ぼくは、子供の頃から憧れていた車があった。昔は軽自動車が何台も買えるような価格で、到底買えなかった。
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ぼくは2日前、その車を買った。
いまは、とても後悔している。
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その車は、たしかに古く、相場は200万くらいまでさがっていた。しかし、いま考えると確かにおかしい。
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ぼくは、その車を39.8万で購入した。ボディーもピカピカ。傷もなし。即決した。
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待ちに待った納車の日。
轟音をたて、その車はきた。
僕は浮かれ調子で、さっそくドライブにいった。その車には、ナビがついていたが、使わなかった。
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古いナビだったため、新しいナビに替えに、オー○バッ○スに買いにいこうとしていた。
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ナビはいままで聞いたことがないような声で、「右ィ」と叫んだ。右は谷だったため、右側に寄った。
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耳元で、「死ねばよかったのに...」と聞こえた。車の前方には、黄色い花と、この車と同じ色の塗料が付き、無様な姿になったガードレールがあった。
作者なかこつかこ