チクタクチクタク…ゴーン、ゴーン
時計が12時を知らせる
「ウオッホン!であるから、かくかくしかじかである。」
誰だ?この白い髭をたくわえたジジイは?死神はどっか出かけてるし…
ていうか、なんで俺んちに見知らぬジジイがいるんだ?
「黄金プリンは様々な材料の黄金比によって作られた、大変貴重なデザートなのだ!」
とまあ、こんな調子で俺の家のテーブルの上から動かない。しかも、俺が取っといた黄金プリンを全部食いやがった!
「あんたは誰?っていうか警察呼ぶぞ!」
ジジイはムッとしたのか杖で俺の頭を叩く
「なんだとこの若造が!ワシは偉大な神様じゃ!!」
俺は疑いながら「じゃあ、現時点で判明しているメダカの種類を教えろ!」
ジジイは笑いながら「ふん、5種類くらいじゃろ?なめるな神様を!」
俺は笑いながら「バーカ!もっといるわ!」
ジジイはまた杖で俺を叩こうとする
「ちょっとマテーイ!」
扉をバァーンと開ける死神
「貴様ー!誰が神様だとー!」
死神はジジイに詰め寄り
「貴様は貧乏神ではないですか!!」貧乏神は口を濁し
「ち、違うわい!神様じゃ!」
俺と死神は腕を組み
「じゃあ、ゲームをしよう!」
弟を呼んで事情を説明する
「別にいいよ(・ω・)」
自称神様は叩いて被っての準備を始める。「では、勝負するかの〜?」
俺と死神は笑いながら
「じゃあ弟よ、始めよう」
弟は目を光らせながらピコピコハンマーを握る。「さあ!ゲームを始めよう!あなたが勝てば神様と認めましょう!まああなたが必ず勝つとは思いますがね!(´・Д・)」
自称神様は笑いながら「勝つに決まっておるわい!!」
死神が開始の合図を叫ぶ
「叩いて!被って!じゃんけんぽぉぉぉん!」
弟はじゃんけんに勝ちハンマーを握り呪文を唱え始める
「斬・滅・仏・炎・豪!」
自称神様はヘルメットを被り平然と座っている「ほれ、ピコピコハンマーを置け!!」「な、なにをしておる!ピコピコハン…!!」
弟はヘルメットではなく自称神様の頬をフルスイングで殴る
ドゴン!!「ダァァァァ!!!!」
バァリィン!!
自称神様は窓を突き破り遠くの山へと飛んで行った。
弟は割れた窓を眺め呟いた
「フン。所詮、貧乏神か…」
「おい、弟。」
「ん?(・ω・)?」
俺と死神は弟を睨み
「誰が窓を割っていいって言った?」
弟は苦笑いしながら
「貧乏神を払えたか…」
俺はピコピコハンマーで弟の頭を叩く
「アベシッ!イッテェー!」
俺は「黄金プリンを買ってコォォォォォい!」
弟は慌てて靴を履いて「ハーーーーーーイ!!!!」
死神が叫ぶ「ダッシュッでー!!」
「ハーーーーーーイ!!!」
めでたし、めでたし、続く。
作者SIYO