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短編2
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ファームの話

高校一年生の夏、俺は友人に誘われて、あるSMSのオカルトグループに参加した。

友人のSMS内のニックネームはファーム@牧場、相変わらず残念なネーミングセンスだ…

ある日、ファームと、地元で落ち合うことになった。

5分遅れてファームはやって来た。

ファームの後ろには人形の様な可愛い女の子が付いてきていた。

「遅い!」

と言いながら、ファームの頭を小突く

「ごめんちょ!」

ファームから女の子の説明はなかったが、妹が居ると言うようなことは聞いていたので、妹だということにする。

女の子は涙目だった、喧嘩でもしたのだろうか?

だが気にしない。

そこからはウィンドゥショッピングをしたりとぶらりぶらぶら、のらりくらりとしていたのだが、そこでふとファームが

「そうや」

と思い出したかのように呟く。

続けて

「昨日面白いことがあったんや」

と言った。

俺は彼の話に耳を傾ける。

「昨日妹と喧嘩してさ、腹立ったから妹の人形を捨てたんよ、リカちゃん人形みたいな奴」

ヒデェと合いの手を入れるが、俺も人のことは言えないな、と自嘲気味に苦笑する。

「その日の夕方、妹は遊びに行って、母さんは買い物行っとったから、一人でテレビ見とったんよ、じゃあ、電話かかってきて出たら、《私リカちゃん今大阪駅にいるの》ってな」

俺は吹いた。

「それってメリーさんの電話ってやつ?

笑えねー」

言いながら大爆笑をする。

ファームの後ろの女の子は頬を膨らませている。

可愛いな。

「まあ聞けや、そっから段々おる場所が近くなるわけよ三宮、長田みたいに

でも、その辺から面倒くさくなったから、無視したんよじゃあ、今度メールが来てな」

また吹いてしまった。

「メリーさんがメール?!」

なんでもありだな、こいつの話は

「いや、マジやって!」

とファームは言う

携帯を突きつけてきたが、捏造できるだろと言ってやると、そうやなとファームは携帯をしまう。

「まあ、悪戯やろから無視っとるけどな」

ふと、俺は思い至る。

メリーさんの最後は…

「お前さー、後ろ振り向いたん?」

ファームはうぁ?というと

「俺は過去は振り向かない男だからな」

とドヤ顔で言う

本気で言っているのだからタチが悪い。

メリー談話も程々に、俺は気になっていたことを聞いてみる。

「お前の妹なんで付いてきとるん?」

ファームは露骨に変な顔をする。

「妹今親と買い物」

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コメントありがとうございますo(^▽^)o
楽しんでいただけて光栄です。
まだまだ投稿していこうと思うのでそちらもよろしくお願いします(`_´)ゞ

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やっ、やられたー!と思いました。
違和感を感じさせない文章で、一気に読まさせて頂きました。

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