短編2
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幻想話

貴方は死にたくなった時どうしているだろうか?

趣味に没頭する。

それもいいだろう。

仕事に打ち込む。

それもいい。

だが、現実逃避ばかりしている人間はどうだろうか?

実は俺のことなのだ。

社会に出て三年目の今年、六社目の会社に就いた。

一生懸命やっているつもりなのだ。

だが、努力不足なのか、上手くいかない。

仕事も出来ないから人間関係も上手くいかない。

なにをしても上手くいかない。

甘えているとか努力が足りないのはわかっている。

ああだこうだ考えるのすら馬鹿らしい。

缶コーヒーを一気に飲み海を見つめる。

いっそ飛び込んでしまおうかとさえ思えてくる。

死ねば楽になれる。

そこまで考えてある考えが浮かぶ。

最後に学校にいこう。

突拍子もない考えが浮かぶ。

確か二年前に廃校になったはず。

最後に見ておくかとバスを乗り継ぎ学校に向かった。

学校は今時珍しい木造建築で老朽化している。

慣れ親しんだ校舎に心弾む。

三年三組の教室に通りかかった時、中からガサゴサ音がするのが気になり中に入った。

入った瞬間金属バッドで殴られたような衝撃を受けた。

景色は暗転していく。

ゆっくりと。

気がついたら校庭にいた。

夢でも見ているのだろうか?と辺りの様子をうかがう。

辺りにはなにもない。

酷く不快な気分にさせられる空間が広がっていた。

キーン。

金属音が響いたと思うとふたたび景色が暗転した。

気がつくとマウンドにあがっていた。

「なんとかなるって」

懐かしい声がする。

親友だったS君だ。

気がつくと目の前にはS君がいた。

俺は小学生のころ、野球をやっていた。

ピッチャーだった。

そして、S君はキャッチャーだった。

なんとかなるってはS君の口癖だった。

目の前の彼はあの時のままだ。

手にはボールが握られている。

俺はいつかのように彼からボールを受け取った。

瞬間景色がぐらついた。

覚醒が近いようだ。

彼は最後にとびきりの笑顔を向け、そして消えた。

目の前には見慣れた教室。

幻覚でも見ていたかのように現実感がない。

だが、手には泥で汚れたボールが握られていた。

校庭に出た。

かつて野球をしていた頃に汗を流したグラウンドはそのままだ。

小学生三年の頃S君は死んだ。

病死だった。

俺はそれ以来野球をやっていない。

何事にも熱心に取り組むこともなくなった。

理由は今でもよくわからない。

なんとかなるって。

彼の言葉が脳内で反響する。

俺は学校を出た。

また来年ここに戻ってくると心に誓って

Concrete
コメント怖い
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コメントありがとうございます。

ごめんなさい。

コメント確認してなかったのでコメント返し遅れました。

そういっていただけると嬉しいです。

返信

うーん、いい話。

しかちゃべりって何!?

返信

あー…まぢかー

やっと見つけたとおもったんだけど…

ごめんなさい(´・ω・`)

返信

コメントありがとうございます。
ごめんなさい

人違いだと思います。

返信

ねぇ。
まさかとゎ思うけど
ちゃべりやってる?w

人違いだったらごめん泣

返信

コメントありがとうございます。
そういっていただけると嬉しいです。

返信

いいお話だぁ…

よく考えたね♪

次のお話
待ってるよ♡

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