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私は、友梨。
この前転校したんだ。
最初、友達ができなかった。
でもそんな時に声を掛けてくれたのは美香だった。
「これやろ!」
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それは、交換日記だった。
毎日、交換日記に自分たちの思うことや質問、いろいろな事を書いて渡しあっていた。
ある日には
『裕太君が好きになった♡』
またある日には、
『友梨って食べ物何が好き?』
と、いろいろな事を書いて美香とは親友になった。
そんな幸せな日々だった。
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ある日曜日。
プルルルル….プルルルル….
一本の電話が鳴った。
お母さんが私に言ってきたのは悲しい言葉だった。
「美香ちゃんが交通事故で…」
美香が亡くなったのだ。
親友の美香。
美香以外に友達がいなかった私は人生のどん底に落ちた。
交換日記が続かなくなってから
私には美香以外にも友達ができた。
毎日遊んで、そのうちに美香のことも交換日記のことも
忘れていた。
そんなある日、
急に交換日記のことを思い出した。
交換日記を取り出して最後のページを開く。
『友梨、大好き。ずっと一緒だよ。』
自然に涙がこぼれ落ちた。
しかし、次のページには
『私といるよりも他の子といるほうが楽しいワケ!?』
『返事ちょうだい!』
死んだはずの美香が書いたのだ。
いや、そんなわけない。
背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
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「友梨、大好き。ずっと一緒だよ。」
作者もちこ
フィクションです。