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迷子と昔の烏瓜さんの話《後編》

長編18
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迷子と昔の烏瓜さんの話《後編》

これは、

迷子と昔の烏瓜さんの話《前編》

の続きだ。

季節は夏、そして冬。

夏休みと冬休み。

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・・・・・・・・・。

「うわぁぁぁ!喋ったぁぁぁぁ!!・・・近寄らないで下さい!!」

「何故?!」

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・・・・・・・・・。

私がまだ高校生だった頃の話だ。

時期は・・・・・・夏休みだったかな。

私は近所の橋の欄干に腰掛け、のんびりと釣りをしていたのさ。

すると、後ろから声が聞こえた。

「釣れてますかー?」

私は振り返って応えたね。

「いやー、全然だねー。」

ってさ。

声の主は少年だったよ。

そうだな・・・小学生位だろうね。多分。

で、まさかの、この反応。

私は深く傷付いたよ。

まさか初対面の子供に怯えられるとはね・・・。

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・・・・・・・・・。

「ちょっと待て。」

話を遮ると、烏瓜さんは訝しげに僕を見た。

「・・・どうしたんだい?野葡萄君。」

僕は言った。

「当たり前だと思います。」

「何が?」

「怯えられた事。」

「どうして?」

烏瓜さんは益々不思議そうな様子で首を傾げる。

・・・やっぱり自覚していなかったか。

僕は大きな溜め息を吐いた。

「烏瓜さん、冷静に考えて下さい。貴方は、川の欄干に腰掛け、川の方を向いて釣りをしていたんですよね?」

烏瓜さんが頷く。

「そうだよ。」

「だとすると、貴方に話し掛けた相手は当然、貴方の顔が見えていなかった事になります。」

「・・・そうだね。」

僕は聞いた。

「未だ、分かりませんか?」

・・・肩を竦めた所を見ると、どうやら分かっていないらしい。

僕はズキズキする頭を押さえながら言った。

「・・・相手は貴方が面を被っていると知らなかったんです。只のお兄さんに話し掛けたつもりが、振り向いて見えたのは気持ちの悪い面。そんなの、怯えて当たり前でしょう!!」

僕だって未だに少し怖いのだ。

況してや相手は小学生。怖がらない方が可笑しい。

全く。もう少し自分のビジュアルを・・・

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「面は付けてなかったよ。」

「え?」

僕が聞き返すと、烏瓜さんは言った。

「此れは何と言うか・・・イメージ保持の為の物だからね。プライベートでは付けていないよ。」

「え、嘘。」

「本当さ。四六時中こんな面を付けていたら、まるで不審者じゃないか。」

「行動も見た目も完璧に不審者じゃないですか。」

僕が口を尖らせてそう言うと、烏瓜さんはポリポリと面の上から頬を掻いた。

「確かに、君からすれば其れはそう何だろうけど・・・。」

そして、少し考え込んだ後、言った。

「・・・・・・野葡萄君、ファブ○ーズが除霊に使えるって、知ってるかい?」

いきなりさっきと全く違う話題だ。

僕は困惑しながら答えた。

「・・・はい。知ってます」

烏瓜さんは更に聞いてくる。

「じゃあ、何故ファ○リーズに除霊効果があるのかは?答えられるかい?」

「・・・大勢の人が《ファブリーズは除霊に使える》と信じているから・・・ですよね?」

僕が質問に答えると、烏瓜さんは満足そうに頷いた。

「正解だよ。野葡萄君。」

そして、ピンと人差し指を立てる。

「大勢の人のイメージと言うのは、其れほど大きな力を持つのさ。・・・それこそ、常識を捩じ曲げてしまう程にね。だからこそ、私達は自らのイメージを壊さない。」

「・・・・・・?」

「不思議そうな顔をしているね。・・・ふむ。例えば・・・。」

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Q「機動戦士?」

A「ガンダム」

Q「美少女戦士?」

A「セーラームーン」

Q「おーまえーんちー?」

A「おっ化けやーしき~!」

Q「エンダアアアアアアアアア!!」

A「イヤアアアアアアアアア!!」

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「意外とノリが良いんだね。・・・ほら、物事には《此れ》には《其れ》と言う風に、ピッタリと嵌まるイメージが有るんだよ。」

烏瓜さんが伸ばした指でクルクルと円を描く。

「《其れらしい》と言うのはとても大切何だ。特に、私の様な、縋る神の無い奴にとってはね。」

「・・・成る程。」

僕が頷くと、彼はクスリ、と笑った。

「私だったらこの猿面と口調。そうだな・・・木葉だったら狐面と着流しかな。」

「と、言う事は、烏瓜さんはプライベートでは口調が違うんですか?」

「素は此方だけどね。高校の同級生相手とかだと、口調を変えているよ。一人称も《俺》だしね。」

意外だ。そんな気遣いが出来る人だった何て・・・・・・。

「案外、常識も知っているんですね。」

「本性暴露さ。私は一般ピープルだよ。」

「いきなり太宰治ネタを捩じ込まないで下さい。」

僕がそう言うと、烏瓜さんはまたクツクツと笑った。

「既存のイメージを利用する奴も居るからね。本当に私何て可愛い物さ。」

「既存のイメージ?」

「例えば《この世に不思議なことなど何もない》とか断言しちゃう仏頂面の拝み屋。例えば、誰かを助けても《君が勝手に助かっただけ》とか言っちゃう放浪系年中アロハ男・・・。」

「そんな人が居るんですか?!」

「いや、前者はね。後者は、私が個人的に居たら良いなって人。・・・まぁでも、理解は出来ただろ?そんな訳で、私は面を付けていなかったのさ。」

「あ、はい。どうぞ、続けて下さい。」

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・・・・・・・・・。

話を聞くと、彼は川に流され、目が覚めると何故か誰からも見えなくなっていたらしい。

「まさか、反応してくれる人が居るとは思っていなかったんです。ごめんなさい。」

彼はそう言って頭を下げたよ。

其処で私は気付いたんだ。

《嗚呼、この子はもう生きてはいないんだな》

・・・ってね。

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・・・・・・・・・。

「見た目で気が付かなかったんですか?」

「生きている人間と見分けが付かない様な奴だって居るよ。ほら、タクシー幽霊何て、かなりの有名所だろう?」

「へぇ・・・・・・。」

「話を続けるよ。」

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・・・・・・・・・。

目の前の少年に向かって、私は取り敢えず事実を言おうとしたんだ。

本人が、自分が死んでいる事に気付いていない可能性も有るからね。

「ねぇ、君。」

「・・・はい。」

「君は・・・」

「死んでいるんでしょう?・・・知っていますよ。」

「え?」

あくまでも、彼は冷静に続けたんだ。

「川に流されて、溺れ死んだんでしょうね。流石に、今までにあった事から分かりますよ。」

彼は泣きそうな、そのくせ半分笑っている様な顔をしていたよ。

小さい子供が受け止めるには、あまりに重い現実だって言うのにね。

「君・・・。」

「ジョギング中のお姉さんの前に、全裸でスライディングジョジョ立ちをしてもスルーされて、確信しました・・・。」

「君。」

同情心とか色々が、一気に吹っ飛んだよ。

真面目そうな少年だったんだけど・・・。

自暴自棄って怖いよね。本当に。

自分もそんな状況に置かれたら、そんな事を仕出かしてしまうと思うと、ゾッとするよ。

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・・・・・・・・・。

「いや、私の場合、小学生よりなまじ知識があるからなぁ。もっと変態な・・・いや、大変な事を仕出かすやも知れない。」

「そんな事をしたら今度こそ突き出しますよ。」

「幽霊に警察も無かろうに。」

「のり姉の眼前に、です。きっと今なら競泳水着の刑ですよ。」

「い、意味は分からないけど、其れは恐ろしいな・・・。」

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・・・・・・・・・。

まぁ、其れは兎も角、彼は自分の事を冷静に把握していたよ。

此方が驚く程にね。

そして、彼はその事を踏まえた上で、こう私に頼んで来たんだ。

「家を探すのを手伝って欲しい」

とね。

私はね、最初は断ろうと思ったんだよ。

・・・何せ相手は霊だ。人外だよ、野葡萄君。

ヒトに見えて、最早ヒトでは無いモノだ。

子供とは言え、何をされるか分からないからね。

けど・・・。

彼は服のポケットを漁り、掻き集めた数枚の硬貨を此方に差し出したんだ。

「お願いします。」

と頭を下げながらね。

・・・だから、私は手を出し、硬貨を受け取ったんだよ。

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・・・・・・・・・。

「うわ、お金が出た途端に協力を決意するとか、最低ですね。」

「失礼だな。お金は大切何だよ。」

「小学生の、しかも幽霊から、なけなしのお金を巻き上げて言わないで下さい。」

僕がそう言って烏瓜さんを睨むと、烏瓜さんは少しだけムッとした口調で言った。

「別に、お金が欲しかったから協力を決意した訳ではないさ。」

「じゃあ、どうしてですか?」

「お金を受け取ったら、其れは只の口約束何かとは違う、所謂《正式な契約》となるんだ。」

「だから?」

「相手は私に手出し辛くなるのさ。何せ私は《契約相手》となる訳だからね。」

そして烏瓜さんは、僅かに見えている口元をニヤリと歪めた。

「相手の合意を得ない《契約破棄》には、特別な場合でない限り、何かしらのペナルティーが付くのさ。」

「・・・ペナルティー?」

「そうだよ。・・・例えば野葡萄君が、誰かしら友人と遊ぶ約束をしたとするね?」

「はぁ・・・。」

「そして、その友人が見事に君との約束をすっぽかしたとしようじゃないか。何の連絡も無しにね。」

「僕の友人にそんな奴は居ないです。多分。」

「例えばだよ。例えば。」

「・・・それで?」

「そうしたら・・・さぁ、どう思う?」

口元を歪に歪めたまま、烏瓜さんは僕にそう問い掛ける。

僕は言った。

「悲しいなって、思います。」

「他には?」

「・・・恨めしく思うでしょうね。きっと。」

烏瓜さんが大きく頷いた。

「其れだよ。君。・・・その友人は、君との《契約》を破棄した代償に《信頼》を少し失ったのさ。」

「信頼?」

「そうさ。野葡萄君がその友人に持っている《信頼》だよ。人間とは、そうして《信頼》を得たり失ったりしながら生きる物だからね。」

「・・・成る程。」

「何の代償も無しに、何かを得る事は出来ない・・・。仮に出来たと思っても、君は必ず何かを失っているんだよ。気付いていないだけで。・・・覚えておきなさい。」

烏瓜さんは、烏瓜さんらしからぬ真面目な顔でそう言った。

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・・・・・・・・・。

さて、続きを話そう。

硬貨を受け取った私は、彼から詳しい事情を聞く事にしたんだ。

「・・・と、すると君は帰り道を覚えていないのかい?」

「はい。家の形と、部屋の窓から川が見えた所から、この上流にある家のどれか何だとは思いますけど・・・。」

思わず大きな溜め息を吐いたよ。

「そんなの、砂場の中でBB弾を探す様な物じゃないか。」

「探せばいっぱい落ちてるじゃないですか。BB弾。特に○○公園とか。」

「そう言う事では無いのだよ。少年。」

彼は不思議そうに顔を傾げた。

私はまた大きな溜め息を吐いたね。

「・・・ともかく、上流へ向かって歩けば良いんです。」

すると、少年はそう言い切って此方に右手を差し出したんだ。

「僕の名前は、《川野》と言います。」

「・・・私は《烏瓜》だよ。」

左手で、軽く少年と握手をする。

「・・・・・・宜しく。」

・・・。

此れが、私と川野君との出逢いであり、長い夏休みの内の、たった数日の家探しの始まりだったのさ。

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・・・・・・・・・。

「《川野》何て言うのは偽名だし、勿論の事《烏瓜》と言うのも本名では無いがね。」

「川で出逢ったから川野ですかー。捻りが無いですね。」

「・・・放っといてくれたまえ。」

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・・・・・・・・・。

その次の日から、川野君との家探し・・・何、川沿いを上流へ上流へと歩いて行くだけさ、・・・が始まったんだけど・・・・・・。

この少年、大人しげな見た目とは反対によく喋る奴でねぇ・・・。

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・・・・・・・・・。

「烏瓜さん烏瓜さん。」

「・・・どうした?家が見付かったのかい?」

「いえ、退屈なので。質問をしようかと。」

「いや、退屈じゃないだろ。家を探したまえ家を。」

「探しながらの質問ですって。・・・烏瓜さんには、家族は居ますか?」

「唐突でしかも重いな。・・・居るよ。」

「何人家族ですか?ご兄弟は?」

「一人っ子だよ。・・・何人家族かは秘密だ。」

「僕にはですね、妹が居るんです。」

「へぇ。お兄さんって訳だね?」

「止してください。・・・お兄さんっぽい事は何も出来ませんでした。まだ一歳ですから、きっと記憶にも残らないでしょう。」

「・・・ごめん。配慮に欠けた発言だった。」

「いえ・・・・・・・・・。あ。」

「・・・どうしたんだい?」

「かき氷の屋台。」

「・・・。」

「・・・僕に対する謝罪の気持ちが有るのなら、その気持ちを是非、形にして見せて欲しいですね。」

「・・・・・・。」

「メロン味。練乳トッピングでお願いします。」

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・・・・・・・・・。

「烏瓜さん烏瓜さん。」

「家が見付かったのかい?」

「いえ、ふと思ったのですが、僕の死体は無事発見されたのでしょうか。」

「・・・さぁね。分からないよ。」

「ええー。ニュースとかでやってませんでした?」

「あまり周りの事に関心が無くてね。ローカルなニュースは見ないんだ。」

「インターナショナルなニュースなら見るのですか?」

「一応ね。高校生として。」

「成る程。高校生も大変ですね。そこを考えると、早めに死んでおいて良かったのかも知れません。」

「おい。」

「冗談ですよ。冗談。・・・ああ、それにしても心配です。」

「そうだね。せめて遺体がきちんと見付かって、身体だけでも家族の元へ帰っている事を願おう。」

「水死体。しかも真夏。・・・発見が少しでも遅れていたとしたら、きっとグログロのドロドロですよー。僕の身体。」

「そっちかよ。」

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・・・・・・・・・。

「烏瓜さん烏瓜さん。」

「家が見つかったのかい?」

「いえ、ふと《擦り傷なんてツバ付けときゃ治るって言うのに、何故口内炎は直ぐに治らないのか》と言う疑問を思い出しまして。」

「・・・君ねぇ。」

「先ずそれ以前に、本当にツバには何等かの消毒や治癒効果が有るのでしょうか。」

「・・・・・・。無いよ。寧ろ雑菌がウヨウヨだ。傷口は水か、出来れば専用の洗浄液及び傷薬で洗う事をお勧めするよ。」

「口内炎はどう対処すれば良いでしょう。」

「茹でて冷やした茄子を貼りたまえ。傷口を冷やし、熱を取ってくれるからね。蜂蜜を塗るのもいいらしい。・・・恐らく此れは殺菌だろう。あとは、ビタミンと睡眠をよく取る事だ。」

「成る程。烏瓜さんは中々に博識なのですね。」

「・・・民間療法と基礎知識だがね。」

「まぁ、僕は幽霊ですので、もう怪我も口内炎も関係無いですけど。」

「・・・・・・・・・。」

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・・・・・・・・・。

「烏瓜さん烏瓜さん。」

「・・・家かい?」

「いえ、前々から思っていたのですが、烏瓜さんて言葉遣いが変ですよね。」

「余計な御世話だよ。」

「世間に上手く馴染めていない気がします!」

「・・・其れは君もだろう。言動が子供らしからぬ

所とかね。」

「確かにそうかも知れませんが、年上に敬語を使うのは寧ろ当たり前の事だと思うんです。だからか、生前は結構大人受けが良かったんですよ。僕。」

「子供の内から気を遣う事も無かろうに。」

「気遣いではありません。しょけいじゅつの一つです。」

「・・・其れはもしかして、《処世術》と言いたかったのかな?」

「・・・・・・・・・ノーコメントです!」

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・・・・・・・・・。

「烏瓜さん烏瓜さん。」

「・・・・・・家?」

「いえ、・・・綺麗な鈴蘭には毒が有るんですよ!」

「何が言いたいんだ君は!」

「思い出したから言ってみただけです。」

「・・・・・・。」

「僕は意外と物知りだったりするのです。」

「・・・・・・アジサイ。」

「え?」

「アジサイ、オダマキ、ヒガンバナ、チューリップ、ホオズキ、アサガオ、スイートピー、スイセン。」

「・・・助けてー!ヘンタイだーー!!」

「待て待て待て!どうしてそうなる!!」

「あ、何だ。正気だったんですね。いや、違うか。元からヘンタイでしたね。」

「失礼だな!!・・・毒の有る植物の一覧だよ。覚えていたとて、何の役にも立たないけどね。」

「成る程。・・・ホオズキも、毒が有るんですか?」

「ん?・・・嗚呼。有るよ。」

「僕、ホオズキ、好きですけどねぇ。」

「いや、君の好き嫌いは関係無いだろう。」

「実をほったらかしにしておくと、繊維が残って籠が出来るんですよ。綺麗です。」

「・・・昔の人は、其れを提灯に例えたらしい。死んだ人は、ホオズキの中の実に魂を入れて夜道を照らすんだそうな。」

「むかーしむかしの、ことじゃったー。」

「・・・・・・何故に昔話風?」

「まぁ、僕はもう死んでいるので、毒とか全く関係無いんですけどね!」

「・・・・・・・・・。」

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・・・・・・・・・。

「・・・ずっと、こんな感じだったかなぁ。」

烏瓜さんが、何処か遠い目をして言った。目、見えてないけど。

「随分、アクティブな幽霊さんですね・・・。」

僕は色々と言いたいのをグッと我慢して、無難な感想を言った。

烏瓜さんが、いやいや、と首を振る。

「本当はこの数倍話をしていたのさ。あんまり長いからカットをしているだけでね。」

「うわぁ・・・。」

「・・・そろそろ話もクライマックスだよ。此処からは口出しをしないで貰えると有難いね。」

「はい。」

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・・・・・・・・・。

家探しを始めて、・・・そうだな。数日経った頃だったかな。何時もの様に川野君が僕に話し掛けて来たんだ。

「烏瓜さん烏瓜さん。」

私は、何時も通りの、最早毎回恒例の下らない話をするのだろうと思ったんだ。

「・・・・・・どうせ、家じゃないんだろう。」

私が辺りをキョロキョロと見回しながら言うと、彼は少し笑いを含んだ声で言ったよ。

「正解です。」

「ふん。どうせそんな事だろうと思っていたさ・・・。この様子じゃ家を見付ける前に夏休みが終わってしまうね。」

私が拗ねた振りをしてそう言うと、彼はポツリと呟いた。

「・・・大丈夫ですよ。」

他人事だと思って、・・・と私は少しだけ苛ついて、そっぽを向いたまま反論をしたんだ。

「大丈夫な物か。高校生は学校を休むと大変なんだからな。」

「・・・・・・それでも、大丈夫ですよ。だって・・・。」

「え?」

何故かその言葉が悲しげで、私は思わず振り返った。すると・・・。

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・・・・・・・・・。

「もう、家を探す必要は無くなりましたから。」

そう言った彼は、少しずつ《溶け始めて》いた。

皮膚が膨れ上がり、色が変わり。

手足の上を、ズルリと溶けた肌が、流れる血が、腐敗した肉が、滑り落ち、伝っていた。

「どうやら、もう、僕は駄目な様です。時間が来てしまいました。」

口元も溶け始めているのに、何故か声は明瞭に聞こえてね。

「最後に家族に別れを言いたかったのですが・・・。仕方無いですね。」

ズルッッ・・・ベチャッ

片方の足から大きな肉片が地面に落ちる。

落ちた肉片はユラリと揺れて空気に混ざる様に消えた。

「・・・さようなら。今まで僕は」

「・・・・・・何で・・・だよ。」

「え?」

崩れて行きながらも笑いを浮かべていた彼の顔が、崩れながら一瞬しかめられたのが見えたね。

・・・だから、私はもう一度叫んだのさ。

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「何で、そんな事言うんだよ!!」

・・・ってね。

私は彼を無理矢理抱き上げ、背に負ぶって川沿いの道を走り出した。

「もうすぐ、もうすぐだ!もう少しで家に着く!」

根拠の無い戯れ言を言いながら、私は必死で川沿いを駆けたよ。

しかし、背負われながらも、彼は私の背中でどんどん溶けて行く。

ドロリとした、固体だか液体だか分からない何かが私の首や腕を流れたよ。

いや、《流れた》とは違うかな。

その何かはね、べチャリと私の肌に付いた途端、スルスルと消えて行くんだ。

そうだな・・・。感覚としては、雪が近いかな。

生温い雪。うん。そんな感じだ。

「本当にあと少しだ!だから頑張れ!」

「・・・そうですね。ありがとうございます。」

・・・私がギャアギャアと騒ぎながら走っているのに対し、背中の彼は実に大人しく、穏やかでね。

「・・・・・・ありがとうございます。」

只、そっと私の肩を掴んでいるだけだったよ。

・・・・・・その内、ドロリとした物に加えて、何か硬い物が私の首に当たり出してね。

嗚呼、骨や歯が零れ落ち始めたのだーーー・・・そう私は思ったよ。

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「烏瓜さん烏瓜さん。」

彼が何時もの様に、他愛の無い口調で私の名を呼んだ。

私は何も言わなかったよ。いや、言えなかった。

「ふと思い出しました。・・・前に、先生から教わった事なのですが《幸せ》と言う字は、幸福の幸だけではなく仕立ての《仕》に、合わせると言う字で《仕合せ》とも書けるのだとか。」

背中に掛かっている重みが、どんどんずり落ちる。

肉が、骨が、その魂が、何処か見えない所へと拐われて消えて行く。

そして川野君の言葉は続く。

「そして、その難しい方の《仕合せ》には、《幸福》と言う意味だけでなく、《運命》や《事の成り行き、始末》と言う意味も有るのだそうです。」

「・・・僕、ずっと兄が欲しかったんです。妹も其れは可愛いけれど、一緒に遊んだりケンカしたりできる、兄が欲しかった。」

「烏瓜さん烏瓜さん。」

「僕らが出逢って迷って歩いた数日間は、確かに其れは其れは歪だったのかも知れません。」

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「・・・それでも、僕は、これも一つの《仕合せ》だったと思うんです。」

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絶対に離さない様にしていた最後の骨が、手の中でじわりと夏の空気に溶けた。

私はドサリと道に座り込んだ。

《運命》と言いたかったのか。

《成り行き》と言いたかったのか。

《幸せ》と言いたかったのか。

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其れを語らないまま彼は消え、その夏の数日間は終わりを告げた。

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・・・・・・・・・。

「・・・思うんだ。あの時、どうして一言《私も仕合せだった》と言えなかったのかと。・・・だから此れが、私の失敗さ。・・・だからかな。私は《化物語》が好きだよ。自分の気持ちを余さず伝えられる、彼等を好ましく思う。」

烏瓜さんは大きく長く息を吐いた。

「此れで、私の失敗譚は終わりだよ。」

そして、ついとそっぽを向く。

「・・・・・・そして、此れから話すのは只の蛇足だし、本当に聞いて貰いたいとも思わない、独り言だ。」

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・・・・・・・・・。

・・・野葡萄君。

君は知っていると思うけど、私はあの狐目が嫌いなのさ。

皆から好かれて、その癖自分は独りぼっちなのだと思い込んでいて。

そんなウジウジした奴なのに、彼奴は本当に皆から好かれるんだ。

・・・ある日、私は退屈しのぎに祭りへと行ったんだよ。

・・・・・・え?

いや、違うな。

去年の秋祭りでは無いよ。

もっと昔。

もっとポピュラーかつ大衆的な、極々普通の夏祭りさ。

私はね、閑古鳥が鳴いている中ら仏頂面で店番をしている彼奴を見て、憂さを晴らしてやろうと暗がりから屋台を覗いて見たんだ。

・・・・・・けどね。

独りぼっちじゃ、無かったよ。

彼奴の傍らに一人の少年が座っていたのさ。

その子は、並べてある小瓶を物珍しそうに眺めていた。

「お酒です。・・・坊っちゃんには未だ早いですよ。」

そう言って、彼奴はクスクスと笑ってたよ。

・・・その時さ。ふと思ったんだ。

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彼奴は生きている少年と楽しそうに話しているのに、何故私の隣に川野君は居ないのだろう。とね。

・・・いや、自分でも破綻した考えとは分かっているさ。

只、どうしても思ってしまったんだ。

・・・・・・どうして彼奴だけって。

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・・・・・・・・・。

其れから数年後、私はまた違う祭りでその少年を見たんだ。

・・・その子は、あの狐目の事を《兄さん》と呼んでいたよ。

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・・・・・・・・・。

「・・・可笑しいな。こんな事を言うつもりでは無かったのだけどね。・・・忘れてくれたまえ。」

「・・・・・・烏瓜さん。」

烏瓜さんはやれやれ、と肩を竦めた。

僕は言った。

「・・・もし、初対面で僕を恐怖のどん底に突き落としたのがそんな理由だったら、僕、怒りますよ。兄って言うか・・・行動が完璧に変態じゃないですか。川野君も草葉の陰で110番通報ですよ。」

「いやー、申し訳無い。」

烏瓜さんは一回、ペシリと自らの頭を叩いた。

その様子は、全く以て普段通りの烏瓜さんだった。

「・・・いやいや全く。つまらない話を聞かせてしまってね。本当に申し訳無い!!」

「変態行動に対する謝罪は無しですか?」

「そんな訳で君にお年玉をあげよう!」

「誤魔化した!今あからさまに誤魔化しましたね?!」

「机の上に箱がある。中身を君にあげよう。・・・売りたきゃ売り飛ばしてくれて結構。其れでは私はもう寝る!君はもう帰りたまえ!今日はありがとう其れではお休み!!」

「誤魔化したまま丸投げした!大人気ない!大人気ないですよ烏瓜さん!!」

バサリと頭から布団を被り、烏瓜さんが横になった。

僕は大きな溜め息を吐き、机の上の箱を手にした。

「・・・此れですね?」

「・・・・・・・・・ぐーぐー。」

烏瓜さんは態とらしく鼾をかくばかりで、何も言わない。

僕はまた一つ大きな溜め息をして、部屋を出ようとした。

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「・・・此れは寝言だ。」

後ろから唐突に声が聞こえた。

僕は半ば呆れながら応えた。

「何言ってんですか。あんたは。」

「・・・確かに君の中での私は、どうしようもない変態の駄目人間なのだろう。こんな事を言うのは烏滸がましいのやも知れないさ。しかしね。」

そして、その声はボソリと言った。

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「・・・・・・何かあったら、頼りたまえよ。君。」

「烏瓜さ・・・」

僕が口を開きかけると、烏瓜さんの声が僕の声を遮った。

「私の名は《真白》だよ。」

「・・・《マシラ》?」

「真心の真に、白子の白だ。・・・覚えて置かずとも、構わないがね。其れではお休み。」

「・・・お休みなさい。真白さん。」

僕はそう言って、そっと襖を閉めた。

願わくは、迷いながらでも、道の先が見えなくても、貴方が歩いて行けます様に。

・・・そんな事を、考えながら。

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・・・・・・・・・。

帰り道。

バスの中で木箱を開けてみた。

クリーム色に紫のラインが入ったリボンと、飾りの付いた短いU字ピン。

飾りは、中に青紫の玉が入った、画張った雫型の銀色の籠。

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ホオズキをモチーフにした、和簪風の髪留めだった。

「・・・道が暗いなら、提灯で照らせばいいんだ。で、進んで行けばいいんだ。」

迷いながら、戸惑いながら。

其れでも、其れが《仕合せ》と信じて。

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手の上で、銀色の籠が小さな音を立てた。

Concrete
コメント怖い
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mamiさんへ
コメントありがとうございます。

世に言う、ライバルと言う奴なのだと思われます。・・・恐らく!

なにそれ!凄く面白そうですね!!
何時か絶対やってみます!
・・・何時になるかは分かりませんが。

返信

aoiさんへ
コメントありがとうございます。

物静かな人がお好み何ですね。
物静かな人・・・。よく考えると、僕の周りには居ませんね。

《雄弁話は銀、沈黙は金》ですよ。
物静かな人って誠実な印象を与えますから、周りの人からは信用の出来る人と思われていますよ。きっと。

・・・まぁ、人付き合い下手な僕が言った所で、一ミリも説得力無いですけどね!!

返信

あぁ…そんなお二人の気持ちもまた分かる気が…
この二人、二時間ほど閉じ込めてみたいですね(*´∀`*)ノ

返信

私は申し訳ないですが川野君は・・・
何といいますか・・・賑やかと言いますか、口数が多い人は
苦手なんですよね・・・
人付き合いと言う事で言えばかなりダメダメで苦労するんですが・・・

人と苦も無く会話が出来て付き合いが上手な人が羨ましいです。

返信

mamiさんへ
コメントありがとうございます。

木葉さんも烏瓜さんも、好い人ですがちょっとだけ何かがずれていますよね。まぁ、だからこそ優しいのかも知れませんが。

「其処まで嫌いでは無いのだよ?只、見ていると苛つくだけで。」by烏瓜さん
「本当に悪いだけの人間でない事は知っていますよ。個人的に大嫌いですけどね。」by木葉さん
・・・だそうです。友情って難しいですね。

返信

何度読んでもいいお話です。
やっぱり、烏瓜さん好きです。木葉さんも好きなんですが…
私には、そういう対象者はいませんが、烏瓜さんが木葉さんに対する思いが分かる気がして、ちょっと切ないですね…

返信

来夢祢さんへ
コメントありがとうございます。

・・・そうですね。
本人には絶対に言いませんが。

次回も出てきますよ、烏瓜さん。
宜しければ、御覧になって下さい。

流石に、会ったばかりの時はかなり警戒していましたよ?
ただ、何回か話す内に、思ったより一般人だなー、と思うようになりまして。

・・・流石に、誰にでも見境無く優しい訳では無いですよ(笑)

返信

Uniまにゃ~さんへ
コメントありがとうございます。

変人(変態?)ではありますけどね。
悪い人ではないですよ(笑)

返信

切ないけれどなんだかジーンと来ました…!
烏瓜さんなんだかんだでいい人ですねっ!
変態な烏瓜さんも優しい烏瓜さんも好きです!!!

そして毎回お話見てて思ったことなんですけど
紺野さんてなんだかんだで人に好かれる体質というか、少々人が良すぎるというか…
決して悪い意味ではなくて!
あんなことされたり嫌がりつつも烏瓜さん看病してあげたり話し聞いてあげたりと…
とても優しい人なんだなって見てて思います。

長文失礼しました(汗)

返信

烏瓜さんが良い人に見えてきたぁぁ(*^。^*)

返信

中たまさんへ
コメントありがとうございます。

そうです。明るい朱色のホオズキ羊羮でした。
僕には分かりかねますが、そうだったら烏瓜さんは何が言いたかったのやら。

そうですね。会ってみたかったです。
結構面白い子だった様ですし。

ええ。遺憾です(笑)
でも、やっぱり一番美化されているのは、のり姉ですかね。
・・・いえ、美化と言うか、普段と非日常時のギャップが物凄い、の方が的確ですね。

先ず、《嵐の相葉君》のキャラがよく分かっていないので、肯定も否定も出来ません・・・。
まぁでも、確かに常識はピザポが一番あります。

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今、気がついた。烏瓜さんの家に初めて行った時、お茶菓子はほおずきの形をした羊羮でしたよね?川野君の影響かな?

きっと川野君に逢えていたら、コンソメ君達とイイお友達になれたかも知れませんね。ナイスキャラだし。

烏瓜さんがイイ人って遺憾なんだ(笑)
薄塩シリーズで誰が一番、美化されてるんだろ?のり姉もなかなかの変態みたいだけど。

あたしの予想では変態一位は甲乙つけがたいですが、まともなのは…。ピザポ君かな?どうしてもキャラが嵐の相葉君と被ります。

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ちゃあちゃんさんへ
コメントありがとうございます。

本当ですね・・・。
このあと《死者と生者は会うべきでは無いから、此れで良かったのかも知れない》と、烏瓜さんは言っていましたが・・・。
僕も、個人的に家族に会って欲しかったです。

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中たまさんへ
コメントありがとうございます。

・・・罪滅ぼしと思っているのだとしたら、お門違いにも程がある、と思っていたのですが。
可愛がられている・・・としたら、そうですね。
少し歩み寄るくらいなら・・・はい(笑)

僕も会ってみたかったです。同世代だったそうですし。

読み方が変ですよね。マシラ、なんて。
まぁ、これも本名では無いそうですが。
・・・意味としてはベリーホワイトの方向で良いんでしょうか。

その点、誠に遺憾に思っております。
のり姉も烏瓜さんも、本当に何か好い人っぽくなってしまって・・・!

此れからも、日々努力していきたいです。

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少年を、お家に帰らせてあげたかったですねぇ…(T ^ T)

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ひねくれた人だけど、烏瓜さんはコンソメ君を可愛く思ってるんですね( ^∀^)か可愛がってるんだ。受け止めてあげて?

川野君、イイ子だな。可愛いわ。違う形で、烏瓜さんに逢って欲しかった。

まことにしろい。で真白か。根っこは白い人かも知れませんね。

薄塩シリーズでは、烏瓜さんはイイ人でしかないですねー。

次回も楽しみにしています♪

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☆チィズケェキ☆さんへ
コメントありがとうございます。

御手数ですが、此れからは、過去の話はタグからの検索で、と言う事になってしまいます。
《薄塩シリーズ》というタグです。
本当に申し訳ございません。

そう言って頂けると、とても嬉しいです。
此れからも、もし宜しければ、お付き合い下さい。

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今回も楽しく読ませていただきました!
紺野さん、バグか何かでアカウント情報・・・過去のお話が一覧にないですね(。-_-。)
でも、1ファンとして探してでも続き待ってます!

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