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私の通っている高校には、
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「でる」というトイレがあった。
そのトイレは西校舎にあった。
怖いと言って、ほとんどの生徒は使っていなかったが、私がいつも使うといれは東校舎にあるので、私はさほど気にしていなかった。
ある日、いつもなら放課後に西校舎には行かないのだが、今日は美術の補習があり、
西校舎にいかなければならなかった。
オカルト系を全く信じない派の私は、
周りの友達が、放課後の西校舎になんて
行きたくない
と言っていたのを、ただ聞いているだけだった。
そして、補習が終わった。
友達が、「ねぇ…」
とほそぼそと言った。
「どしたん」
と聞くと、友達がトイレに行きたいといった。
いつも使っているトイレは東校舎にあり、
もう鍵がかかっている。
補習で西校舎だけ、開いていたのだ。
1人でいきなよとなんどもゆうが、
いやだいやだとあげくには泣いてしまった。
私はイヤイヤながらついて行った。
「絶対に、絶対にここにいてね!」
とだけ残し、トイレの中に恐る恐る入っていくのを見届けた。
(今日は早く帰って録画した番組みようと
思ってたのになぁ…)
なんて思いながら、友達のトイレを待った
その、出る。
という噂のトイレは、
手前から三番目にあるそうで、
彼女が入ったのは…
手前から三番目!!!
彼女が怖がりなのを知っていて、
出ると噂のトイレに入れたままにするのは
あまりにもかわいそうなので、ドアを叩き教えてあげた。
「ねぇ!○○!?出るって噂のトイレ、今○○が入ってるとこだよ!早く出てきなよ!」
「…」
あれ?何かがおかしいと思った。
返事がしないのだ。
中で怖くて黙り込んだのかな?とも思ったが、その気配すらしないのだ。
ドアノブに手を掛けた…開いた。
「○○?」
いない。
絶対におかしい。
私は彼女が入ってから目を離さず出てくるのを待っていたが、
出てきていないのだ。
私の事をびっくりさせようとしてるのか?
と思い、周りを見渡すが、
誰もいない。
いや、この校舎自体に私一人だけなのかもしれない。
これは、何かがまずい。
私は、逃げようと思った。
いや、思ってはいない、身体が勝手に逃げていた
私はカバンだけ持ち、靴を足にはめて学校から抜け出した。
もう、辺りは暗かった。
家に帰ると親になんでこんなに遅くなったのかと聞かれたが、補習とだけ伝えて置いた
次の日の朝、ニュースに目をやると
○○が行方不明になったと報じられていた
誰も、私が最後まで一緒にいたことを知らないはずなので私は知らないふりをしていた。
学校に行くと、案の定その話題で持ちきりだった。
「ねぇ、○○って補習だったんだよね?
しかも西校舎で…ってことは呪われて連れてかれたんじゃない⁉」
みんなが、その子が言ったことに対して
叫んだり、仮説立てて別の子を驚かしたり、しまいには泣いている子までいた
普通、一晩帰ってこないぐらいでニュースになったりはしないものだが、その子(○○)の父親が警察署のおえらいさんだったために大きなニュースになったのだ。これだけ大騒ぎになれば、見つかるだろうと言われていたが、2週間たっても、見つかる様子はなかった。
そして…1年が過ぎた。
みんなも○○の事は薄々忘れかけていた。
(まだ家族は探し続けているだろうけど)
私は高校を卒業し、家庭が裕福でなかったゆえに大学には行かず、
そのまま就職した。
ある日
私は就職先でロッカーを開けると、そこには私宛ての手紙が
そこには
「死ね 呪ってやる
なんであの時助けてくれなかったんだ
あの時お前が誰かを呼んでいたら
私は見つかったかもしれなかったのに
どうして…
呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う呪う
お前が私を探しているのを、
私はあれ(霊)に抑えられら見てた…
そう、あの時私は天井に貼り付けられて…
お前は一生幸せにはなれない
いつか絶対殺してやるんだ」
と書いてあった。
さすがに私は怖くなり、手紙を持つてが震えているのがわかった。
その時、上に気配を感じた。
そう、これからも見てはいけないのだ、私は天井をみれないのだ。
見た時には…
作者かきのきのしたで
見てくれた皆さん、
感想待ってます!