ほぼ毎日通る道、線路のそばに数体のお地蔵さんが祀ってある
その目の前、道を一本挟んだ所に、廃れてボロボロの運送屋がある
そこの入口にも、とても小さなお地蔵さんがいる
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とても近接した距離に配置されてるので、どちらのお地蔵さんが願いを叶えてくれてるのか分からないが
お願い事をよく叶えてくれる(気がする)
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ほんと些細な事だけど『ちょびっとお金くれー』とか
『ちょびっと良いこと起これー』とか願うと
けっこうすぐ少額のお金が入ってきたり、嫌な人に出会わず、良い人と接する事が出来たりで
思い込みかもだけど、お地蔵さんのおかげかしら?と思うような事が多々ある
時折感謝の意味も込めて、お地蔵さんに御供え物をしたりもする
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で、余りにも私利私欲に走ったお願いをしてしまった次の日
重い風邪をひいてしまった
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耳が聴こえず、お陰で頭がボーっとし身体全部がダルく
喉が痛すぎて、滅多に泣かない私だが、泣きそうになっていた
それでも子供の面倒は見なくてはならないので、買い物に行ったりする際に
『すいませんでした、調子ぶっこきました』とお地蔵さんに謝罪したりしてた
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それでも耳だけが治らず、詰まった感じで音が聴こえにくく
常に低い『ゥオーーーン』といった耳鳴りが鳴っている感覚で、ほとほと困っていた
喉やその他の症状はほぼ、治まっていただけに耳の症状は
鬱陶しい事この上無かった
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二女と買い物帰り、二女が運送屋そばのお地蔵さんを見て
『かみさま、かみさま』と言う
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いつも見てるくせにいきなりなんだ?と思いつつも
『ここの神様は良い神様だから怖くないよね』と応えたその瞬間
耳がパカッと音をたて、通じるようになった
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ほんと言ったその瞬間に通じた
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かなりビビったが、耳が通じた時の清々しさったら・・・
やはり健康って素晴らしいと切に感じた
そして同時に、私利私欲に走ったお願いをした自分を恥じもした
『近所にTSUTAYAできますよーに』って調子こいた私に
戒めを与えてくださったんですよね、分かります
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今日、感謝の御供え物をしたいと思う
作者板東英土