。
艶やかに輝いている。
その黒髪から覗く横顔も、息を飲む程に美しかった。
一目で彼女の虜になる程に。
見ると、子供から老人まで、全ての男性は彼女をうっとり見詰めている。
見る者全てを魅了してしまう彼女が何者なのかなど、その時には何も考える事も出来ず、調べなくてはならないものがある事も忘れ、只々、彼女を見詰めていた。
その日は閉館まで調べ物をし、静かな公園の中を駅に向かって歩いていた。
ふと見ると、街灯の灯りの外れた木々の中に、あの黒々とした長い髪を見付ける。
彼女ではないか?
薄暗がりに見える横顔は、正しく彼女。
空にポッカリ浮かぶ真丸の月を眺めてホロホロと涙を流していた。
私は恐る恐る彼女に近付くと、彼女を驚かせない様に気遣いながら声をかけた。
「どうしましたか?大丈夫ですか?」
私の問い掛けに彼女はハッとこちらを向き、頬を涙で濡らしながらも優しく微笑み返してくれた。
その後、公園の中を共だって歩き、近くのベンチに腰を下ろし、彼女の話を聞いた。
彼女の故郷は遠く、帰りたいのに簡単に帰る事が出来ないのだと。
彼女は黄色い菊の花束を抱え、月を眺めて静かに涙を流す。
私は、彼女の為ならと…
「私で良ければ、故郷に帰る手助けをしたい」と告げると、彼女は涙を湛えた瞳を私に向け、嬉しげに微笑み、私にそっと手を伸ばして来た。
そして、細い指で私の頬を包むと、そっと顔を近付けて…
私の首筋に優しくキスをした。
一瞬の痛みと共に、恍惚とした、筆舌に尽くし難い幸福感に私は包まれる。
薄れ行く意識の中で、透明な羽を揺らす彼女の姿が…。
【798文字】