私の実体験の中で、1.2位を争う不思議な出来事を書かせて頂きます。
私が地元、熊本県から上京したのは少し遅い33歳。…夏に憧れの都内生活!
現実はそんな甘くない…。洗濯、掃除、炊事など独身の男が簡単に出来るはずが…がしかし、私は料理人なのでその辺りのは難なくこなしていった。自慢では無いです…。
大田区大森北の5丁目だったかな?ナントカhouseと言うアパートに住んでいました。1DKで一月99000円……都内では当たり前の価格かもしれないが、熊本から来た田舎モンにとってはスゲー高いな!と思っていました。でも、駅まで歩いて10分だし、100円ローソン、ファミマ、商店街が近くに有ったので便利で都合の良い物件だった。
いつも通り、朝出勤して夜帰る…。休みの日は、チャリで散策。標識を見ると「環状⚪︎号線」やら、「海浜公園」やら有り、知らない所までどこまで行けるか行ってみたりしてました。
そんなある日のこと、ちょっと遠出して疲れたので近くに有るベンチに座って携帯をいじりながら休憩していました。
「キャッキャッ…」と小さな女の子の声が聞こえて来ました。私は大の子供好きなので「お!近くに来たら、変顔して笑わせたろ!」と思い、顔を上げ周りを見渡すが人の気配が無い…。
「うしろか!?」と思いバッと後ろを振り返り見たが居ない…。それもそうだ。ベンチの後ろはビル群、前は道路なんだから。
一人では流石に危ないし。
「アハハッ!キャッキャッ!」とまた、聞こえたのでそこでピンと来ました。
「遊んで欲しい小さな女の子がいるな…。幽体なんだろうけど…。」
私は、自分から何か霊的な事をやったりとかは出来ません。なので、「遊んであげるから出てくれば?」と少し思いました。
でも、姿は見えず声だけ聞こえるンですよ。何もして上げれず、「出てこないなら、もう帰るよ?」と思うと、「いや!」と聞こえました。はあ?出て来んからやろー?と思いましたが、それは子供の事。
ワガママは子供の専売特許ですもんね!
「よし、じゃあそっから見てろ!」と変顔をしたら、「あー!アハハ!」と喜んだ声が聞こえました!それからは、私が調子に乗り、変顔連発。笑う声が可愛くて何度もやりました。でも、今考えると「車から見た人」は「わぁ!何この人!?」と思っていたでしょうね!怖…。
かれこれ20分位は遊んでいましたか。「そろそろ、帰るね!また、来るし!」と思ってチャリにまたがり少し返事を待ちました。しかし、何も声が聞こえ無いので「疲れて寝たかもな。」と思いその場を離れました。
薄暗くなる頃に家に着き、電気を付ける。
はあ、疲れたなぁと思ってベッドに横になると「パチン!」と急に電気が消えました…。ブレーカーか?と思い携帯のアプリで照明を付けて配電盤を見ると、ブレーカーは何ともなく正常。はい、そこでピンと来ました。「女の子。付いてきたな…。」
電気のスイッチをオンにすると電気がつきました。でも、少し怖いよね?こんな状況で電気消えたりしたら…しかし、御構い無しの消灯攻撃!パチン!パチン!とスイッチの切り替えの応酬!「キャッキャッ!」と楽しんでいる様子…。ふう、堪らんな。
まあ、全く「邪気」見たいなのは感じれなかったので少しはマシでしたが…
でも怖いよね。
しかし、このままここに居座られたらたまったもんじゃないと思有る行動に出まし
た。私はその頃には「般若心経」を覚えていたので「あのね、あなたはここにはずっとはいられないんだよ。お空を見て楽しそうだなと思ってる所に行きなよ!」と般若心経を読経しました。なんだか、意味はわかりませんがその時は「女の子」にでは無く、「自分自身」に言っているみたいでとても安心しました。
読経が終わると電気はついたまま。また、あのベンチの辺りに帰ったのか、「上」に上がったか?ですね。
後日、あのベンチに行って見たんですが女の子の声は聞こえませんでした、上にあがれたのかな?と思い、少し涙が出ました。
作者マコさん
中々、霊と遊んだ人はいないかなと、思います。でも、良い経験でした。
女の子が無事に上に上がれたと思い、たまに読経してます。
#gp2015