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中編3
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円形校舎

我路町って知ってる?

唐突に友達に聞かれたある暇な日

時期わ春先、雪がだいぶ解けて来た頃。

定「我路町?(がろう)なにそれめっちゃかっこいいやん名前」

松「知らない?そこに円形校舎ってあるらしーんだけど行ってみない?」

定「円形校舎って校舎自体が円形なの?」

松「わかんないけど心霊スポットらしーんだよね!」

定「よし、行くか!」

松「じゃー今週の金曜日に!」

心霊スポットと聞いたら行かない訳にわいかなかった。

なぜか心霊スポットと聞いたら心が踊る。

金曜日夜10時ぐらいに数人、確か五人で出発。

定「……ここ何処。」

山の中何時間走ったか。

いやっ、これわただの迷子なのだろう。

走ってる途中看板に「熊出没注意」

そー書いてるのが見えた

心の中で

どー注意すればいいのよ!って思ってた。

松「もーちょっとだと思う!」

行った事もないのに

なぜ言い切れるのかが謎だった。

更に揺られながら1時間程経って

誰かが言った

「こーゆう時わしりとりしよう!」

松「リンゴ」

今「ゴリラ」

定「ライオン」

俺わどや顔でそー言った。

そんなこんなしてるうちに

潰れた建物が見えて来た

松「あっ!ここだ!!」

定「円形校舎?これが?ただの潰れた店じゃん」

松「この横に流れてる川沿いを歩いて橋渡って歩けばあるらしーよ!」

定「なんか結構歩く感が凄いな」

その潰れた店?無駄に大きい廃墟の前に車を停めて歩いて数十分

春先だから落葉と小枝が凄い

歩くたびに

ガサガサパキパキ音が鳴ってた。

「何か出たらどーするー?」

とか

「幽霊見えるかな」

とかくだらない事を皆でワイワイ言いながら

ひたすら歩いてた。

内心何か出ても幽霊が出てもとりあえず走るだろそんな事を考えてたら

ぼんやりと何かが見えてきた。

これが円形校舎…。

定「なにこれやべぇ」

本心からそー思った。

何がヤバいって

雰囲気

佇まい

窓の多さ

荒れ具合

そして丸い。

何か出てもおかしくな感が凄い。

何で丸い?

そんな事を考えてたら何か聞こえる

友達の声に紛れて違うものが聞こえる。

定「ちょっとお前ら喋るな静かにしろ」

夜中の山の中の静けさ

シーン…。

ーーーーーーーーーーーー

ん?

シーン…。

ワァァァァァァアアアアアアア

えっ…

森の奥から聞こえる声

低い男の声

皆「何この声」

ヤバい山の中に何かいる。

夜中二時半頃に山の中で1人で常人が叫ぶ?

ありえないだろ。

でも気にせず校舎に入ろうとしていた

俺わ警戒しながら周りを見ていた

松「定!入れない!」

定「どした?」

今「水溜まり?が凄くて入れない!」

水溜まりで入れないって何よって思いながら見に行ったら

水溜まりって規模じゃない。

円形校舎を囲んで校舎までの幅二メートル弱、深さヒザ上。

校舎の入りかたがわからない

今「この倉庫的な上に登れば入れない?」

確かに倉庫の所だけ水溜まりがない

倉庫わ校舎にくっついてるように見えた

定「よし、じゃー登ってみろ」

今「任せろ」

そんな会話をしていたら気が付いた。

また

何かが。

定「ちょっとお前ら1歩も動くな!」

シーン…。

ガサッ…

パキッ…

ガサッ…

パキッ…

何か近づいてね?

携帯のライトで恐る恐る照らしてみた。

何も見えない。

友達を照らして見た。

皆すげー顔してた。

あっ…近づいてるのって…。

定「熊じゃね?」

皆「あー…」

誰か何か言った訳じゃない、1人が走ると

みんな走る。

さすがに幽霊とかよりもヤバいと思ったから皆で走った。

そして帰った。

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