【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編2
  • 表示切替
  • 使い方

進級のお知らせ。

さて、此れは僕が高校二年生の時の話だ。

季節は春。

一学期の初め。

nextpage

・・・・・・・・・。

二年生教室の前。

其のクラスの振り分け表には、僕達三人の名前がハッキリと書かれていた。

「やったな。」

「うん。」

「修学旅行、一緒の班になれるね。」

上から薄塩、僕、ピザポの順だ。

去年は薄塩だけ別のクラスだったが、今年は三人一緒のクラスになれた。

薄塩、脱ぼっち。

「席、近いと良いな。」

「最初は名前順だし、バラバラだろ。」

「どうせ今日は授業無いだろうし、席替えして貰おうよ。」

ワイワイと話をしながら教室に入り、人混みの外から座席表を覗く。

「あ、俺、一番前の席だ。」

「見えない。」

「加藤が三人も居るんだが。」

「見えない。」

上から、ピザポ、僕、薄塩、僕の順である。

キーンコーンキーンコーン。

予鈴が鳴った。

「・・・そろそろ始まるな。席、行こう。」

「担任誰だろ。」

「少なくともあの骸骨は嫌だな。」

「ごめん、僕の席何処。」

「三列目。後ろから二番目だな。」

「ん。有り難う。」

陽射しが、丁度良い加減で差している席。

着席すると仄かに暖かい。

僕は新しい席で大きく伸びをした。

「其にしても・・・後ろは誰なんだろう。」

前には見知らぬ女子が座っているが、後ろの席には誰も居ない。

荷物は置かれているから、登校はしているんだろうけど・・・。

結局、座席表も録に見られなかったしな。

・・・まぁ、良いか。正直どうでもいいし。

僕は鞄から文庫本を取り出し、ページを捲り始めた。

nextpage

・・・・・・・・・。

「あれ、紺野、此処の高校だったのか。」

「・・・・・・うん。」

後ろから唐突に掛けられる声に、僕が驚くのは、此の少し後。

Concrete
コメント怖い
2
4
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

紫さんへ
コメントありがとうございます。

今晩は。

有り難う御座います!
やっと話が進みました。

二年生の場合、クラスが別になると修学旅行で一緒に行動出来ませんからね。三年間で一番重要だったんです。

新作、書きました。
宜しければ、お付き合いください。

返信

こんばんは♪紫です(*^-^*)

進級おめでとうございます!
同じクラスとか、席替えとか、私にとっては懐かしのワクワクフフレーズでした(笑)
若いっていいな!

新作楽しみにしております☆

返信