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私がまだ小学校四年生だった頃。
その日は早くに目が覚めてしまい
時計を見ると朝の4時過ぎでした。
カーテンを少し開けて外を見てもまだ真っ暗。
…まだ誰も起きてないだろうな。
そう思ってしばらくベットに横になって
そのままゲームをしていたんです。
ゲームのステージをクリアして
少し疲れたのでセーブをした後
一度ゲームを開いたまま枕元に置きました。
そして何気無くドアを見た瞬間。
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ドアの向こうから声が聞こえたんです。
老婆の様なしわがれた声です。
でも、うちにも近所にも
決してそのような老人はいないのです。
私は何が起きているのか理解できず
ただドアを見つめていました。
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……カ…ラン………ラン……エ……
最初声はなにを言っているのか声が小さく聞き取れませんでした。
しかし時間が経つにつれ声は大きく
鮮明に聞こえるようになってきました。
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カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…カエラン…
それだけを抑揚の無いしわがれた声は
延々と聞こえます。
やがてその声はドアの前まで来ました。
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コンコン…
声は止みノックの音が聞こえます。
私は半泣きでした。
そしてノックの音も止むと
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今度はドアが少し開きました。
少しづつ、少しづつ、もったいぶる様に
ドアは開いてドアの向こうが
見えるか見えないかくらいに開いた時
私の意識は途切れました。
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目を覚ますとカーテンの隙間からは
朝日の光が漏れ
リビングから母親の料理する音が聞こえ
時計の針は7時を指していました。
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これが私の体験した話です。
なんだ。結局夢だったんじゃないか。
そう思いますよね。
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でも私の枕元にはステージをクリアした直後のセーブデータを映し出す開いたままのゲームが置いてあったんです。
…あなたはこれでも、夢だと言えますか?
作者もやし
どうも。もやしです。
初投稿です。よろしくお願いします。
これは私が小4の時に体験した話です。