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2006年8月某日、それは真夜中の出来事でした。
ある岐阜県内の友人のところへ、一人車で遊びに出掛けていました。
時間も遅くなり愛知県内の自宅に帰りも遅くなってはまずいと思った俺は、23時頃に友人と別れを告げ、自宅まで車を走らせた。
数Kmの距離を車で走らせたところで、ふと何を思ったか高速道路を通らずゆっくり下道で帰ろうとカーナビに設定しまた車を走らせた。
カーナビ
「この先、5Kmの道なりです。」
カーナビの音声に反応し、記されているほぼ直線の道なりに従って快調に車を走らせて行った。
2Km走ったところでふと気付けば、周辺は民家も外灯も無くなっていた。
俺
「こんな田舎の道で迷ったら帰れんわ~」と、つぶいやいた。
やがて道幅は徐々に狭くなっていき、周り一面は田んぼでカエルの鳴き声が響き渡っていた。
カーナビを再度確認しこのまま真っ直ぐの道なりを案内している。気にせずカーナビに従い80km/hの速度で直進していった。
そして、ちょうど5km走ったところでいきなり目の前が草原で立ちはだかっていた。
俺は慌てて急ブレーキをし、その勢いで草原に少し入ってしまった。
「何で草原や?!」
車から降りてみると辺りは灯り一つも無い。水の流れる音が少し先から聞こえてきた。
草原の抜けた直ぐ先は20m近くはある崖で、川を挟む堤防みたいな感じになっていた。
俺は、真夏の夜中に鳥肌が立った。
恐る恐る外からカーナビを見てみた…
やはり案内は真っ直ぐ直進するよう指示している。この下の川に落ちろと言わんばかりに…
俺は、気味が悪かったので早々とカーナビ案内を消し、走ってきた道をまた戻り高速道路で何事も無く自宅に到着した。
そして一週間後にその場所が気になって真昼に見に行こうとしたがカーナビは案内してくれず辿り着けなかった‥
作者H.Miyamo
初めて書かせて頂きました。
文章力はありませんが読んで頂けると幸いです。
これからも実体験だけを書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。