短編1
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ある朝のこと。

洗面所で歯を磨いて口をゆすぎ、両腕を上げて背筋をぐぅーと伸ばす。

そのまま一気に力を抜いて腕をおろしたときに洗濯機に手をぶつけてしまった。

「いてっ!」

思わずぶつけた手をさっと引いて前のめりになった。

鏡の中の私が…

当の私はリアクションする程の痛みでもないかと、だらんと腕をおろしていた。

そして呆然と立ち竦みその光景を見ていた。

すると、鏡の中の自分があっ、と言った感じで私を見て慌てて呆然と立ち竦む私と同じポーズをとったのだった。

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