去年、会社に行く途中に小さな工場があるのに気がついた。
いつも通ってる道なのに、いつできたか分からない。
自分が気づかなかっただけだろうとその時は、特に何も気にせず出勤した。
だんだん、その工場が何の工場なのか気になって工場に行ってみたんだ。
「すみません。ここって何の工場ですか?」
ドアを叩いて聞いてみた。
...返事はなかった。
仕事に集中しているのだろう。
迷惑なんだろうな。と思い、その日は工場を後にした。
次の日、再び工場を訪ねてみた。
「あの~、すいません。誰かいらっしゃいますか?」
...返事がなかった。
帰ろうとした時、ドアが開いた。
「ご用はなんでしょうか?」
「あ、この工場って何の工場ですか?」
「ふふ、、それは....」
さっきまで普通の顔だったのに妙に微笑みながら、こういった。
「それは...指抜き工場ですよ..^^」
そこからは、記憶が思い出せない。
気が付くと、自分の部屋のベッドで寝ていた。
あれは、夢だったのだろうか。
少し痛みを感じ、手をみたんだ。
そしたら、指がなくなっていた。
あれは夢なんかじゃなかったんだ。
その次の日、会社で同僚にその事を話した。
同僚は「え?あんなとこに工場なんかないよ。あそこは前から空き地だったじゃないか。」と言った。
そんなはずがない!と思い、工場のある場所へいった。
しかし、あの工場はなかった。
僕がみた工場は何だったのだろう。
なぜその日、指がなくなっていたのだろう。
作者もちこ
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