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これはある夜の話です。
私と友人のRは星を見に行こうという話になりました。
そこで、どこかいいところがないかと考え、いいところを思いつきました。
それは陸上競技場です。
その辺りは元々暗いところで、しかもその陸上競技場は、高い観客席で囲われていて、周りの街灯の光を遮り、とても真っ暗なところです。
私たちは陸上競技場の入り口の門を通り中に入って行きました。すでに暗く、街灯の光だけが頼りでした。しかし正面玄関の街灯はチカチカッと点滅して消えかかっていました。
「おいおい怖ぇなw」
そのとき、私は2階の踊り場を黒い影が横切るのが見えました。
踊り場の電気が黒い影で一瞬見えなくなったような気がしたのです。
「おい!おいみたか今影!影!」
「ほらほら!いいから早くいこうぜ!」
Rは気づいていないようでした。
私はこのときからいやな予感がしていまあいたが、気にしないことにして先に進んで行きました。
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競技場の中に入るには、鉄格子の門を登って越えなければなりません。
私たちは順番に見張りをしながら音をたてないように登りました。かなり高い門でしたが、元新体操部のRは軽々と登りました。
鉄格子の門を越え、待っていたのは絶景でした。
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俺「うおー!超綺麗!!」
R「ウヒョオオオオオwww」
↑こいつの口グセ
「おいうるせえwwばれんだろww」
と、そのとき、
ガチャッ
と音がしたかと思うと、
懐中電灯を持った男が正面玄関から入って来ました。
「やべえ伏せろ!」
「おいなんなんだよあれ!」
男は懐中電灯でしきりにこちらを照らしています。
私たちは息を殺して伏せていました。
男は辺りを見回って、スタンドをひととおり懐中電灯で照らしたあと戻っていきました。
「ふぅw見回りかよww」
「お前のレーザーポインターみえたんじゃねww」
「いやお前が騒いだからだろww」
ですが私たちはすぐに忘れ、満天の星空の下でいろいろな話をしました。
レーザーポインターで星子を照らして遊んだりして、あっという間に時間が過ぎていきました。
10時を回ったころ、帰ろうかと言う話になり立ち上がったそのとき、
ガチャッ
となにかがまた正面玄関から入ってくるのが見えました。
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「おいおい見回りまだいたのかよっ」
ですがさっきとは明らかに様子が違います。
「ん..何か違うぞ」
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その黒い影はヨタヨタとへんにクネクネしながら少しずつこちらに向かってきます。
「むるふんごまふづんあ"ぞん"ん"ビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャ」
黒い影はへんな声を発しながら向かってきます。
もう落ち着いてはいられません。
「おい逃げるぞ!!」
「ウヒョオオオオオwwwww」
「おい!!!!」
Rは気が狂ってしまいました
仕方がないのでRを担いで
入ってきた鉄格子の門まで逃げました
黒い影はすこしずつ向かってきています。
「なんなんだよもう!!!」
「ウヒョオオオオオww」
私たはRを門のしたからくぐし、急いで登りました。
そして競技場のほうをみると、黒い影はきていませんでした。
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「ふぅwあぶなかったw」
もう帰ろう、そう思って振り返ると、
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「ぎゃああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
作者neo