それはある夏休みのでき事でした。
ある日の夜、母は風呂を上がったら、すぐ着替えをしました。
「え?ママはどこヘ行くの?」もう夜9時になるのに、この時間で何が用事があるのでしょうか。
「こんなにいい天気だから、むこうのおばさん家に行ってくる」母はまだ濡れている髪をタオルで包み、出でいきました。
その時、母は黒いレース付きの白い服を着ていて、下は黒いズボンとスリッパ。
私はちょっとテレビ番組を楽しんでいました。
30分後、私は後ろになにかいるだと感じをしました。
ふっと振り向かったら、母はドアの前からスーンっと、静かで廊下へ。(うちの椅子ははドアに背向きなので、振り向かないと見えません。)髪がちょっと濡れていて、服は赤いTシャツと白いズボン。
。。。ん?さっきはこんな服でしたっけ?見間違えたのかな?
「え?速い!こんなに速いだと思えない!」なにか揉めているかな。そうではないと、話はこれで済まないのはず。私はそう思っていました。
台湾のおばちゃん達は世間話が大好きで、特にお近所さんと一緒にいる時は一番ヤバイ。子供の私にとって、それは永遠にも終わらない世界。私の母もその中の一人です。
それなのに、母は一言もせず、ただうつむきながら、暗い廊下で立ていました。
「ママ?どうしたの?ケンカまでもしたの?」私は心配そうに母を見つめました。
母は無言のままで、顔色が青白くなりました。静かで無表情な母を見たのは初めてで、ちょっと怖い。
「ママ、なにか言って。」嫌な予感がする。背筋がぞっとする私はこう言いました。
が、母はやはり無反応のままで廊下の闇の中で消えていきました。
「???おかしいな~」私はこの怖い気分を払うように、テレビ番組を集中で見ました。
カチャー。
後ろのドアが開いました。
振り向かったら、後ろにいるのは母でした。
その黒いレース付きの白い服を着ていて、下は黒いズボンとスリッパの母が帰りました。
「あ~よくしゃべったね。」母は嬉しそうに言いながら、自室へ戻りました。
「え?な...?え?どういうこと???」思わず硬直する私は必死に固まっている脳を回りました。
やはり、さっきの"母"はおかしい。
なにがおかしいといえば、一番のはドアが開いたことがない。
さっきの言う通り、ドアを開けるときには 音が立ちます。
んで、"母"どうやってうちに入ったのでしょうか。
今になっても、私は"母"が現れる理由がわからないのままでした。
作者揚羽
よく伝えないかもしれませんが、これは私の実体験です。怖くなくて、すみません。