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中編3
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Dead end【始】

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皆さんは、夜中に突如、友達が死んだら

shake

知らない女の子に追いかけられたら

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どうします?

これは、そんな話です。

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当時、僕らは12歳でした。

ああいう歳になると、皆いろいろなことに興味を持ちます。

でも、その時は本当にどうかしていたんです。

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突如、友達のJ君が言ったのです。

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「なぁ、なんで、性別とか分かれてるんだろうな」

と。

そして、そこにいた僕らは、

「そりゃおま、アレだろ、アレ」

まぁ年齢が年齢なだけあって、そう軽く言えなかったのもあります。

J君は、

「じゃあさ、ハッキリさせようぜ。明日、夜に家抜け出して、公園集合な。」

と言って帰りました。

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music:1

翌日、嫌々ながらも家を抜け出した僕らは、

とんでもないものを発見しました。

そこには、バラバラになった、J君’’らしきもの”が転がっていたのです。

いや、正確には、本当にそれが人のソレなのか良くわかりませんでした。

しかし、近くに落ちていた携帯で、分かることができました。

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それは、J君愛用の、スマホ…

僕らは、あまりの衝撃のせいか、やけに冷静な表情でスマホを拾い上げ、中のデータを確認してみました。

そこにはなんと、J君が見知らない女の子を襲っている動画がありました。

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「おい、どういうことだよ、これ!明らかについさっきまでの出来事じゃねぇか!」

俺は思わず叫びました。

「本当だ。後ろにここへ向かってる俺たちが映ってる⁇」

1人が言ったその一言で充分でした。

俺たちの顔からは既に生気が抜け切っていたと思います。そして、俺は一瞬で思考を巡らせました。

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「じゃあさ、だとしたらだ。こいつは何故こんな姿でいる?じゃあさ、なんでこの動画には、襲ったところで動画切れてるんだ?さっきまでのことなら、女の子はどこなんだ?

おい、誰か教えろよ!」

「しらねぇよ!俺も混乱して、何が…」

「俺もだよ!ていうか、なんでこんなことになってんだよ!」

俺以外の2人も相当キテるみたいだ。

shake

「私にも、わからないよ。」

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は?

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今の誰だよ。何がどうなってんだ?

今の声は?女の子?

じゃあ、今目の前の光景は?

今、何が起こった?

なぜ、女の子が笑っている?

なぜだ。

shake

なぜ、俺の友達は倒れた?

なぜ、頭部がない?は?なんなんだよ、ふざけてるのか?こいつはタチが悪過ぎるぜ?

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そこには、体と頭が離れた2人の友達がいた。明らかに、さっき俺と話した2人だ。

目の前の女の子は俺に何かを言っている。

何を言ってるんだ、よくわからんな。

俺は何をすればいいんだろう。。。

そうだ、速く帰らないと親がキレる。

走って帰ろう。

悪いゆめなんだ。

早く帰ろう。

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気付いたら走り出していた。

後ろからは、

「アヒャヒャヒャヒャ!どうして走ってるの?ぎゃははははは!⁉︎」

しかし、俺は無視して走った、家の前に着いた、声は聞こえない。助かった!

はやくみんなに知らせないと!

これで…ーーーー

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shake

「助かった?残念、夢でもなければ、冗談でもない。君は、ここでバイバイだよ?」

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そして、体と頭が、体と腕が、体と足が離れたのを感じた瞬間に、俺の意識は飛んだ。

でも、何を間違えたんだろ?何が違ったんだろうなぁ。ほんと、わかんねぇや。

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