こんにちはm(_ _)m
奥村習です。今回は中学からの付き合いがある友達の話をします。怖いと7割、面白い3割ぐらいです((。´・ω・)。
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俺は大学でバレーボール部に所属している。今日はバレーボール部の先輩Aさんと腐れ縁の裕貴(ひろき)の話をしようと思う。
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『 食堂』
A「なぁ、奥村って幽霊信じてる?」
俺「まぁ、いるとは思いますよ」
A「やっぱいるよなー」
俺「どうしたんすか?」
A「今度さ、俺んち来ない?」
俺「なんでですか?」
A「ちょっと頼みたいことあってな。友達連れてきてもいいからさー。お願い」
俺「まぁ、何も無いですしいいですよ」
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A「よしっ!ありがとな!朝から来ていいから!
あっ!この後講義あるからじゃな!」
そう言って先輩は行ってしまった。先輩はバレー部の割には背が小さく170cmぐらいしかない。しかし技術とジャンプ力でエースとして部活に所属している。
俺「あっ、友達誰呼ぼうかなー・・・」
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その日はもう講義はなく家でゴロゴロしていた時だった。
俺のスマホに着信が来た。
相手はA先輩ではなく腐れ縁の裕貴からだった。裕貴はサッカー部に所属している。こういうのもなんだがかなり上手だ。しかしオカルトのサークルに勝手にお邪魔したりとオカルトに力を注ぐアホだ。
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俺「もしもしー?」
裕貴「もしもしー 今度の土曜さ暇なんだけど遊ばね?」
俺「その日はA先輩と約束があるから・・・」
・・・・・・・・・・・・ニヤッ(─ ∀ ─)
俺「おう!いいよ!朝の7時に俺んち集合な!」
裕貴「いいぜーすぐ行くわー」
俺「じゃあな!」
裕貴「じゃあな!」プツッ、
俺「アイツどんな顔するかなーニヤッニヤッ」
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『 当日 朝 7時』
ピンポーンピンポーン
俺「はーい」
ガチャッ
裕貴「よっ」
俺「おはよ じゃ早速行くか!」ニヤッニヤッ
裕貴「だな!」
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A先輩の家は自宅から近くのバス停からバスで十分の所にある。ワンルームのアパートだ。
『A先輩玄関 』
裕貴「お前、騙したな」
俺「誰も何も言ってねーよ ただ会う約束しただけじゃん。」ニヤッ
ピンポーン
A「はーい」
ガチャッ とその瞬間息を吸った裕貴が逃げる様に歩いていった。
裕貴「じゃ、俺はこれで。ちょ、ちょっと用事思い出したわ 結構急用のヤツ」
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襟を掴む俺。
俺「もう帰んの?折角だから遊んでこうぜ(´^∀^`)」
A「えっと裕貴だっけ?」
俺「そうですよ。前あった事ありますよね。」
裕貴「こ、こんにちわー、A先輩」
俺「中入っていいですか?」ニヤッ
A「いいぞー」
バタンっ
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A「今日来てもらったのは俺の部屋でな出るからなんだよ」
俺「やっぱそうでしたかー」チラッ
横には真っ青な顔で横になっている裕貴がいる。
俺「どうだ。『嗅げた 』か?」ニヤッ
裕貴「あぁ、、これは、いるわ・・・・・・・・・」
A先輩「嗅ぐってなにを?」
俺「幽霊の臭いですよ」
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裕貴は霊を見ることとか除霊とかそういう事は出来ない。
しかし、霊を嗅ぐことができる。霊臭と言うのがあるがアレとは少し別で幽霊によって匂いが違く、匂いで大体の容姿などが分かる。裕貴はドアが開いた瞬間に霊の匂いを嗅いだ。霊が大の苦手な裕貴はそれで逃げだそうとしたのだ。
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俺「匂い強くなった?」
裕貴「うん、うん、強くなったよぉー泣」
俺「で、先輩幽霊って見たんですか?」
A「ん?あぁ、寝ている時とかにのっかられてな。くるしくて眠れない日もあったな」
俺「それで俺にいったんですか?俺、霊も少ししか見えないですし、除霊も出来ませんよ?」
A「でも、誰かいた方が心強いし、奥村さ、色んな怖い体験してんじゃん。だからアドバイスやいい霊能力者紹介してくれるかなーと思って」
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俺「まぁ、紹介できる人もいますし、今日1日泊めてもらってもいいですか?」
A「おう、いいぞーそっちの方が楽しいしな」
裕貴「あっ、じゃあ邪魔者は帰りま・・・」
A「いいよー 泊まって裕貴も」
裕貴「いや迷惑なんで・・・」
俺「先輩の頼み事断んの?」ニヤッ
裕貴「・・・泊まって行きます・・・・・・」
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それから一旦各自の家に行って荷物を取ってきた。裕貴を家から引きずり出すのはかなり疲れ、2人で適当にお酒を買って先輩の家で乾杯をした。
事はみんなが寝付いた3時頃に起きた。
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うぐっ、あっ・・・・・・
夜中にうめき声が聞こえ目を覚ました。
俺「先輩?」
先輩の方を見たが何も見えない。
A「かはっ!コイツっ!」
先輩が目を覚ました。
A「奥村!コイツ俺の首を締めてやがる!」
俺「すみません、何も見えないんですよ!」
A「くそっ!力は弱いが流石に苦しい・・・」
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このままじゃ先輩が危ない。
俺「おい!起きろ!裕貴!」
裕貴の頭を軽く叩く。
裕貴「んんー何?どうした?朝はまだ早いぞ」
俺「そうじゃねーよ!ほら先輩!」
裕貴「ん?・・・・・・くせーーー!!」
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裕貴「うわーーー!幽霊出たーーー!」
俺「うるせー!近所迷惑だろ!」
裕貴「怖い、怖いよー泣」
俺「ほら、早く匂い嗅げって」
裕貴「嫌だ!臭い、臭い!」
俺「先輩がヤベーんだよ!場所が分かんないから何も出来ないんだよ!」
裕貴「まぁ、先輩の危機だからな!いくらでも嗅いやるぜー!」
そう言ってクンクンし始めた。
裕貴「くんくん、場所はここか」
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そう言って止まったのは先輩の腹の上。多分乗っかっているんだろう。
裕貴「くんくん・・・クセぇ、長年洗われてない公衆便所にボットントイレが付いているような排泄物の臭さだ!これは女だな。かなりのブスでブヨブヨに太って、そうだな・・・・・・独身のアラフォー女見たいな醜さをかもしだりている!もし生きていたら死ぬまで独身だろうな!」
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恐怖と匂いで反狂乱になっている裕貴はその後も評価を下していた。
俺「それは、かなり酷いな・・・」
先輩「うぐっ! ゲホッゲホッ」
俺「大丈夫ですか?!先輩!」
裕貴「くんくん・・・あれ、匂いが無くなった」
先輩「はぁ、はぁ、裕貴の評価を聞いた瞬間悲しそうな顔して消えていった。はぁ、はぁ」
俺「あんな言われ用だったら誰でも悲しくなって逃げますよ・・・・・・」
その後、その部屋でアラフォー女幽霊を見る事は無くなった。・・・・・・・・・
作者奥村習
こんにちはm(_ _)m
奥村習です。
二作目になります。裕貴の話は他にもあります(>_