wallpaper:723
少女は進むほどに暗くなる夜道を走っていた。
nextpage
ーあぁ。あとどれだけ走れば良いの?
少女が問う。
ー君がこの闇と等しくなるまでさ。
風は言う。
nextpage
ー私は、どうすれば闇と等しくなれるの?
少女が問う。
ーこのまま走り続けてごらん。
風は言う。
nextpage
ー私はどこを目指しているの?
少女は問う。
ー永久の安らぎだよ。ほら、もうすぐ。
風は言う。
nextpage
ーあぁ、もうなにもかも見えない。
少女は言う。
ーそれでいいんだよ。
風は言う。
nextpage
ー...
少女はもうなにも言わなかった
nextpage
その日1人の少女は家族に見守られ、長い昏睡状態の末、ついに永久の眠りについた。
作者もやし
眠り続けた女の子の話。
眠るのって怖いですよね。
私は怖いです。