宮城県の松島に乙女の祈りという心霊スポットがあるのをご存知でしょうか?
おそらく大半の方は聞いたことが無いと思われます。地元では有名ですが、県外での知名度はあまりないです。
松島とはいっても奥松島に位置するので、観光客が立ち寄る場所ではありません。
前置きが長くなりましたが、これは昔、母が若い頃に体験した話です。
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母は友達3人と車で乙女の祈りへと向かいました。乙女の祈りにはルールがあって、まず、タバコを供えること。次に絶対に走ってはいけない、とのことです。
母たちはタバコを供えて、辺りを見て回りました。しかし何も無いので、帰ることに。
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そこで母は異変に気づく。
「あれ?もう一人居なかったっけ?」
確かに母含めて4人で来たはず。
しかし、母はもう一人いた、という。
妙なことに、その"もう一人"がどんな顔をしていたか思い出せない。
ただならぬ雰囲気になったので、一行はその場から逃げるように帰ったのです。
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後日、先輩にその話をしたら「そんなことあるわけねーじゃん」とあしらわれ、「それが本当なら俺たちで行ってくるわ」と、忠告無視で原付きにニケツして行ったそれです。
タバコも供えず、騒ぎ走り回って。
しかし、その帰り道、二人は事故に遭いました。運転していた先輩は半身不随、植物人間状態に、もう一人は重症の大怪我。
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この乙女の祈り、過去に地元のローカル番組の納涼企画として取材した記者が、お盆の帰省中に峠で事故に遭い、亡くなったそうです。
乙女の祈りは昔、女子学生が自殺した現場で、謎の文章が刻まれた木があり、解読すると死ぬと言われています。しかし、心無い誰かがその木を盗み、今はありません。
その誰かがどうなったかは不明ですが、くれぐれも訪問にはご注意を•••。
作者らうみ。
実話です。初投稿なので読みづらいかも知れませんが宜しくお願いします。