music:4
それは冬が終わったばかりの春、まだ冷たい風が吹く時だった。
とある1組の男女が水のない噴水のある公園で待ち合わせた…が、
裡「………」
笹雄「ん?どうした裡?」
裡「その横にいる人達は…?」
?「どもどもー!!」
?2「こ、こんにちは…」
笹雄「ネットで知り合ったんだよ、この人と!
(喋り方からして男かと思ったが…まさか男勝りな女だったとはな…w)」
裡「ネットで知り合った人!?大丈夫なの槍坂さん?(小声)」
?2「僕と笹雄君、小学校の同級生だった…。」
笹雄「おう!紹介するよ!」
株島天魔(16)女
兎×4にそえば「俺」
男勝りな女で、運動が得意。
ビビりなのが欠点。
朝岡直輝(16)男
兎×4にそえば「リア友」
かわいい系男子で泣き虫、
男女ともにモテモテ。
裡「裡です、槍坂さんのクラスメイトです。よろしくお願いします。」
天魔「よろしく裡ちゃん!」
直輝「よろしくね…」
裡「こちらこそ。」
4人が初めてムードに浸っていると、
一同の頭の中で声がした。
?3((おい…誰か忘れてないか?))
裡「え?今誰か喋ったの?(じー…)」
笹雄「え、いや俺じゃねぇぞw」
すると、直輝は自らのリュックサックを下ろし、中から黒い兎を出して抱いた。
直輝「ごめん菁滋。」
天魔「忘れてたwうははw」
?3((うははじゃないでしょう…))
裡「え、ウサギが喋った!?」
?3((おや、初対面の方がいるようですね…自己紹介としますか。僕は…))
光神流菁滋(16)男
兎×4では「リア友のリア友」
読み方は「コウシンリュウセイジ」
真面目な性格で頭の良い青年で、
テンションの落差が激しい。
菁滋((僕には生まれながら「霊能力」を持っていましてね、今は訳あってこのような姿なので魂に直接話をしているのです。))
裡「は、はぁ…」
菁滋((あなたも僕と同じ目にあわれたのですね、春花さん。))
sound:20
裡「え…!?どうして名前を…」
裡は今ウサギを抱いている。だが名前の書かれた物なんて付けてないし、菁滋とは初対面だ。
菁滋((えぇ……そうですか……それは大変な思いを……はい、わかりました。裡さん、))
裡「あ、はいっ!」
菁滋((彼女はあなたにとても感謝してるようです、命の恩人だと。))
裡「春花が?」
菁滋((はい、確かに。))
この時、裡はちょっと嬉しくなった。
人間から変身したウサギなんでどうやって育てていいかの本や情報なんてないまま必死で世話したからだ。
裡はちょっと笑顔になって抱いているウサギを優しく撫でた。
菁滋((ふふ、そうしてもらうのが一番好きみたいですね。なんて微笑ましい…))
笹雄「あ、あのさ〜」
菁滋((わかっていますよ、待たせてすみません。本題に入りましょう。
直輝、私は少し霊能力を休ませたいので代わりに説明お願いします。))
直輝「うん、いいよ菁滋。」
菁滋((悪いな…))
music:1
直輝「2人とも、シロミミって知ってる?」
裡「シロミミ?」
笹雄「シロミミ?…あ!」
music:7
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「シロミミ?なんだそりゃw」
シロミミ、この地域に住みついている化け物。目撃者はいるものの、その特徴は謎に包まれていると言う。
「んなもんいるわけねぇだろアホらしww」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
music:1
笹雄「そういやどっかのニュースでやってたな何か!」
直輝「笹雄がニュース…?」
笹雄「…何だよ、その珍しい物見る目は(プチイラっと)」
裡「まぁまぁ。」
天魔「菁滋によると、そいつが人間に自らの呪いを食わせて、ウサギに姿を変えさせて食べているらしいんだよ!
その食われた魂もシロミミの中に留まっているみたいよ…。(グスっ」
直輝「僕らの時は飴玉だったんだ、気がつくのが遅くて菁滋はこんなになっちゃったんだけどね。」
天魔「辛党に感謝w」
直輝「で、裡さんのことも言ってたんだけど…」
music:4
菁滋((待て直輝、一回下ろしてくれ。))
直輝「あ、うん。」
菁滋は直輝の腕から離れると、
ぴょんぴょんと移動して2本足で立った。
菁滋((そこにいるのはわかっている、無理矢理成仏されたくなかったら今は消えな。))
菁滋がある方向を見て魂で叫ぶと、異変が起きた。
music:3
一同に…金縛りがかかったのだ。
それも立ったまま。
菁滋((春花!裡の腕を噛め!出来れば噛みっぱなしだ!!))
すると、裡に抱かれたウサギは裡の左腕を甘噛みした。
裡(前歯が食い込んでる…w)
しばらくすると、菁滋が見ていた木の後ろから肌が真っ白で耳たぶの異様に長い女の人が出てきた。
sound:33
アハ……ウサギ……アハハハ……
女の人の肌は異常に白く、その姿はウサギの化け物にも思えた。
最悪なことに、金縛りのかかるタイミングが悪く、私はそれを直視してしまった。
裡(いや………え?)
菁滋((今は去れ…))
sound:33
ウサギ……タベタイ……!
菁滋((去れ!!!))
そう菁滋が叫ぶと、
菁滋の片目が青く、
青磁の色に輝き、
光が放たれて女の人に直撃した!
sound:39
アァーーーーー!!!!!
女の人は苦しみながらどこかに飛んで行ってしまった。でも方角は××町の方だ。
music:4
女の人がいなくなった瞬間、一同の金縛りは急に解け、一同はよろめいた。
菁滋以外「うぅっ!?」
菁滋((金縛りが解けたようだな、特に裡はあの女性の姿を見た。))
裡「じょ、女性…?」
すると、菁滋は裡以外知るはずのないカフェの話も交えてこう言った。
菁滋((そうだ、裡があるはずのないカフェで見た、裡のクラスメイトを呪い食していた化け物。そして今の女性。それは同一人物。))
菁滋((彼女が元凶、シロミミだ。))
作者ハピナ
ふ、ふふふ、ふははは!!
(・∀・)
今回は新キャラ祭だー!!
(((o(*゚▽゚*)o)))
特効薬はまさかのウサギっていうねw
(=゚ω゚)
わかった人は参りました…
(T ^ T)