【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

中編7
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俺達は悪い事やイタズラなど

共に行動をしてきた3人組だ

小中学から同じで今時珍しいかは分からないが、高校まで同じ学校に通うことになった。

俺は心の中で高校も同じ所なら

楽しいのになって思ってた。

「なぁ、お前は何処の高校に行くんだ?

俺なんか夢もないしやりたい事なんかないからさ、お前と同じ高校に行くよ」

豊は俺の机の前に立ち言い出した…

「いやいや、さすがに高校ぐらい自分で調べて

行った方がいいと思うよ。今はやりたい事はないかも知れないけど通ってる内に必ず見つかると思うし」

やりたい事が見つかる…何も保証はないが

少し上目線で言ったが心の中はすごく嬉しかった。

「まーいいじゃないか!俺はお前と同じ高校に行く!それだけ!誰に何を言われようが変わらない!」

豊は力強く言い放ち俺の側から離れ隣の女の子にちょっかいを出し始めた。

根は優しくて頼りになるんだが少ししつこい奴だ。

休憩が終わるチャイムがなりみんなが席に着いたが豊は戻ってこなかった。

「ん?さっきまで女子にちょっかい出してたのにな」

クラスの男子が言った

俺も同じ事を思いながら授業を開始した

しかも、俺が苦手な数学の授業だった…

不思議ながら苦手な授業のせいか座ってるはずもない豊の席をチラチラ見ていた…

授業開始から20分が過ぎようとした頃

豊の席に黒い影がはっきり人間の形をして

座っている…身体を左右に揺らしながら動いている。

「えっ?何あれ?気のせい?」

反対側を見てからもう一度豊の席を見た

確かに黒い影は身体を左右に揺らしながら

座っている。

授業中にも関わらず隣の女の子に小声で話しかけた

「ねぇ、豊の席に黒い影見たいなの座ってる

分かるかな?」

真剣に授業を聞いていた女の子は不機嫌そうに

答える。

「はっ?何処?」

「いや、ほら豊の席に黒い影座ってない?」

「あんた、数学嫌い過ぎて頭おかしくなったんじゃない」

俺の心はガラスが割れたような気分になった

何故なら少し好きだった…

もうすぐ授業が終わるという時に豊かが戻ってきた。しかも、黒い影に気づかないまま席に着いた、えっ?マジかよ!黒い影に気づいてないじゃん…俺しか見えてないのかよ。

嫌いな数学の授業が終わりすぐに豊の方に近づいた。

「なぁ、トイレ行ってたの?」

豊かが不機嫌そうに答えた

「違うわ!ちょっかい出し過ぎて怒られたわ」

確かに俺が女の子だったら先生に言ってもおかしくはない…そんな事より1番気になっていたのが黒い影だ。

「あのさ、お前が席に座る前に何か黒い影が

座ってたの気づかなかった?」

俺しか見えてないのが嫌な感じだったので

聞いて見た…

「いや、誰も座ってないし…

それより祐介の所に行こうぜ!」

俺と豊は同じクラスになったが祐介はクラスが違った。

クラスが違うと言っても2クラスしかないから

隣のクラスになる。

「マジかー俺しか見えなかったのか」

まぁ、気のせいかもしれないし気にしないことにした。

「おーい、祐介!俺はこいつと同じ高校に行く事にした!よかったら祐介もどうかな?」

さっきまで怒られてたとは思えない程の明るい表情で言った。

「マジかよ!で、お前何処の行くの?」

今思えば祐介に高校の話なんかした事もない

「あー、豊が勝手に言ってきたんだよ!受かるかは分からないけどな(笑)」

「おっと、そこ俺も行こうとしてた!

また、3人で通えるかもな豊が受かればな!」

また、3人で通えるなら頑張らないと!

何故だか気合が入った心配なのが豊だ、少し偏差値が低めだったからだ。

放課後、祐介に声をかけて

豊の両親が経営している喫茶店に行こうと声をかけた。

「いいよ!俺も話したいことあるしな」

残念ながら豊は部活で試合前なので来れないし

帰宅時間も遅いようだ。

俺も少し遅れるから先に祐介を喫茶店に行かせて後から行く事を伝えた。

用事を済ませ喫茶店に向かう途中だった…

「ん?」また、黒い影が立っているしかも、子供みたいに小さい影が増えている。

「マジかよ!1人増えてるし、しかも子供じゃん!」心の中で叫んだ。

何か嫌な気分になり足早と喫茶店に向かった

先にコーラーを飲んでいる祐介が見える

豊かのお母さんと話をしている。

「ごめん、遅くなったわ」

「いや、そんなに待ってないし

いちいち、謝るな!」

「それより、話ってなんだよ?」

「あー、話って事じゃないけど

俺らは高校に受かるかもしれないが豊はギリギリなラインだから時間がある日は少しでもいいから勉強を教えてあげないか?」

祐介は真剣な眼差しで俺に言ってきた

「実は、俺も気になって同じ事を考えてたんだよ!豊のかあーちゃんに話してここで教えていいなら頼もうとしてたんだ。」

それを、聞いていた豊の母が涙目になりながら

「あんた達、コーラー一杯飲んでいきな

良い友達を持って羨ましいよ」

1番に嬉しいのが祐介と同じ考えだったことだ

これでまた、受かれば3人で通えるのかー

そんな事を思っていた。

すると、また黒い影が現れた

祐介には見えてないようだ。黒い影は喫茶店を通りすぎると生活をしている豊の家の2階へと上がって行った。

豊の母に伝えようか迷ったが信じてはくれないと思い黙っていた。

祐介との話も終わり喫茶店を後にして

帰る途中パトカーが数台と救急車が止まっていた。状況は分からないが事故に巻き込まれ

お母さんと娘さんが亡くなったそうだ。

ふと、思いついたお母さんと娘さん?

まさか、黒い影と関係してるのかな?

いや、まさかな…そんな事を思いながら自宅に到着した。

夕ご飯を食べ終え

お風呂に入ろうとした時、豊から電話が来た。

「少しだけ話したいんだがいつもの公園に来れないか?」

豊の声がいつもと違うのが分かった

「分かったよ、何時頃かな?」

時間を聞き公園に向かった

ベンチに1人音楽を聴きながら腰をかけている

人が居る。祐介だった。

話を聞くと豊に呼ばれたそうだ。

「そんな事より、こっちに来る時

自動販売機の横に小学校低学年くらいの女の子見なかった?」

祐介が言ってきた。

「まだ、8時だけどさすがに低学年は居ないだろうよー。」

すぐに祐介が言った

「じゃあさ、確認して居たらお前が声かけなよ!」

「はっ、俺が声かけんの?別にいいけどさ」

公園の入り口を出て歩いて2分もかからない

自動販売機に向かった。

街灯が少ないせいか自動販売機の明かりだけが目立つ…恐る恐る近寄った。

居た!マジで居た!身体が小さいオカッパ見たいな女の子がマジで居た!

何故だか知らないが2人で確認した後、走って公園まで戻った。

「なぁ、居ただろ!」

「マジで居たな!女の子体育座りしてたな!

下向いたまま動かないな!」

「それより、何で声かけなかったんだよ?」

「馬鹿!お前が先に走って行こうとしたから

だろ」

もう一回確認しようとした時、豊が来た。

祐介が聞いた

「来る時、自販機の横に女の子居なかった?」

豊が不思議そうに答えた

「いや、居なかったし夜に低学年は出歩かないだろ」

3人で居るだの居なかっただの話してるより

確認した方がいいと思い言った。

「なら、確認しよう」

3人で公園を出て自販機に向かった

3人とも喋らずただ、ひたすら自販機に向かった

自販機の側にたどり着いた俺たちは3人で顔を見合わせ近づいた…やっぱり居る!

低学年の女の子は体育座りをして下を向いている。声をかけようとしたら祐介が猛ダッシュで

駆け出した!俺もつられて駆け出した。

豊が少し遅れて公園に来た。

「なぁ、居ただろ?マジで居ただろ?」

「マジで居たな?来る時居なかったか気づかなかったがマジで居たな!」

心霊の特番でよく話に聞くやつだと確認したら居なかったとかが多いが…

少なからず俺と祐介は3回も確認した。

むしろ、3回も確認すると本当に迷子じゃないか心配してきた。

勇気を振り絞って声をかけるため

話をしに行こうとしたら豊が不思議な事を言い出した。

「確かに居たし、笑ってたな!ニターって笑ってたな!」

「えっ?下向いたままだろ?」

「いやいや、お前ら走った後、俺の顔見て笑ってたよ」

何故だか怖くなりその日は豊の話も聞かずに

帰ることにした自販機の道を通れば近いのだが怖かったので3人で逆の道で帰る事にした…

帰り道、3人とも話をせずに帰宅をした…

お風呂に入り今日の出来事を3人で明日話そうと考えてた…

お風呂上がり祐介にメールをした。

豊かにもメールをした。

返信は祐介だけだった…

何も気にせず寝て朝を迎えた。

学校に着くと豊が来ない…

先生が入ってきて訃報を聞いた…

豊が昨日の帰りに事故に遭い亡くなったそうだ。

3人で話をしようとしていた…

豊に勉強を教えようとしていた…

何もかもが数日で終わった…

黒い影のせいなのか今だに分からない…

もし、黒い影の仕業だったら…

次は祐介だ…

Concrete
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