じよう頭様 ザ ファイナル完結編

短編2
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じよう頭様 ザ ファイナル完結編

絶対絶命だった。

逃げることなど出来るわけがない。

ばあさん「じゃ~らん♪じゃ~らん♪」

相変わらずジョーズのテーマ曲を口ずさんでいる。

じいさんもそれに合わせてオーケストラの指揮をとるかのように両手を振り回していた。

そして、徐々に歩み寄ってくる。

俺(あぁ、また、これか…)

俺(これで終わりだな…、俺の人生なんだったんだろう?)

俺は諦めかけていた。

と、その時!!

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ダダダッ!!

何者かがじいさんめがけて突進してきた!

ガコッ!!

一瞬の出来事だった。

クロスカウンターをもろに喰らい前のめりに倒れている

Rだった…

リベンジに失敗したようだった。

俺は一瞬の希望すら与えてくれないRの弱さに戸惑った。

俺(終わったな俺、でも最後くらいは…)

覚悟は決めていた。最後くらいは俺なりに思いきり散っていこう。

じゃ~らん♪じゃ~らん♪

再び、じいさんとばあさんが歩み寄ってくる。

よし!

今だ!!

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「助けてくれぇぇ!!」

「殺さないでくれぇ!頼む!!」

俺の究極必殺技

「命乞い」

決まったはずだ!

俺なりに完璧だった。

じいさん「…」

ばあさん「…」

俺(どうだ?だめか!?)

じいさんとばあさんは少しお互い目をやり、戸惑っているようだった。

再び

俺「助けてください!お願いします!」

俺「お願いしますぅぅ!!」

じいさん「おい…」

俺(決まったか!?)

じいさん「君だけだな。そんなこと言っているの?他の友人たちは体張って向かってきたのに…」

俺「はい!そうです!僕だけです!」

俺「たしかに、僕はヘタレかもしれません。でも助けてください!!」

俺「助けてくだされぇぇ!!」

プライドなどなかった。俺は無我夢中で必殺の命乞いをした。

じいさん「…まあ、いいわ。わかった。」

俺(や、やったか!?)

じいさん「もう、君たちの前には出てこない。」

そして、あっさりと後を振り向いて歩いていった。

ばあさん「クスクス…」

ばあさんも少しバカにしたように笑いながら帰って行った。

俺「た、助かった!」

そして、

じいさん「若いの、もっと勇気出して積極的に生きろよ」

そういい残し、軽トラに乗ってばあさんと行ってしまった。

俺「どうだ!みたか!俺はやったぞ!」

そう言っていると、両側から痛い視線を感じた。

地面に倒れているR、車に乗ったまま頭から血を流しているY。

明らかに呆れた表情で俺を見つめていた。

俺「お前ら大丈夫か!?」

俺「もう、大丈夫だ!あいつら逃げてったぞ!」

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R.Y「だせぇ…」

ボソッとお互い呟いたのが俺には聞こえた…。

Concrete
コメント怖い
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うける笑笑

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クソだな・・・

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