小学校高学年時代のことです。
正月(確か2日だった)の深夜。
深夜、寝ようと離れの寝床に行き、布団に入ろうとして足を入れると…
ぬるっ
とした冷たい感覚。
当時は家で猫を飼っていたので、布団の中で粗相をしたのかと思い、掛け布団をめくると…
1mは軽く超えているであろう蛇が、とぐろを巻いていました。
悲鳴は出ませんでしたが、完全に身体は硬直してしまいました。
蛇は硬直している自分を尻目にするすると移動をはじめ、わずかに開いていた押入れの隙間に消えてゆきました。
消えてしばらくは(10秒ほど?)動けませんでしたが、我にかえって押入れを空けたのですが、そこには蛇の姿はありませんでした。
(押入れには座布団1枚入れてないので、本当に何もありませんでした)
すぐに起きていた両親に話しましたが、1m以上の蛇と言ったことで、
「夢でもみたんだろう」
と取り合ってくれず…唯一祖母が
「正月から蛇様が見れたんだから、今年は良いことがあるだろう」
と慰めてくれるだけでした。
その当時、離れの二階は物置として『藁』や『穀物』を保管する場所でした。
そして『蛇』は、そこに住み着く『鼠』などの害獣から穀物を守ってくれるので、地元では家を守る『守り神』と考えられていました。
(飼っていた猫も、ネズミ退治の意味合いが大きかった)
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とまあ、ある意味とてつもなく心臓に悪い出来事を体験したのですが…
その後の15日のお年玉付き年賀葉書抽選で、毎年2~3枚しか当たらない切手シートがその年だけ2桁の10枚当たったことは…良いことだったのだろうか?
(大体毎年百数十枚届いていました。当選確率は2/100です)
爬虫類が全く駄目な自分としては、「巳年」の切手シート10枚じゃあ全く釣り合ってない気がします。
作者waiepleG
人間って常識外のことが起こると何も対応できなくなるんですね。
大丈夫な人なら全然平気なんだろうけど…