短編2
  • 表示切替
  • 使い方

とある夜、

サッカー好きだった僕はテレビで海外サッカーの中継を見ていました。

海外の中継となると時差があるため、どうしても深夜の時間帯にしか放映されません。

見始めたのは2時頃で、リビングの電気を消して、テレビの明かりのみでサッカーを楽しんで見ていました。

ソファに寝転がり、掛け布団をしていつでも寝れる態勢で見ていました。

前半が終わった頃、すでに眠くなってきてしまい、時計は3時になろうとしていました。

あー眠いなあと思いながらがんばって起きていようと思い、ハーフタイムの間ずっと携帯をいじっていました。

そんな時、霊感が全くない僕にもなにか嫌な感じがしました。

誰かにじーっと見られているような、そんな感覚。

しかしどこからかと聞かれるとそれはわからないような不思議な感覚でした。

びびりな僕はお笑い動画でもみようと、好きな芸人の漫才を見ていました。しかしこういう時に限って動画の読み込みが遅く、なかなかみれませんでした。

そんな些細なことにいらついた僕は携帯を置き、はあ、とため息をついて掛け布団を深くかぶりました。

その時、僕は恐怖を覚えました。

nextpage

”明らかに誰かいる”

決して直接見ているわけでもないし、

声がするわけでもない。

でも確信していました。

真横に誰かがいる、と。

テレビでは解説者やアナウンサーが前半の感想を述べているようでしたが、そんなこと全く耳に入りませんでした。

掛け布団の中でびっしょり冷や汗をかき、

絶対に見てはいけない気がしました。

ぎゅうっと目をつむり、消えろ!消えろ!と心の中で精一杯叫びました。

するとなんだか緊張がほぐれた気がしました。テレビはもうサッカーの後半が始まったようで、切り替えて観ようと掛け布団から出ると

nextpage

目の前には目が真っ黒で長髪の女性がにっこり笑って

”おいで”

Concrete
コメント怖い
4
3
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

いいですねー猫(笑)

怖いですよね(´・_・`)

返信

あるあるでした!
ワタシも0感ですが深夜に何か気配を感じて布団から出られなくなった事があります。
怖くて汗だくになりながら潜ってました。
飼い猫がトンと布団に乗ってきてやっと布団から出れました。猫に感謝でしたァリガトゥ(*''∀''*)ゝ

返信

再びありがとうございます笑

なにもなくてよかったですね?笑

返信

布団に入って読んでるからだろうか…。短編だけど怖い(´;ω;`)
なんとなくまわりをうかがってしまう私でした。びくびくしながら。幸い何もいませんでした(;^ω^)

返信