ある峠道でのこと。
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夜になると、峠で毎日、暴走族が走っていた。近所の人は、眠れない夜をすごした。
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ある日のこと。道路沿いに、若い夫婦が新築をたてた。旦那さんは、頑張って貯めたお金で、結構大きな家をたてた。
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たが、旦那さんは短気で、暴走族の音に耐えきれなくなった。
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ある日、旦那は、暴走族を止めようとして、道路でまっていた。
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すると、バランスを崩した暴走族にひかれた。
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旦那は死んだ。
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若妻は発狂し、暴走族を全員崖から落として、殺した。
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そして、妻も崖から飛び降りた。
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それからというもの、妻は暴走族を見ると、みんな殺そうとするらしい。
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妻と暴走族が落ちた崖には、いまも花束が供えられている。
作者なかこつかこ