これは、自分が小学生の頃のお話しです。
当時、自分は4階建ての団地に住んでいました。
その団地は今でゆう府営団地の様な感じで、
A棟、B棟と分かれており、自分はB棟の4階に住んでいました。
ある日の夕方。
いつも通り母が晩ご飯の支度をしており、自分は机に向かいながら宿題をしながら出来るのを待っていました。
勉強机の場所が丁度、部屋の窓に沿って設置しており、横を向くと窓からA棟が景色で見えていました。
ふと、何か窓に反射した感覚があり、窓を見てると、また、赤い光りが反射して見え隣の
A棟の周りをグルグル回ってる感じでした。
(何だろう?)
と、思い窓を開けて外を覗くと、救急車と、パトカーが、丁度自分の部屋の正面。
A棟の一階の部屋のベランダに止まっていました。
「何かあったんちゃう?パトカーと救急車来てるわ。」
と、母に言うと、
「嘘~。何があったんやろな~。」
と、台所から聞こえたものの、手が離せないのか見にはこず、自分はずっと見ていました
すると、一本の電話が鳴りました。
母が電話を取り、しばらくして、
「ちょっと、しっかりしぃ。うん。うん。大丈夫やから。もうすぐ旦那さんも帰って来るんやろ?大丈夫やから。」
っと、電話しながら、焦って話しをしており
「何があったんやろ?」
っと母を見ていました。
電話を切った母が窓に向かい外を見ました。
自分も一緒に窓の方に。
外を見ると、救急車は帰っており、パトカーだけが止まっていました。
A棟の一階のベランダからは、何人かの人が暗闇の中、懐中電灯を照らし、部屋からベランダを行ったり来たりして居るのが見えました。
母が、
「もう見らんとき。」
と、行って来たので、
何があったか知ってるん?さっきの電話・・・
位で母が、
「近所の人には絶対ゆったらあかんで。」
といいながら、
「さっきのあれ、あの部屋で・・・・」
「え?」
と、聞きかえすと、
「電話はFさんからやって・・・」
Fさんは仲のいいご近所さんで良く家族ぐるみで遊びに行ったりしてた間柄で、
また、Fさんの旦那さん、Fさん、二人共霊感がもの凄いんだと。良く遊びに行ったりした時体験談を話してくれたりしました。
そんな、Fさんから、泣きなながら電話がかかって来たと。
「一階のあれ、見た?」
前の日の晩に夢を見たらしく、その夢の内容が、
Fさんの家で一本の電話がなり、電話を受けたそうです。
すると、
「〇〇号室の〇〇さんがお亡くなりになったので今晩お通夜があります。」
と、言われた所で目が、覚めたらしく、変な夢だったので、部屋の番号も名前もはっきり覚えて居るのですが、全く覚えのない名前。
けど、あまりにも、部屋の番号と名前がはっきりしてたので、心当たりがないか考えていました。
ふと、そういえば。と、回覧板にきずいたそうです。
(当時は回覧ばんを回したら必ず当番に帰さないと行けませんでした。)
Fさんは、当番に当たっていて前々から戻って来るのが遅いな。
って、気にしてた見たいで、
(ひょっとして・・・・)
と、思い夢の中で聞いた部屋番を見に行くとドアの郵便物入れには、何日もの新聞があり
その中に交じって回覧ばんもあったそうです
表札を見ると名前も一致したので、
「すいません。」
と、何回かドアをノックしましたが返事がありません。
家の中からは、テレビの音も聞こえているのに・・・・。
何回か、ノックをしてると、その部屋の、隣の部屋から、
「どうしました?」
と、出て来たお隣りさんに聞かれたFさんが
「ここの部屋の方は・・・・」
と、聞くと、
「あーあ。〇〇さん?そういえば最近見てないな~。確かおばあちゃんが一人暮らしだょ。
と、言われ部屋の様子がおかしいと告げるとその人と一緒にいたもう一人の人と三人で、
そのおばあちゃんの住んでる一階の部屋のベランダに向かい、お隣りさんがよじ登り部屋に入りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
言葉にならなかったそうです。
そのおばあちゃんが・・・・
コタツの中で亡くなっており、死体は半分以上がミイラの状態になっていました。
すぐに警察、救急車を呼びました。
警察の話しでは、死因は心臓麻痺が原因ではないかと言う事でした。
と、母から話されました。
おばあちゃん・・・早く気ずいてほしくてFさんの所に知らせたのかも知れません・・・。
不思議な事があるんだと、小学生ながら思った出来事です。
この話を書いて再度おばあちゃんのご冥福をお祈りします。
作者心霊大好き