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中編4
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部屋

私が子供の頃、大変奇妙な体験をしました。

小学校低学年だった頃、私はいつものメンバーで暗くなるまで遊ぶのが日課でした。

メンバーの名前はA,H,Tとしましょう。

その時の私たちは、とにかく元気が有り余っており学校が終わればすぐに外に飛び出して行ったものでした。特にAはクラスの中でもガキ大将のポジションで、メンバーの中でも血の気が多いやんちゃな子でした。

当時私たちの間では、探検ごっこが流行っていました。Aが隊長役になり、色々なところにいくのです。

もちろんの事ですが、小学校低学年の足ですから行動範囲は狭かったのです。

近くの林や川にいっては想像力を働かせて、僻地に探検にいった気分になって楽しんだものでした。

小学校三学年の半ばごろだったでしょうか。

その頃、私たちには話題になっていた場所がありました。できて間もないコンクリート製のため池です。

学校の先生を含め大人たちは、危ないから近づくなと言いましたが、かえってその言葉が私たちの好奇心をそそらせました。

ある日、Aが言いました。

「諸君、今日は例のため池を調査することにする!」

私たちは目を輝かせました。メンバーのみんながいってみたかったからです。

ため池は隣町だったため、HもTも中々行こうといいにくかったのでしょう。

ため池に着いた時には、空は橙色に染まっており、風も少し冷たくなっていたと思います。

到着するまでは興奮していた私たちでしたが、実際にため池を目にするとみんながっかりしていました。

何のことはない小さなため池だったからです。しかもフェンスで囲ってあり、なかに入ることはできそうにありませんでした。

あたりを少しうろついたあたりで、私はもう帰ろうと提案しました。反対意見は無いようでした。その時、Hがある小屋を指指して言いました。

「あれ!あれ何かな!」

彼の指指す先には、コンクリート製の小さな小屋がありました。

私は、こどもながらにもどうせ物置きか何かだろうと悟りましたが、ここまで来てただ帰るのも面白くないので、小屋を見てみることにしました。

近くで小屋を観察していると、扉があきお爺さんがでてきました。

「見たかね。みんな中にはきっと何かあるぞ」

Aが言うと、再び皆の目が好奇心で輝きました。

お爺さんが遠くにいったことを確認してから、小屋の扉を開けました。

実を言うと、私は扉が施錠されていると思っていましたので開いたことに驚きました。

扉が開いたからには、もう後戻りはできません。私たちはゆっくり慎重に中に入りました。

もう暗かったので、よくは見えませんでしたが中には据え置き型の受電機のようなものがありました。私が変なものがなくて良かったと内心胸を撫で下ろしているとき、Tが階段を見つけてしまいました。今思えば、この時に帰っていれば良かったのでしょう。

私は怖いながらもいってみようと提案しました。今度も反対意見はありませんでした。

階段は、以外にもかなり長いものでした。

何メートルかの感覚で、明かりがついていましたが中はとても薄暗く不気味でした。

恐怖のせいでかなり時間がかかったように思いますが、実際30分はかかったのではないでしょうか。

ようやく階段が終わりました。降りた先には扉がありました。コンクリートの壁によく馴染む無機質で地味な扉でした。

私はノブに手をかけゆっくり開けました。

後ろを確認したとき、2人の姿はありませんでした。いつ帰ってしまったのでしょう。今では確かめるすべはありません。

私は1人取り残された恐怖で、半ば放心状態でした。そして、そんな状態のまま扉の向こう側を見ました。

金色。目が痛くなるような金色。

それまでの薄暗さと対をなすような光の明るさ。

私は混乱しました。ため池の近くの小屋の地下に何故こんな部屋が。何故。

壁一面を純金が覆っています。床も金でできています。部屋全体が金でできているようでした。

私が混乱したまま入り口で立っていると、部屋のどこかからか、黒い一枚布を纏った仮面を着けた何かが踊るように左右に揺れながら近づいてきました。

それは私の前まできました。近くまできてわかりましたが、それは2メートルはゆうにありました。

私はぼうっとそれの仮面を見つめました。

真っ黒な黒に映える純白で、笑っているようにも泣いているようにも見える目の模様だけが書かれていました。

それは、ゆっくりと仮面を取りました。

私は確かにそれを見ました。

それは人間ではありませんでした。

私が覚えているのはそれまでです。

気がつくと家のベッドでした。確かに自分の部屋なのに見憶えのあるものが一つもありません。見たことのないデジタル時計には2002年2月と表示されています。

私は何故か高校生になっていました。

HもTも、高校生になった私の世界には存在していませんでした。

両親まで別人になっていたら、きっと私は発狂してしまったでしょう。

まだ、記憶があるうちにこれだけは書いておきたい。

俺は確かにAだったよな。

Concrete
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おもしろい!
けど、謎が多くて気になる!
Aは言いました。そして私も..
とか書いてあるけど、
自分を客観的に書いていたってこと?
話をふつーに読むと私とA.H.Tのいるように
聞こえるますね。
んー。謎!おもしろい!

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続きはあるんですよね?
とても気になります(>_

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なかなかなかなか

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