あるコンビニには、自分の似顔絵や顔写真をコピーすると、死に顔を映しだすといわれるコピー機がある。
俺はこのコピー機に聞きたい。
息子があとどのくらい生きられるのかを。
息子は非常に症例の少ない難病で、一応、余命半年と。
ここに息子の写真が。
答えを知るのが怖い。
でも、残り時間を有効に使いたい。
息子のために、皆のために。
さぁ、教えてくれ。
俺に現実を叩きつけてくれ。
写真がコピー機の光を浴びてしまった。
機械音とともに一枚の紙がひらり。
そこにはしわだらけの顔になった息子が!
あぁ!ちゃんと生きられるじゃないか!!
よかった。
成人式も、働く姿も、孫の顔も見られる!
なんて嬉しいんだ・・・。
・・・。
息子は半年で亡くなった。
コピー機は嘘をついていない。
極度の脱水症状でしわだらけになった顔が証明した。
作者退会会員
Wikipediaの怪談都市伝説のリメイクです。
異端怪談師でした。