短編2
  • 表示切替
  • 使い方

トントン

初めての投稿で、かつ僕の唯一の心霊(?)体験です。オチもなくたいして怖くはないと思いますが、当時の僕は泣きました。読んでいただけると幸です。

nextpage

これは15年前、僕が小2のときの話です。最近はめっぽう少なくなりましたが、当時は季節問わず心霊番組が定期的にありました。僕は霊感は全くないですが、怖い話は大好きでした(もちろん今でも)ので、よく心霊番組を見ていました。

nextpage

ある日の夜、心霊番組を母と見ていました。

その時はいつもよりも怖い内容だったと思います。そんなときに限って僕はトイレに行きたくなりました。

続きを見たい気持ちとトイレが怖い気持ちが僕の判断を鈍らせます。しかし、迫る尿意には勝てず、僕はトイレに向かいました。

nextpage

とはいっても、トイレはすぐそこ。

母が見える位置にあるので恐怖感はそこまでありません。

でも早く済ませたいのは確かでしたので、僕はトイレへ入ろうとしました。そのとき僕は「何故か」扉をノックしようとしました。

nextpage

「何故か」というのは、僕は母と2人暮らしだからです。母はすぐそこでテレビを見ていますからトイレには誰もいません。したがって、ノックの必要はないのです。

ですが、僕の手はノックをしようと手をかざしていました。すると

nextpage

「トントン」と中からノックする音が聞こえました。その瞬間、泣きながら母の元へダッシュしました。

もちろん中には何もいませんでした。

nextpage

とりあえず気のせいだと無理矢理納得することにしました。

ですが未だに何故あのときノックをしようとしたのか解りません。

Concrete
コメント怖い
10
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ