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それは冬が終わったばかりの春、まだ冷たい風が吹く時だった。
今日は日曜日、裡は図書館にいた。それも新聞コーナー。
調べるキーワードは「××町」「行方不明」。その2つのキーワードがある記事を見つけてはコピー機でコピーをしていた。
ある程度の記事が集まると、その図書館に内蔵されているカフェに入り、席について作業をした。
今度は記事を切り抜いては新品のノートに貼っている。
裡の集中力はすばらしいもので、真っ白だった新品のノートのページは灰色と黒でいっぱいになった。
完成したノートの表紙には太いペンで「極秘!××町の記事集め!行方不明編!」と書き込んだ。
…極秘でもないと思うがw
裡「出来た!さ、帰ろう春花。」
すると、裡のバックから一匹のウサギが顔を出し、ペット用のクッキーをかじりながら「キュン!」と鳴いてみせた。
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(カタカタカタ…)
一方笹雄は例の掲示板でスレッドを新規作成し、情報を集めていた。
中にはバカにしたり荒らしたりする者もいたが、以外と事例は多いようですぐに他の者に叩かれて出て行った。
笹雄「コレとかそうだよな…」
笹雄が目に付けていたのはこのコメントだ。
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[そういや、××町のペットショップ行ったことあるんだよな、結構こじんまりとした。]
[そんな店ねーよwあるとしても結構大規模だぞw]
[いやだから怖えぇんだよ!]
[は?w]
[お、マジなのキタ━(゚∀゚)━!]
[話して味噌]
(笹雄)[俺も聞きたい、話してくれよw]
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music:1
[俺さ、△△町に住んでるんだけど、一回リア友からペット探し手伝えって言われたんだよ。
「なんで俺なんだよ?」って言ったら「なんとなくw」だとさww んでリア友のリア友付きで行ったわけよ、××町のペットショップに。
見た目は黒、超シンプルな外観w窓もめっちゃ小さいww あ、ドアはガラス製。
ドアから覗いて見たんだけど、餌の棚邪魔で奥まで見えねぇw
とりあえず一同突入w
中はちょい暗いけどすげー綺麗だしいい店だぞw 店員も美人ww
いたのは子犬とか子猫とかハムスターとか…ってか子ウサギ率高かったなwめっちゃいたww
リア友が店員とペットの話してる前、店員がでっかい飴くれたんだよ!リア友のリア友舐めてた。
でもあえて舐めない俺w辛党だし甘い物食うと吐き気ww
んでリア友ペット予約中ぶらぶら歩いてんのよ、餌の棚とかしつけの本見たりしながらな。]
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[ん?終わりか?]
[いや、この先やばい、閲覧注意。]
[俺らなめんなww]
[かかってこいやww]
(笹雄)[聞かせてくれ!]
[…本当にやばいからな]
[いいからいいからww]
[んでしばらくぶらぶらしてたんだが…ちょっとおかしなことに気がついたんだよ。]
[何何?w]
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[静か過ぎるんだよ…同行した奴騒がしいの代名詞なのにさ…
それに変な音もした、俺店の結構奥にいたからかすかだったんだけど、「ゴリゴリ」とか「シュー」とか。
「なんだ?」確認しようとしたらさ、
sound:39
リア友が泣き顔で悲鳴あげながらドアぶち壊して店出て行ったんだよwww
俺も慌てて床に置いてた荷物鷲掴みにして脱出www 俺ビビりwww
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んでさ、△△町に戻ってきたら安心した。よくわかんないけど…
その後リア友に電話して合流した、んでなんでか俺のバックにinウサギww しかも代名詞にそっくりなんだわwww 遺伝子www
リア友に話聞いたんだけど、話したくないだとさwちゃんちゃんw]
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その後、しばらく時間が空いてからコメントが再び書き込まれ始めた。
[…その後おみゃーとリア友以外は?]
[行方不明、あの日以来家に戻ってないらしい。]
(笹雄)[3人か?]
[おう、俺とリア友とリア友のリア友。]
笹雄「△△町か…隣町だな。」
すると笹雄は個人チャットに切り替え、ある人物にコメントを送った。
(笹雄)[あの話、本当に本当なんだな?]
[どしたスレ主w 確かに事実だぜ?w]
(笹雄)[実はだな…]
笹雄は、今まで自分が経験した不思議な出来事の話を藁にもすがる思いで書き込んだ。
[ほほ〜、なんかスレッドのタイトル長いなと思ったが、やはり情報収集のためだったか。]
[力を貸して欲しい、俺のリア友のためにも解決したい。]
[おkおk!バカだがなんとか役に立てるよう頑張るお!]
(笹雄)[サンキューな!]
後に、この出会いが今回の事件の解決を促す最高の特効薬となることを、笹雄はまだ知らない…
作者ハピナ
創作意欲にエンジンかかったかもw
キタ━(゚∀゚)━!
よっしゃ!高ペースで
ガンガン書いてくぞー!
(∩´∀`)∩バンザ──イ!!
皆さんの怖いとコメントが原動力♫
(ノω`*)んふふ♪