短編1
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キンモクセイと秋の夜

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俺の好きな人はもういない。

いくら悲しんでも帰ってきてくれないのだ。

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俺には大好きな恋人がいる。

2年間付き合っている大事な彼女。

今年で俺は18になる。結婚できる歳だ俺は決めていたんだ。誕生日をすぎた次の日にプロポーズをすると。

でも彼女にプロポーズはできなかった。

俺が家まで送らなかったから…

彼女は俺の家に来て遊んだ後

一人で帰ってる途中で事故で死んでしまった。

俺が送っていたら彼女はまだ生きていたのだろうか。

おれが彼女を助けてあげられたのでは?

俺はその日から家に引きこもった。

学校にも行かずにご飯もろくに食べずに。挙句の果てには餓死状態にまでなってしまった。

もうこのまま死んでもいい。そしたら彼女にあえる。そっちの方が幸せだ。

そんな事を考えながら俺は眠りについた。

俺は夢を見たんだ。彼女がでてきたとても悲しい顔をしている。おれは思わず話しかけた

ごめんな…おれが送らなかったから…

最後まで最低な彼氏だ…

ほんとにごめんな?

彼女は言った。

大丈夫だよ?私悲しいよあなたが死ぬなんて

そんなの望んでないよ?

だってあなたが死んだらまたころされちゃうから。

その時目が覚めた。

そうか。死んでも覚えてるんだな。

キンモクセイの香る秋の夜

おれは自殺した。

彼女に会うために

Concrete
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