私が小さいときに、、、
小学5年生のときです。
父の仕事仲間の家族と私の家族で夏休みに琵琶湖に遊びに行きました。
人見知りだったので元々仲良くしていた同い年の子とその妹ちゃんと
砂遊びしたり船に乗ったりと遊んでいました。
父の友人がジェットスキーを持ってきていたので
私はジェットスキーに乗ったことがなかったので乗ってみたいと思い
無免許の父に頼み後ろにしがみついて初めて乗りました。
海の上をすごいスピードで走っていくのは
気持ち良かったことを覚えています。
止まってただぷかぷか浮かんだり走らせたり、しばらく遊んでいました。
日も傾き夕暮れ時になり
ふいに暑いのに寒気を感じ、いやな気分になりました。
父にそろそろみんなのとこに戻ろうと言いゆっくり浜辺に戻りました。
私は嫌な気分だったので早く帰ろうと急かしましたが
父は依然として「うーん・・」っと言ってゆっくりと戻っていきます。
2人しか乗っていないジェットスキーに
私たち以外が乗ってるかのように遅くゆっくり進みました。
また背中にゾワリと嫌なものを感じ怖いものをぬぐうように後ろを振り返りました
そこには海のそこから何重にも重なり
大人の腕から子供の腕、様々な腕がしがみついていました。
私は叫びたくても声が出なくなり父にしがみついて
腕をひっぱることしかできましせんでした。
ただこちらを振り向いたときの父の顔は
私が見たことのない表情で目の焦点はどこを向いているのかわからなく
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口がゆっくり開き一言「一緒に・・・」
作者KEI