ここ最近、ぐっと冷え込んで、最低気温が氷点下の日が続いた。
だからと言って、暖房をガンガンに効かせてしまうと、光熱費がかかって仕方ない。
一人暮らしのこういう経費は痛い。
こういう日は、早く寝るに限る。
ところが、なかなか布団に入っても寝付けない。
ついついやってしまうのが、スマホを布団の中に持ち込む。
余計目が冴えて眠れなくなるだろう!と、お思いだろう。
だが、意外と足が温かくなり、目を酷使すると、眠気が襲ってくる。
スマホを操作してたのに、うっかり寝オチしてたってことは誰にでもあるだろう。
スマホで本を読んでいて、うっかり寝てしまった。
「あれ?こんなところまで進んでる。寝ぼけてタップしたか。」
そう思い、引き返して読もうとすると、盛大な舌打ちが布団の中から聞こえた。
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「今、俺が読んでるんだろうが!」
知らない指が、画面をタップした。
作者よもつひらさか