中編3
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ひきこさんVS俺たち

ひきこさん。

聞いたこともある人もいるだろう

都市伝説の一種

フルネームは森妃姫子(もりひきこ)

苗字と名前をひっくり返すと

妃姫子森(ひきこもり)になる

それが原因でいじめられていたらしい

雨の日白いボロボロの着物をきて人形のようなものを引きずっている女に出会う

よく見ると目はつり上がりニヤニヤしてる

人形だと思ったものをよくみると

小学生だ。原型をとどめていない

と笑いながらTくんは話した

T君とは神社の跡継ぎのやつだ

オカルティストなやつで

おれを一人かくれんぼで

絶望に突き落とした張本人だ

まぁあのあとT君のお父さんが助けてくれたわけだが

まぁなぜこんな話になったかというと

おれが一人かくれんぼから

お化けを信じるようになり

怖い話が苦手になっていたからだ

T「それでよ。ひきこさんってこの辺から始まった都市伝説なんだとよ!」

しらねーよとおもったが

そんなこというとまためんどくさいことになる

なので。

俺「ま、まじか!こえーな!」

我ながらわざとらしい

だがTくんは話を続ける

T「いやぁひきこさん会ってみたいよな。てか雨降ってきたな」

今俺たちは学校にいる

さっきまで晴天だったのに雨が降り始めてる

俺「あちゃー傘持ってねーよ。運悪いなまじ」

T「まぁ相合傘でかえるか」

俺「しかたねぇなぁ…」

そんなこんなで話が終わった俺たちは帰ることにした

俺「しかしよぉー薄暗いし湿っぽいし雨だし不気味だな」

T「ひきこさんでもでそうだなw」

冗談になってないぞT。

ころすぞ

その時遠くから

「ズサーズサー」

なにかをひきずるおとがした

俺「なんかいまきこえなかった?」

T「…」

俺「T?おい!T!しっかりしろ!」

Tはなぜか硬直状態になってる

そして一定の場所を見つめてる

T「あそこ…みて」

俺「は?なんだよ…」

おれは見て後悔した

10mくらい先に白いボロボロの着物を着てそばに人形らしき物が落ちてる

人形…?いや、人だ

俺「Tあれって。ひきこさん…

?」

T「ひきこさんだ…いままでの化け物とは格がちがう…俺君…にげて…」

そんなこといわれても

俺はいま腰が抜けてしまっている

俺「Tたすけてくれ…T…?泣いてんの?」

T「むりだ…俺には何もできない…会いたいなんて言ったからだ」

「ねー私に会いたかったんでしょ?なら私のいるとこ連れてってあげる」

知らない人の声が聞こえた

女の声だ見上げる

俺「うぁーーー!!!!!」

目の前には白いボロボロの着物を着ている女がいる

ひきこさんだ

T「俺くん!!!目を見るな!!引き込まれんじゃねーよ!」

その時強く腕を引っ張られた

Tだ。

T「にげんぞ!!」

Tの言葉で我に帰った俺は

無我夢中ではしりだした

だがひきこさん。都市伝説の化け物だけはある。

はやい。人形のようなもの。いや

小学生を引きずりながら追いかけてくる

このままじゃ逃げれるわけが無い

あいつが本気を出したら追いつかれる

俺「T君!このままじゃ逃げきれない!」

T「わかった。お前は逃げろ」

Tが俺のことを突き飛ばした。

俺「T君!?なにしてんの?!早く逃げようよ!!」

T「大丈夫だおれは。このくらいなら」

Tがいきなり手を合わせた

T「合掌!!!!!!!」

…シーン

しらけた完璧しらけた

なんの意味があるんだ。

ひきこさん「…うん帰る」

俺「ふぇ?!」

ひきこさんが思わぬ反応をしたので

きのぬけた声が出てしまった

T「ひきこさんは都市伝説になる前はギャグ線が高くておもろくないやつは無視してたらしい」

俺「は?!なにそれ?!最初から言えよ!なんだよ俺たち馬鹿みたいじゃねーかよ!おしっこもらしちまったよ!

「お前面白い…つれてく」

いきなり後ろから声がして

足を引っ張られた。

T「すまないな。俺が生き残るためなんだ」

その言葉を最後に目の前が暗闇に包まれた

Concrete
コメント怖い
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Tクン最っ高!!!

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