怖くはないかもしれないです。文才も無いので読みづらいかもしれないですがあしからず。
この話は友人が父親から聞いた話で今まで俺が投稿した作品のキッカケになった話です。
最初の方は他の話と繋がるように盛った話にしてあります。
では、父親目線ですすめつまいります。。。
私は後悔している…
脱サラをし、念願だったコンビニエンスストアの経営を始めた事を…私は後悔している…
勿論、開店当初は毎日が楽しくハツラツな気分で仕事に従事していた。
しかし、今は…
当然、休みは無い、まぁ…これは仕方ないが…
まず…
雇っているアルバイト店員は無気力で当てにならない…さらに、店先でたむろする若者達のせいで客足は激減する、しかも奴らは女性客などをナンパしたりするから、女性客の割合が極端に減っている。
トイレに至っては、大便をして流さずに出て行く不届きものがいて、この間はあまりのデカさで詰まり、大変な事になった事がある。今はあまり使わせないようにと、便座の電気を落としてある。
さらに先日、強盗の被害にあいマスコミやら何やらが押しかけ仕事にならなかった時があった。(強盗事件は本当。)
あげ出したらキリがない、
呪われてるんじゃないかと本気で思った…
…………
ある日いつもの様に仕事をしていると、アルバイトの山岡(仮)君がこんな事を言い出した。
山岡「店長…この店、出ますね。」
私「なにが?」
山岡「幽霊っす」
私「嘘だ…君、嘘はいかんよ」
山岡「本当っすよ、この前の強盗事件の起きるちょっと前に、自動ドアが誰も居ないのにあいて…そんで、ガラスになんか変なのが映ってんの俺見たっすもん!」
冗談じゃない!ただでさえ客足の少ないこの店にそんな噂が広がりでもしたら、本気で経営に支障をきたす。
私「きっ…君、その話はココだけの話にしてくれよ!?おかしな噂が広がりでもしたら…」
山岡「え?いや、もうTwitterとかmixiに書き込んじゃったっすよ…」
終わった…最悪だ…
潰れる…
私の顔色が悪くなったのに気づいたのか山岡君がさらに続けた。
山岡「大丈夫すよ店長!最近、俺、続けて夜勤してるじゃないっすかぁ。で、なんか、深夜の客が増えてるんすよ。オカルト好きの奴らがこの店を心霊スポットと認定したみたいすよ…?」
は?心霊スポット?コンビニが?
そんなバカな話あるか?一年365日、朝昼晩、明るく爽やかなお店作りに励んだ結果が…心霊スポットって…
やはり最悪だ…
私は何の為にコンビニの店長になったのか…人の役に立ちたくて始めたはずなのに…まぁ、深夜に、店が繁盛しているならば、それはそれでいいのかもしれないが…
でも最悪だ!
…こんなやり取りをしていると、店に1人の女性が来店した。おっと?かなりの美人だ…しかし、何だか様子がおかしい…あちらこちらをキョロキョロと見回している。
私「いらっしゃいませ、何かお探しですか?」
女性「いえ…あの…この店で強盗があったそうですね…」
私「………マスコミの方ですか?」
女性「いえ!違います、私こういうモノです…」
と女性は名刺を差し出した。
『霊媒師 本間 幽子(仮)』
本間「実はこちらに来た強盗犯に何かが取り憑いたみたいで…」
山岡「あっ俺見ましたよ!幽霊!ほらね店長!本当だったでしょ?」
私「う、うん」
本間「え?あなた見たんですか?
…で?見えたその時、こう…眉間当たりとかになんか、違和感みたいなモノ感じました?」
山岡「いや?別に…」
本間「やっぱり……
なら、地縛霊では無いって事ね!………あっ!ありがとうございました!」
と言って女性は店を飛び出して行ってしまい、私は除霊を頼むタイミングを完全に見失ったままだった。
それから夜になり私は信じられない光景を目の当たりにする…(その日は私が夜勤)
人!人!人!あっちにも人!こっちにも人!店には今までで一番じゃないかと思うほどの大盛況!
開店日だってこんなじゃなかった…あっちこっちで、霊ってどこにでんの?とか、写真とか撮ってみようぜ!とか、怖いねぇとか、言っている…
そして、瞬く間に商品棚から売り物がなくなるのを見て私は、後日除霊をお願いしようと思い持っていた、先ほどの霊媒師の名刺を破りくず入れに捨てた…
これがまずかった…
(※ここからが実際聞いた話)
それからしばらく日がたったある日、夜中いつもの様に、客足がピークを越え、だんだんと人が居なくなり、私一人だけになった頃だ…
時刻は2時から3時の間だったと思う、1人の客が来店。一人きりでのお客は珍しい…だいたい二人か三人でやって来てあーだこーだと騒いで帰って行くのがほとんとだった。(心霊スポットってのは本当で夜は人がわんさか来る)
ん?
そのお客の容姿が少し気になった…髪の毛はセミロングくらいで長めで顔の右半分ほど覆っている、色白の顔が少し見えたが夏だとゆうのにマフラーを鼻あたりまで巻いているのでどの様な表情をしているかがよくわからない…着ている物はグレーのコート…全て黒い煤で汚れていたが…
まるで真冬のファッションで奇妙に感じた、暑く無いのか?そう思ったが、世の中色んな人がいると放っておいた…
雑誌のコーナーで立ち止まり、立ち読みでもするのかと見ていると、「あぎぃ。。あぎぃいよぅ。。」とおかしな声を出し、窓の外の車道をみていた。
その時だった!
物凄い音が店の外でする…『ガガァガーン!!!』みたいな言葉では表せない様な音だった。
私は驚いて窓の外をみると
目の前の道路で車同士が正面衝突をしていた。
な?まさか…
と思い、先ほどの客を見る。
っ!!?
居ない?!
何処に行った?トイレ?
恐る恐るトイレを開け見てみる…居ない。。
出て行ったのか?と、外に目をやったが人影は無い…
あの客はこの世の者では無いと気がつくのに時間はかからなかった。
二台の車は炎上して暗い闇を明るく照らしている、炎上する車の中から人が火だるまになって転がり出てくるのを見て私はようやく我に返る。
いけない…警察に電話、いや救急車からか…と、電話に走った。
…あれ?受話器を耳に当てるが何の音もしない…繋がっていないようだ。
仕方ない携帯で…
電波が圏外になっていて繋がらない…
な、何だコレは…
早くしないと取り返しのつかない事に…
と窓に目をやる…
っ?!!
窓の外には先ほど見た客と同じように冬着を着た、恐らくこの世のモノでは無い人々が大勢コンビニ内を覗き込んでいる!中には顔半分が無いモノや、目玉が飛び出しているモノも居た!実におぞましい表情をしている、先ほどの客も居た、マフラーがシュルリと落ちると鼻からしたが無い、上顎だけが残り下顎は焼けただれ無くなったように見えた。
その時、自動ドアが開く…
そのおぞましい姿の人々がなだれ込んで来た!私は思わず、
「うわぁあああ!!」と叫んで裏の倉庫に逃げ込んだ。。
監視モニターを見る
⁇
何も映っていない。
馬鹿な…
私は恐る恐る倉庫の扉を開いた…
すると、目の前に先ほどの下顎の無い奴や顔面が完全に解けたように焼けただれた者が大勢居て『あぎぃぃよぅぅ…がぁぐげげぇぐぇぅうえぇ』と、私に抱きついて来たのだ…
その後私は気を失ったのか、病院のベットに寝かされて居た…
あれは何だったのか…ひどい火傷を負った人々のようにも見えたが…
友人の話によるとこの話をしたその夜に急に父親は精神的におかしくなりました。
作者退会会員