皆さんこんにちは。
一向に文章が上達しないふたばです。(´・ω・`)
己の練習に他人を巻き込んでやろうと、掲示板を建ててみました。
以下、ここでのルールを説明します。( ᴗ ̫ ᴗ )
↓
🌱ここは、短編の練習をする為の掲示板です。
🌱毎月単語を3つ、お題として出しますので、短編の「三題怪談」を募集します。
🌱「三題怪談」とは、1つのお話に決められた3つのお題のワードを入れなければならないという“縛り”で御座います。
🌱お話の長さの目安は、原稿用紙2枚分(800字)程度。
(あくまでも目安です、越えてしまってもヨシとします)
文字数カウント↓
https://phonypianist.sakura.ne.jp/convenienttool/strcount.html
🌱お題は毎月一日に更新されます。
🌱提出期限は毎月28日までとします。
🌱お話はいくつ投稿しても構いません。
🌱初心者大歓迎。実際私もほぼ読み専なので、文章が下手っぴです。軽い気持ちでご参加下さいませ。
🌱ここで投稿されたお話は、“ご自身で書かれたお話ならば”怖話の通常投稿にあげても構いません。
寧ろ、多くの方に見ていただけるよう、ここで試し書き、本投稿で完成品といったように使って下さいませ。
何なら他サイトでも投稿されている方は、そちらへあげるのも問題御座いません。
(※他の方の掲示板でも同じとは限らないので、その都度そこの掲示板主へご確認下さい)
🌱題名も付けて頂けると助かります(題名は文字数には含みません)。
🌱感想だけのご参加も大歓迎です。
🌱明らかな荒らしコメントは即刻削除致します。慈悲はありません。
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【11月お題】
「黄泉」「狐」「エレベーター」
投稿期間 11/1 0:00〜11/28 23:59
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ですがまぁ…建ててみたは良いものの、私が独りで短編を書き続ける寂しい場所になりそうな気がします……
そこで!ちょっとした特典代わりと言っては何ですが、ここで投稿されたお話は、私ふたばが朗読させて頂きます。ᕦ(ò_óˇ)ᕤ
具体的に言うと、YouTubeにてその月に投稿されたお題の回答を、纏めとして朗読してアップします。
素人の朗読ですのでレベルは低いですが、創作意欲の糧になれれば幸いです。( ᴗ ̫ ᴗ )
※朗読されるのが嫌だという方は、お手数ですが文末に「※否朗読希望」とお書き下さいませ。
📚過去のお題アーカイブ
【9月お題】「彼岸」「ぶどう」「ネジ」
https://youtu.be/DlNJ68yKIfA
【10月お題】「十五夜(月のみでも可)」「図書館」「菊」
(※お題提供:あんみつ姫さん)
https://youtu.be/iA4spsQlSMA
【11月お題】「りんご」「子ども」「落ちる」
https://youtu.be/UMVBBrycZqU
【12月お題】「肖像画」「塩」「M」
(※お題提供:むぅさん)
https://youtu.be/MJmFrqUqvj0
【1月お題】 「ウシ」「晴れ」「厄」
https://youtu.be/N0tX10EOJoE
【2月お題】 「僧」「遊泳」「踊り」
Extraお題「怪僧」「宇宙遊泳」「阿波踊り」
(※お題提供:嗣人さん)
https://youtu.be/9j2vK_kKzhE
【3月お題】 「風」「証」「波」
https://youtu.be/zZoV2ce7poU
【4月お題】「サクラ」「窓辺」「人形」
https://youtu.be/kZzfmq8cNvM
【5月お題】「母」「鬱」「川」
https://youtu.be/RNqUE92-K2k
【6月お題】「クラゲ」「雨」「失踪」
https://youtu.be/BM0ataca42E
【7月お題】 「天の川」「亀裂」「写真」
https://youtu.be/RcXTXfzfKUk
【8月お題】「手を振る」「扉の向こう」「呼ばれる」
(※お題提供:ラグトさん)
https://youtu.be/omL3byV-eF0
【9月お題】「アリス」「スープ」「ハサミ」
https://youtu.be/w20FnRK-bQQ
【10月お題】「バラ」「時計」「たばこ」https://youtu.be/g_zxwy1H73I
【11月お題】「無人探査機 」「提灯鮟鱇 」「地引網 」
(※お題提供:ロビンⓂ︎さん)
【12月お題】
「プレゼント 」「空席」「信号 」
【1月お題】
「トラ」「階段」「玉」
【2月お題】
「ネコ 」「チョコレート」「箱」
【3月お題】
「ウメ 」「日記」「歌声」
【4月お題】
「駅 」「看板」「ポスト」
【5月お題】
「灯り」「公園」「針」
【6月お題】
「カッパ」「アジサイ」「自転車」
【7月お題】
「浜辺」「貝」「欄干」
【8月お題】
「ニセモノ」「蝋燭」「指」
【9月お題】
「帰り道」「ビン」「コスモス」
【10月お題】
「先生」「空腹」「筆」
【11月お題】
「橋」「ゾンビ」「忘れ物」
【12月お題】
「足音」「雪」「吐息」
【1月お題】
「ウサギ」「獣道」「目」
【2月お題】
「鬼」「酒」「身代わり」
【3月お題】
「都市伝説」「ピアノ」「ボタン」
【4月お題】
「絵本」「珈琲」「霞」
【5月お題】
「シミ」「地下」「蝿」
【6月お題】
「ダム」「悲鳴」「カエル」
【7月お題】
「夏草」「鏡」「プラネタリウム」
【8月お題】
「漂流」「雲」「ラムネ」
【9月お題】
「神隠し」「お米」「カバン」
【10月お題】
「皮」「警告」「お札」
【11月お題】
「1週間」「影」「オレンジ」
【12月お題】
「ケーキ」「透明」「チャイム」
【1月お題】
「 」「 」「 」
【2月お題】
「穴」「遅刻」「節」
【3月お題】
「足跡」「惑星」「メッセージ」
【4月お題】
「卵」「楽園」「嘘」
【5月お題】
「人混み」「電話」「花瓶」
【6月お題】
「墓場」「毒」「待つ」
【7月お題】
「海」「境界」「糸」
【8月お題】
「打ち上げ」「ライト」「未練」
【9月お題】
「借りもの」「バス停」「斜陽」
【10月お題】
「骨董」「ピエロ」「姉」
※追記:ここのお話を本投稿へもアップされる方へのお願い
🌱先に述べた通り、ここに書いたお話は一般の怖い話にも投稿して頂いて構いません(そもそも著作権は作者のものですから)
🌱一般投稿分は掲示板のレギュレーションから外れますので、文字数を気にせず加筆修正しても何も問題御座いません。
🌱ですが、投稿の際には題名に“三題怪談”の文字を付けないで下さい(同じ企画系列の題名が並ぶとうんざりしてしまうユーザーが現れ、揉める為。実際、過去にそういう事がありました)
🌱また、お題の単語をお話の解説欄に載せると、その単語に気を取られて純粋な短編として楽しめないので、読者的には解説欄には“掲示板より”とだけ書いて頂けると助かります。
(コメントにお題の単語をネタバレ防止で公開するのはアリです)
(ここのページのURLは貼っても貼らなくてもいいです)
🌱代わりに、投稿作のタグ欄に、お題の単語タグ3種と“毎月お題の短編練習枠”タグが知らぬ間に付いております。十中八九私ふたばが犯人なので怖がらないで下さい。
企画というより常設となるこの場所は、細く長く続けていきたいので、何卒、ご理解下さいませm(_ _)m
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久方振りの投稿で、掲示板の御題に間に合いまして御座います(礼)。
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『居るよ』
あっ、どうも。晴瀬将矢(はるせ・しょうや)って言います。
家の中がどうにもおかしな事になっていますが、御構い無しに過ごしていた際の話でも致しましょうか。
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年末年始に休みの取れる我々含めて、例年の御楽しみの一つであるクリスマスと言うか、正確には多くがクリスマスイヴに連れ合いか仲良くしている相手の待つ場所に、予約したり即日購入に間に合ったクリスマスケーキや、鶏肉を主役とした惣菜なんぞを片手に持って行く事が、或る意味出来て当たり前な事に特段何の疑いも持たず、私はその日も家族へのクリスマスケーキや、唐揚げの豪華版を中心としたオードブル、自分の好きな海老のチリソースの若干安いパックも忍ばせて、家路に就いていた。
いつも通りに帰宅して、勝手にガチャガチャやると嫌がられるのを思い出してインターフォンを押す。
「ピンポーン」と電子音のチャイムを押して、音が聞こえたのを確認すると「帰ったよー」と私は呼び掛ける。
ガチャリと扉が開いて「わっ」と子どもが驚く。驚く事でも無いだろう。親がクリスマスケーキや惣菜を買って来て、玄関に立っているのだから。
ゆっくりとクリスマスケーキと惣菜の入ったビニールの手提げ袋を私の指から外すと、奥の居間へと我が子が走って行く。
炬燵(コタツ)で寝ていたらしい妻が寝呆け眼で起き上がり「えっ」と我が子の持つビニールの手提げ袋を見て、目を丸くして、急に起き上がり壁へと後ずさりし怯えている。
「………?」
訳の分からなくなった私は、いつもの癖で洗面所に立って手洗いとうがいをしようとする。
蛇口を捻(ひね)ろうと手を伸ばした際、鏡を見てハっとした。
視線は有る。視線は有るのだけど………有るのだけど、有るのだけど、有るのだけど、有るのだけど、有るのだけど。
私自身の姿が無い。一瞬、姿を捉えたが、再び消えた。
「えっ………透明人間にでもなったの?」
バっと、居間に駆け込んだ私は凍り付く。
涙が溢れて来た。
隅っこに、位牌と私の写真………灰の壺と灰が焼け落ちて、ちびたままの線香が立てられている。
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主人公がどうして今回の状態になったかを、敢えて削ぎ落としての、或る意味実験作と致しまして御座います。
今月は、クリスマスイブまで三連休となりました。
貴重なお休みですが、することが山積みで・・・(^_^;)
あいうえお怪談第8話に、「調理実習」を改題、追加訂正し、アップいたしました。
他、今まで、本編にアップしなかった掲示板のみの作品もいくつか、そちらにアップ出来たらと思っています。
では、今月のお題を、もう1作 投稿しますね。
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「箱」
宅配業者で配達員をしている佐々木さんは、その道20年以上のベテランである。
今から1年ほど前に、小高い丘に建つ新興住宅地の担当となった。
週1~3回、多い時は、ほぼ毎日朝から深夜まで業務に勤しんでいた。
新興住宅地は、若い夫婦や他所から引っ越してきた単身者で占められ、日中、在宅している人は、滅多にいなかった。
ある日、北欧風のモダンな住宅が建ち並ぶ一角から、数キロ離れた市街化調整区に建つ一軒家に荷物を運ぶこととなった。そこは、初めてのお宅だった。
時間指定は、最終時間の22時。朝から降り続く雪による交通渋滞。挙げ具、年末ということもあり、予定時間より15分ほど遅くなってしまった。
最近は、「宅配ボックス」を利用するお宅が増え、以前よりだいぶ楽になったとはいうものの、
未だ、手渡し、印鑑かサインをしなければならないお宅も多数存在する。
これから行く先の家も、品代+代引き料+送料で着払い希望。
対面で現金のやり取りをしなければならなかった。
ーうっぜぇなぁ。今どき、対面なんて流行らねぇよ。
心のなかで呟きながら、携帯で電話する。
電話番号は、今どき珍しい固定電話だった。
ルル ルル ルル ルル・・・
数回コールが鳴った後、くぐもった低いトーンで応答があった。
「・・・はい。S田ですが。」
「あ、〇〇運輸です。少し遅れましたが、これから、お荷物をお届けしたいのですが。よろしいでしょうか。代引き料金他で8,580円になります。」
「・・・お待ちしています。代金は、ご用意しています。」
「では、あと5分ほどで着きますから。いましばらく、お待ち下さい。」
「・・・そうですか。では、ケーキを焼いてお待ちしています。」
「は?ケーキ?」
「では、また。」
ブチっ
困惑する佐々木さんの返事を待たず、電話は切れた。
何処かで聞いたような声だった。
さっきまでスマホで聽いていたYou Tube動画でよく使われる音声に似ていることに気づく。
相手の声は、人工的に音声加工されたような違和感のある声だった。
急に背筋に冷たいものが走った。
これから行く先に、足を踏み入れてはいけないような気がした。
ーこの荷物を届けると、この日の業務は終わる。
頭を振り、飲みかけの缶コーヒーを無理やり喉に流し込み、ハンドルを握り直した。
丘を崩した一角を造成して造られた新興住宅地は、遮光カーテンのせいか、まだ22時だというのに、不自然なほど、真っ暗で、何処の家からも灯りが漏れていない。
ークリスマス前だぞ。なんか、シケた街だなぁ。
外灯のLEDの灯りだけが凍結した路面を、青白い光で冷たく照らしていた。
件のS田の家は、やや勾配のある坂道を登りきった先に建っていた。
固定電話、深夜配達、現金対応の代引+着払い といった対応から、いわくつきの古民家もしくは、廃虚同然のあばら家、最悪ゴミ屋敷を想像していた佐々木さんは、へぇ・・・と感嘆の声を挙げた。
意外にも、市街化調整区域には不釣り合いなほど瀟洒な住宅だった。
トラックの荷台を開けて、荷物を確認する。
荷物は、縦横幅40センチほどの正方形で、みかん箱より少し小さい程度。
重さは、3キロ余で、少し腕に食い込む感じがした。
品目は、「食品(肉)」。
差出人の欄には、女性らしい個人名が記載されていた。
門扉の前に到着すると、携帯に着信があった。
荷物を置き、電話に出ると、さっきかけたS田宅からだった。
例の人工的な声で、
『これから、破綻いたしますので、門の横にある「透明」な箱の蓋を開けて、「チャイム」を押してください。』
言うがままに、透明な箱を開け、中にあるチャイムと思しきボタンを押した。
キーンコーンカーンコーン
ーはぁ?
佐々木さんは、思わず吹き出しそうになった。
その音は、学校で良く使われる「チャイム」そのままだったからだ。
ーこんなうるさい音がしたら、近所迷惑だよなあ。
それほど、耳障りで不自然な音だったらしい。
チャイムが鳴り終わると、
キィいいいいいいいいいい
おんなの悲鳴のような金属音を挙げながら、重い扉が開いた。
玄関先に、うっすら灯りがともると、ドアを開けてできたのは、年の頃40代ぐらいの女性だった。中から、甘いバターと小麦粉が焼ける匂いが漂ってきた。
「s田様ですね。この住所で間違いないでしょうか。では、代引き料金ほかで。」
いい終わらぬうちに、
ぬっと現20,000円0が差し出された。
「はい、これがお代です。お釣りはいりません。」
「いや、そういうわけには・・・。」
「いえ、先方とは、そういうお約束ですの。」
「いやぁ、何も聽いてないなぁ。」
数回、押し問答が続いた。
いい加減、うんざりしていると、
「おーい、まだかー。」
「早くしないと。ケーキ焼け焦げちゃうよ。」
どうやら、この家の中には、男女の割合は不明だが、あと4,5人はいるようだった。
「もう少しだから、待って。この人、意外と頑固なのよ。」
女は、にっこり微笑んで、長い廊下の先にあるリビングを振り返り叫んだ。
「ねぇ、何話しているの。ケーキ焼けてしまったじゃないの。」
女は、真っ黒い眼球のない目で佐々木さんを睨みつけながら、怒りをあらわにしている。
佐々木さんは、その場に荷物を放り投げると、
ギギギぎぎぎぎぎぃぃぃぃ
閉まりかけた門のゲートの隙間に身体をくぐらせ、トラックに乗り込んだ。
やっと稼働したエンジン音に、重なるように、ガシャンと大きな音を立てて、門扉が施錠された。
あたりは、震撼とした空気に包まれた。
佐々木さんは、アクセルを全開にし、その場を走り去ると、凍てつく坂道にも関わらず、勾配のある坂道を猛スピードで走り抜けた。
途中、例の新興住宅街を抜けたのだが、眼の前に広がる風景は、つい今しがた通った場所とは異なり、各家庭から漏れる明るく眩しい光と、庭先や玄関先に施されたクリスマスのイルミネーションに彩られた場所に変貌を遂げていた。
後から聞いたのだが、あの場所は、古くから「奇妙な事が起こる」と言われていた地域で、「迷い家(まよいが)」伝説のある「忌み地」といわれる場所だったらしい。
s田一家は、数年に一度、ある特定の時期に現れては、あの「四角い箱」のような家に人を招き入れてしまうのだという。
s田家へのすべてのデータは、何もかもが消失していた。
「すべて、なかったことになってしまって。」
あの日は、22時前で勤務終了ってことになったらしい。
「異世界」はあると思うと、佐々木さんは、話していた。
まだ、携帯やスマホは使いこなせていないようだが。
音声加工技術を身に着けたようだし、ケーキも焼けるようだ。
そのうち、また、違ったかたちで、迷い人を誘うのかもしれない。
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最近、こんなお話ばかり書いています。(^_^;)
ふたば様には、余り好まれない作品かもしれませんね。
できるだけ短く分かりやすくを追求すると、肝心の怖さや心情が伝わりにくくなってしまう。
かといって、その点に重きを置くと、長くなってしまう。
ここ数日、私の初期の頃の作品を読んでくださる方がいらっしゃって。
私も、改めて自作品を読み返しているのですが、初心忘れるべからずと新人さんたちの作品を酔いながら、反省と後悔しきりといったところです。
来年は、言葉にもっと真摯に向き合い、長編。中編。短編と書き分けられる力を身に着けたいと思いました。
今年も、ありがとうございました。
三題お題 楽しく学ばせていただきました。
三題お題から、月間アワードを受賞させていただいたりと、多くの成果結果を残せたことを感謝いたします。
私も、自ら「あいうえお怪談」を立ち上げ、三題お題ともに、精進して行きたく存じます。
朗読お上手になりましたね。
このイベントとは別に、新たに立ち上げたのでしょうか。
もし違っていたらすみません。
来年は、このサイトのみならず、いろんなジャンルに挑戦してみようと思っています。
また、どこかでお会いするかも知れませんが、その時は、よろしくお願いいたします。
また、あらためてご挨拶いたしますが、
お身体に気をつけて。
良いクリスマス。良いお年をお迎えくださいませ。
あ、流石に死人は出ませんが、お菓子 それもケーキづくりのときの調理実習で、実際にあった失敗と、それに付随して起きたトラブルを元に描いた実話に基づく怖い話です。
「お菓子作り」
今は、趣味で楽しく自分のペースで作っていますが、グループで完成させるとなると、遠慮したいですね。
どこの料理教室も、グループ組んで作らせるんですよね。
結局、上手な人、手早い人、何でもできちゃう人が仕切ってしまうので、なーんにも出来ないまま帰ってきてしまうことが多いんです。
あまり勉強にならないので、最近は、You Tube動画を見て、楽しんでいます。
ふたば様へ
素敵なお題を、こんな胸糞話にしてしまってごめんなさい。
閑話休題ということで、10周年を迎え、連日、拙作駄作を排出している老害です。
800字を大幅に超過してしまいました。
こんなお話、朗読なんかしたくないですよね。
女子校あるある。というか、「失敗や過ちを許さない学校や社会ってなんか生きづらいよね。」
と、思いながら書いてみました。
「調理実習」
キーンコーンカーンコーン
五時限目を告げるチャイムの音がなり終わらぬうちに、優子たち2年B組は、エプロンに三角巾、マスクにグローブ(ゴム製の使い捨て手袋)を装着し5階にある調理実習室へと移動した。
いつもなら、かったるい午後の授業だが、今日の五・六時限目は、家庭科の調理実習。それも、「クリスマスケーキ」と「三色ゼリー」を作るとあって、優子は、朝からワクワクが止まらなかった。
お菓子作りが得意な優子は、この日を、誰よりも心待ちにしていた。
調理実習室では、6人一組のグループに分かれ、各々テーブルに着いた。テーブルの上には、既に、材料が用意されていて、黒板の前の教卓には、見本として、調理担当教諭の坂本先生が作った生クリームにクリスマスらしい装飾が施されたデコレーションケーキと、赤と緑とサイダーを溶かした透明なゼリーが三色の層を成しカップの中で美しく輝いていた。
後は、黒板と渡されたレシピのプリントを参考に、互いに協力し合いながら、時間内に完成できるよう手際よく作る・・・いや、作れるはずだった。
優子のグループに、クラスで一番鈍臭い里美が加わったことで、予定は大幅に狂ってしまった。
不器用で要領の悪い里美には、分量の砂糖を入れ生クリームを泡立てるだけの簡単な作業を頼んだのだが、里美は、ステンレスのボールではなく、雪平(ゆきひら)鍋で泡立ててしまう。優子たちが気づいた時には、剥がれ落ちた鍋の色が生クリームをグレーに染めてしまっていた。
最初からやり直し。気を取り直し、里美には、ゼラチンを溶かすだけの作業をしてもらったのだが、今度は、ぬるま湯ではなく、熱湯を注ぎ入れてしまうという失敗をしてしまう。
ゼリーは、固まらず、透明とは程遠い異物と化してしまった。
怒りに震える優子を始めとするグループ全員に、里美は、中休みの間中激しく糾弾され続け、「ごめんなさい。ごめんなさい。」を繰り返し、号泣しながら廊下へと駆け出し、その場からいなくなった。
キーンコーンカーンコーン
6時限目を告げるチャイムの音が響いても、里美は、二度と戻っては来なかった。
里美抜きのグループ5人で、なんとか作り終えることが出来、いざ、試食という時、
キャー
絶叫が聞こえてきた。
ざわつく人だかりをかき分け、震えながら指差す一年生の肩越しに、窓の外を見下ろすと、もみの木に囲まれた中庭に、赤黒い血に染まった里美が横たわっていた。降り出した雪が、動かなくなった里美の身体に降り積もっていく。
即死だった。
あれから、優子は、心身を病み、自宅に引きこもるようになった。
調理担当教諭の坂本先生が、優子の自宅を訪問するも、「透明な里美が呼んでいるの。こっちは、そっちより楽しいよって。ホントかなぁ。」
絶句する坂本先生の前で、優子は、口角を上げながら、にじり寄る。
「今度は、失敗しないからっていうんだけど。嘘よね。だって、里美は、鈍臭いから。ひゃはははははっは。」
キーンコーンカーンコーン
はるか、遠くから、
5時限目開始のチャイムが聞こえてきた。
「ねぇ、先生。お菓子作りって難しいよね。特に、スポンジケーキとゼリーってさ。何度も何度も失敗しないとさ。わからないんだよね。出来ないんだよね。そもそも、好きじゃないとさ。里美のように―死にたくなるんだよね。」
坂本先生は、顔をおおい、「許してください。許してください。」
と魚のように平たくなって、誤り続けた。
優子の部屋の窓は、鉄の柵が嵌められていた。
うわ=~、来たー。
思わず、見落とすところでした。
相変わらず、速攻プレーの天虚空蔵様。
素晴らしい。
私もなんとか頑張りますので、よろしくお願いいたします。
今月のお題は、『ケーキ』『透明』『チャイム』ですね。
早速考えてみました。
**************
【小箱の窓】
その日、美瑠が会社から帰ると部屋の中で愛犬のトイプードルが泡を吹いて死んでいた。
「ぴーちゃん!どうしたの⁈」
その様子から何かおかしなものを食べたようだが、思い当たる節は全くない。
「美瑠?」
美瑠が訳も分からず愛犬の亡骸を抱きしめて泣いていると、ルームシェアしている瑞希が深夜になって帰宅し、声を掛けてきた。
瑞希は飲食店に勤務しており、朝の出勤は遅いのだが帰宅は深夜になる。
「仕事から帰ったらぴーちゃんが…」
「え、何で?そんな…」
翌日美瑠は仕事を休んで、やりきれない気持ちでひとり葬儀を済ませ、
そして部屋で犬の写真を眺めながらぼっとしていると、玄関チャイムが鳴った。
誰だろうとドアを開けたが、誰もいない。
しかし、ふと足元を見ると何か小さな包みが置いてあった。
不審に思ったが、包装紙を開けてみると、中からショートケーキなどを入れる紙の箱が現れ、「美瑠ちゃんへ」と書かれている。
蓋を開けてみると特に手紙のような物は入っておらず、硬いプラスチックの立方体の白い箱が入っていた。
出して見ると横一面だけ、赤い透明なアクリル板になっている。
そこから覗き込むと箱の中には十センチ程のトイプードルの人形がお座りしていた。
「ぴーちゃん…」
友人の誰かが気を遣って届けてくれたと思った美瑠はそれを喜んで居室の棚に飾った。
しかしその後、愛犬を亡くしたショックからか、美瑠は体調を崩し寝込んでしまった。
その週末、彼氏である雅紀が見舞いに来た。
雅紀は、同居する瑞希の友人として遊びに来た時に知り合い、付き合うようになったのだ。
「この箱に入った犬の人形はどうしたの?」
美瑠が経緯を話すと、雅紀は眉をひそめてじっとその赤いアクリル板を見つめた。
そしてそれを机の上に置くといきなり握り拳でその箱を叩き潰したのだ。
「何をするの!」
いきなりの事に驚く美瑠に、雅紀は箱の破片を差し出し、その内側を見せた。
そこにはアクリル板と同じ赤い色の小さな文字がびっしりと並んでいた。
”美瑠死ね…美瑠死ね…“
***************
この話の登場人物は三人ですから、犯人(?)は解説する迄もないですね。
彼氏を横取りされた恨みということになりますが、
そのとばっちりで殺されてしまったわんこが何とも不憫です(涙)
ー
お題を見た時、目の前に娘が受験勉強に使っていた文字隠しの赤い透明板(すみません、正式名称が判りません)が目の前にあって、この話を思いつきました。
誤解のないよう、小箱の状態をもう少し詳しく説明したかったのですが、800字という制限はやっぱり厳しいものがありますね。
@天虚空蔵 さん
お題掲示から24h以内という爆速でのご投稿、恐れ入りました( *ノ_ _)ノノ╮*_ _)╮
次は天虚空蔵さんのお口が乾かない内に出題したいものです🌱💦
本投稿にはこのお話の全貌が……、との事で、夏に初めて出会った(見掛けた)女生徒の秘密や幽霊になったタイミング、2階の窓から気まずい再会のその後がちゃんと考えられているのですね( ㆆ ㆆ)و✧
絵に幽霊を描くことでその幽霊を閉じ込める、なんて封印も存在するみたいな話を聞いた事ありますが、誰にも見つけて貰えなかった寂しい幽霊にとっては、絵になるというのは成仏の条件になりそうな気もしますね🖼😇
@あんみつ姫 さん
こんなグダグダ企画に参加下さり有難う御座いますm(_ _)m
しかも2つもなんて…( ᵒ̴̶̷̤◦ᵒ̴̶̷̤ )✨
「あなたは私の愛する子」について
このお話、実話なのですね。中々にヘビーで、私が同じように聞かされる時も、こうやって何も言えないのだろうなと思います🌱
『A子は、神様に愛されすぎて連れて行かれたのよ』というラストの言葉は、そう考えるなら光栄な事のようですが、その語られ方は暗く、自分を納得させる為に言っているかのようです(ᐡ ̥_ ̫ _ ̥ᐡ)
母の愛の言の葉を握りしめてもなお、止まらなかった親不孝に、やるせなさがつのりますね🗒ᝰ
「余命宣告」について
死ぬ気になれば何でも出来る。なんて言葉がありますが、だからといって、それで人の道を外れてしまえば外れた地点で既に外道、つまりこの世ならざる者なのかも知れませんね👻😈👹
とはいえ、私もいざあなたの残りの命は1週間ですと言われても、何をしようかさっぱり思いつかないです。今の全財産でどのレベルの高級料理が食べれるのかチャレンジでもしますかね?*・:≡( ࡇ:)
『落陽色の声』
この国では1週間に1人、虐待によって子どもが死亡している。
殴る、蹴る、風呂に沈める、カッターで切りつける、首を絞める、アイロンを押しつける、ベランダに逆さづりにする、異物を飲み込ませる、真冬に外へ閉め出す…
例え本当に死ななかったとしても、成長が進むにつれて、性格に影を落とす。人間が怖くなり、信じられなくなり、言葉を発する事さえ恐ろしい。
私もそうだった。家庭内では、コソコソと動くネズミと同じだった。音を立てたら叩かれる。視界に入れば物を投げつけられる。だから狭い1LDKの物陰で、小さくなって震えていた。
私が見つかった時、近隣の住民は、あの家庭に子どもがいたこと自体に驚いていた。ここ数年、1度も幼子の泣き声など聞いた事が無い、と……
私があの部屋から解放された時、オレンジ色のリボンをくれる子どもが傍にいた。3歳と4歳の兄弟だった。
彼らは何も言葉は話さなかったけど、縮こまる私の肩を抱いて、大きな声で泣いてくれた。私はその泣き声にお父さんが飛んで来ると怯えたが、お父さんにはこの兄弟の声が聞こえないようだった。
2人の兄弟は涙を流していた。よく見ると2人の肌は私と同じようにボロボロで、だからなのか分からないけど、きっとこの子達は、私の為に泣いてくれているのだと分かって、私も同じくらい大きな声で泣いてしまった。
お父さんにまた叩かれると思ったけれど、何故かお父さんは、私の声も聞こえないみたいにそっぽを向いていた。
やがて、お巡りさんとオレンジ色のリボンを持った大人の人が現れて、お父さんはお巡りさんの車に乗せられた。
私はずっと大声で泣き続けていたけれど、お巡りさんも私の事を知らんぷりだった。でも、リボンを付けた人だけは、泣いてる私を直ぐに見つけてくれて、あの子達みたいに涙を流してくれた。
私はもう身体が動かなかったけど、やはりその涙がとっても嬉しかった。
あの兄弟はもう居なくなっていた。
私は1人になってしまったから、私と同じボロボロの子を探し回った。そして、その子を抱いて大きな声で泣いてあげるのだ。
そうすれば、オレンジリボンの人が、その子を見つけて、救ってくれるから。
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出題が遅れた引け目もあり、たまには自分でも書くかと思いましたが、1時間遅刻の文字数も887文字……( -˘ ̫ -˘)
うーん、文章力の無さも際立っておりますね🌱😞
実は、昨日「オレンジ」についてネタ探しをして初めて知ったのですが、子ども虐待防止のシンボルマークとしてオレンジリボンを広めることで、子ども虐待をなくすことを呼びかける市民運動を「オレンジリボン運動」と言うそうでして、
しかも、11月はオレンジリボン推進月間なのだそう(偶然過ぎてびっくり)🧡🎀🧡
これも何かの縁ですので、このオレンジリボンをピックアップさせて頂きました。
願わくば、このリボンによって聞こえるようになる声があらんことを……👶🍼🌱
「余命宣告」
「オレンジ」色に染まるビル街に、うっすら影が差す頃の出来事。
バス待ちをしていた時、男が突然話しかけてきた。
ーあなたの命が、あと「一週間」だと言われたら、何をします?
ーまだ、42ですよ。俺。この歳まで真面目一筋生きてきて、いきなり「余命宣ー告」なんて。あんまりですよ。「一週間」でできることってなんですかね。
「一週間・・・。」
男は懇願する。
ー教えてくださいよ。
地面を凝視し、うつむきながら応える。
ー出来る範囲で、したいことをすればいいんじゃないですか。
ーあなたなら、何をします。なにをしたいですか。
「そうですねぇ。今更出来ることって。」
ー多分、嫌いなやつ殺します。
ーあぁ”あぁ”
苦悶に満ちた絞り出すような声とともに、男は、忽然と姿を消した。
隣にいた御婦人が、怪訝そうな顔でこちらを眺めている。
「あ、あの・・・。」
「すみません。独り言ですから。お気になさらず。」
「いえ、そうじゃなくて。」
御婦人は、一瞬ためらい ブルッと身を震わせた。
ー黄昏(たそがれ)時って、地面に「影」が映らないものなんですね。
今月のお題を頂戴し、かつて知人から聞いた話を思い出しました。
◯殺に関わる実話系怪談です。その他にも、内容的に注意を要するお話になります。
ここは、掲示板で、「閲覧注意」の事前報告が出来ない仕様のため、この手のお話が苦手な方や宗教的な用語、および事柄に嫌悪感を抱かれる方は、予めスルーしていただきますようお願い申し上げます。
関係者およびご遺族の方にご迷惑がかからぬよう、最新の注意を払っているため、モヤモヤした話になっています。問題のある場合は、直ぐに削除いたしますので、ご了承ください。
「あなたは私の愛する子」
昼下がり、リビングのソファで ひとりうたた寝をしていた知人。窓から甘い柑橘類の香りとともに、影が横切ったような気がした。誰かいるの?と身を起こすと、ほぼ同時にスマホが鳴った。
親友のM子からだった。
3年前から行方不明だった娘のA子が見つかったというものだった。
電話口からは、M子のすすり泣く声が聞こえてくる。
よもや・・・悪い予感は、的中した。
「A子、亡くなっていたの。それも、青木ヶ原の樹海で。一昨日、警察から電話があって。◯殺だって。」
「そう・・・だったの。」
と応えるのがやっとだった。
M子は、続けた。
検体も済み、身元も確定したことから、A子の遺体と対面することとなったM子は、驚愕した。
服に若干の汚れはあったものの、まるで、失踪したあの日のままの姿で横たわっていた。そう、遺品も含め全てがあの日のままだったと。
警察の話では、鑑識によると、事件性はなし。死後1週間。遺体も、あそこにあったにしては、奇跡的に綺麗でどこにも損傷はないが、なぜか、遺体のそばには、一個のオレンジが手つかずのまま置いてあったのだという。
手には、「あなたは私の愛する子 私の心にかなうものである」
(マルコによる福音書 第1章9-11節)と聖書の一節が記された小さな紙が握られていた。
「その小さな紙は、栞(しおり)よ。私が、A子の誕生日プレゼントに聖書に挟んであげたものなの」
言葉を失った私に、知人は告げた。
「光が強ければ強いほどに、出来る影は長く暗いように。A子は、神様に愛されすぎて連れて行かれたのよ。」
ふたば様、
口を開けて待ってました!
速攻。
《逢魔ヶ時の少女》
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几帳面な性格の僕は毎日五時きっかりに美術部の部活を終え学校を出る。
中学三年になり、卒業制作に没頭しているこの秋もこの習慣は変わらない。
同じ時刻に帰宅していると、秋も深まってくるこの季節は日を追って日没が早くなることをひしひしと感じてしまう。
先週までは自宅に帰り着く頃に日没だったのが、たった一週間で学校を出る前に陽が沈みかけている。
それは毎年同じであるはずなのだが、この秋は違っていた。
地平線に太陽が隠れ、目の前に伸びる自分の影が見えなくなった途端、背後に何かの気配を感じ始めるのだ。
振り返ってみても誰もいない。
一体何なのだろうか。
そして卒業制作の絵をほぼ描き終えたその時、その絵を見てふと何かを感じた。
「この子…」
その絵は校門の脇にそびえる楡の大木の根元に立つ女生徒を描いた絵だ。
夏の終わりの頃、卒業制作の題材を求め校庭をうろついていた時にその女生徒を見掛けた。
鮮やかなオレンジ色の夕陽の中、その木に寄り掛かっていた。
見知らぬ少女だったが、誰かを待っているのか、どこか物憂げな雰囲気に思わずスケッチブックを広げ鉛筆を走らせながら、こっそりとその姿をスマホで撮影し、その写真を元にこの絵を仕上げたのだ。
そう言えばあの時以来何度か見かけた彼女の姿を最近見ていない。
スマホを取り出し、改めてあの写真を見てみた。
眺めているうちにふと彼女の足元に違和感を覚えた。
夕陽に照らされた彼女に影がない。
絵は彼女の膝から上を描いていた為これまで気づかなかった。
感じていたあの気配はこの人だったのだろうか。
そして今日もあの気配を感じながら家まで帰った。
これまでもそうだったが、玄関を入った後はあの気配を感じることがない。
もしかしたらあの子は僕の家の前までついて来てそのまま…
もう夜の九時を過ぎていたが、外を確認しようと二階にある自分の部屋のカーテンを開けた。
その途端に激しい後悔が湧きあがった。
彼女が窓の外で宙に浮き、僕を見つめて微笑んでいた。
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空蔵的には、登場する物の怪の素性、そしてどうなったのか結末まで描くのが常なのですが、今回は全てぼかしてみました。
うん、普通の怖話っぽい。(笑)
そのうち時間を作って、この少女が誰でなぜそこに立っていたのか、何故僕君に憑いてきたのか、そしてこの後どうなるのか、フルストーリーに仕立てて投稿してみたいですね。
@ふたば 様
仕事に出かける直前に拝見しました。
一週間弱。
仰るほど書きやすそうでもないですが。
とりあえず、このイベント企画が休止にならなかったことが嬉しいです。
頑張ってみます。
||・ω・`)コッソリ…
11月も残り1/3ですね。え、毎月の〆の28日までもうあと1週間しか無いんですね(;Д;💧)
参加者がいるか分かりませんが、バタバタとお題を提出します🙇♂️
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【11月お題】
「1週間」「影」「オレンジ」
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せめて考え易そうなお題に致しました。「オレンジ」は柑橘の方でも、橙色の方でも、組み込み易い方でご活用ください🍊🌇
そういえば貞子もビデオを見て1週間後という、カウントダウンがありましたが、この手の怪談は、わりかし思い浮かび易いです一方、例に漏れず短編に纏めるのに苦労しそうですネ…|||-_|||
投稿期限は設けておりませんが、12月は12月でお題を用意する予定で御座います🎄🦌🛷🎅🏻
ふたば様
今月も、半ばにさしかかりました。
この企画、今月は休止いたしますか。
お仕事もお忙しいようですし、体調不良等でしたら、どうかご無理なさいませんように。
ふたば様
11月のお題待ってます。
駄作拙作しか排出できないかもしれませんが。このコーナーのお陰で、首の皮一枚で繋がっている状態の「あんみつ姫」です。
よろしくお願いいたします。
催促してしまってごめんなさい。
ふたば様
今月のお題三題 800字以内で収めてみました。
かつて、祖父から聞いた伝承話を元に、書いてみました。
ご笑覧いただければ幸に存じます。
いつもは、時間ギリギリまでかかっていましたが、今月は、結構、書きにくい題材ではありましたが、その分、集中して描くことが出来ました。
怖くて気持ち悪くて後味の悪いお話ですが、「こんな噺を」ということで、ハロウィンの宵に楽しんでいただけたらと思います。
これは、本日中に、本編にアップします。
ここ数編、似たようなお話が続きましたので、評価は、期待していませんが、短くまとめましたし、少し実話も入っておりますので、怖楽しんでいただけたら幸いに存じます。
ではでは。
このへんで。
おやすみなさい。
追伸:
既に、今月上旬に掲示板に書いた「しんせつ:さんまいのおふだ」は、大幅に推敲し修正したものを「手のひら怪談」第19話に「閲覧注意」作品として本編にアップ済みです。
ここ数ヶ月、といいますか、今年は、「ひたすら怖いだけのお話」に特化して書いています。
相変わらず、下手の横好きですが、定期的な投稿は、続けていけたらいいなと思っています。
天候不順な折、ありきたりな言葉ではございますが、職業柄、皆々様の健康が、気がかりでなりません。くれぐれも、お身体ご大切になさってくださいませ。
「神社の総代をしていた祖父から聞いた話」
かつて、某神社には、樹齢数百年と噂される巨木があった。なぜか、木の幹には、夥しい数のお札が貼られていたらしい。巨木のある場所に行くためには、普段、皆が通る参道とは別の鬱蒼とした林を通り抜け、更に急な坂道を登らなければならなかった。
数十メートル前には、「子の刻後は、ここより先にヒト決して立ち入るべからず」との警告が書かれた立て札が立っていた。
ある日、屈強な若者三人が、深夜、子の刻(午前0時から前後2時間をいう。)に、例の立て札の前で待ち合わせをすることにした。
ところが、約束の「子の刻」が来ても 1人だけなかなか現れない。
「さてはやつめ。臆病風が吹いたか。」
「さしずめ、酔っ払って寝ちまったんだろうよ。」
ふたりは、苛つきながら、立て札の前を通り過ぎた。
すると、数メートル先から、ボソボソとヒトの話し声が聞こえて来る。
さては、遅れたふりをして、先回りし、他のやつらと組んで、俺たちを脅かそうとしているのかも。
だが、その期待は、見事に外れた。
数十メートル先から聞こえる声は、明らかに仲間の男とは異なる。
―コンヤハ シュウカク オイシイ ゴチソウ アルヨ
「だ、誰かいるのか。」
先程から辺りに漂う血生臭い匂い。
―アレ マタキタヨ フタリ ツイカ グフッ
がさがさがさがさがさがさ
―サキノヤツハ マダ トッテオケヨ
べちゃべちゃべちゃ がりっがりっがりっ
―キノカワ モット ハガナクチャ
ずるり ぺたん ずるり ぺたん
―キノカワ モット ハガナクチャ
―タリナイ タリナイ モット モット
早朝、男たちは、神社の前で震えていたところを保護された。待ち合わせに来なかったもう1人の男は、消息不明のまま葬式を出したらしい。
祖父は、「巨木は、老朽化と台風の被害で倒木したよ。樹皮は、人の皮膚そのものに見えたらしいと。この話をしてくれた男は、生前、肝試しに興じる若者たちを、『日没後は、神社に行くな。』『神様を侮るな』と戒めていた。」と教えてくれた。
本編のほうはちょっとお休みしてますが、こちらは今月も。
《皮》というお題は、血が苦手な空蔵としてはどう使うか悩みましたが、結局オーソドックスに、かつ、ふたば様好みの内容でまとめてみました。
【お狐様】
大学の授業を終え、埼玉の田舎にある自宅へと帰る途中の事だった。
駅から自宅まで二十分ほど歩くのだが、その途中にあるひと気のない竹林に差し掛かった時、前方に立つに白い人影に気づいた。
既に日は暮れ、辺りを闇が包み始めている。
目を凝らして見て見ると、それは浴衣姿の女性だった。しかも獣耳に、ふさふさの尻尾までついている。
ど〇ぎつね?
コスプレだろうか、顔立ちもCMの彼女にどことなく似ている。
しかしこんなひと通りの少ない田舎道で、誰がどんな理由でコスプレして立っているというのだ。
しかも、もう十月も半ばを過ぎて薄手の浴衣姿だと?
常識的に物の怪と考えるべきだ。
しかしその妖艶とも言える姿から全く逃げようという気にならない。
「あの、こんな時間にどうしたのですか?」
すっかり魅了された俺は彼女に声を掛けた。
すると彼女はにっこりと微笑み、指先でちょんちょんと手招きすると、赤い鼻緒の下駄をカタカタ鳴らして足早に歩き始めた。
そしてすぐ先にあるお稲荷さんの中へと入って行く。
これは、本物のど〇ぎつね?いやもとい、お狐様?
俺は小走りに彼女の後を追った。
(おい、なにやってるんだ、相手は物の怪だぞ!)
心の声が警告を発したが、そんなものはスケベ心が一瞬にして押し潰した。
赤い鳥居を潜って、薄暗い境内に入ると目の前に大量のお札が貼られた小さなお社がある。
― くっくっくっ ―
突然背後から可愛い含み笑いが聞こえた。
振り返ると、そこには狐の顔に変化した彼女の姿があった。
自分のテリトリである稲荷へ俺を連れ込み、化けの皮を剥いだのだろう。
あのままでいて欲しかった。
いや、そんなことより、どうやってこの場を切り抜けようか。
そこでふと思い出した。
つい先程、駅前で夜食にと買った稲荷寿司。
そうか、こいつはこれに惹かれたのか。
俺は急いでカバンからそれを取り出し、物の怪の目の前に差し出した。
「ねえ、さっきの姿に戻ってくれたら、これをあげるよ。」
―コン♡―
*************
全く怖話のオトし方ではないですね (笑)
彼はきっとこの後、稲荷寿司を持ってこの稲荷神社に通っちゃうに違いありません。
こんなお稲荷さん、近所にないかな~