すっげえ変な事があったから聞いてくれ。
俺の家は一応団地ではあるんだが、結構田舎ですぐ横にちっちゃい山があるような所なんだよ。
だから、ちょうど今みたいな暑い夜にはクーラーを着けなくても窓を全開にしておくと、涼しくてすっごい快適なわけ。
そんなわけでその夜も、後ろの窓を全開にして某人気漫画雑誌を読んでいたんだ。
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誰にも邪魔されないプライベートタイム、とだらだらしていたんだが、ふと背後に視線を感じる。
チラッと後ろを見ると俺の家の窓の向こう側の窓、つまりお隣さんの家の窓も開いていた。
あっちゃあ、くつろいでんの見られちゃったかなあと、ちょっと気まずい感じになってしまったが、幸い隣の家の窓の中は灯りが消えていて、もちろん人の姿も無かったため、ひとまず安心の俺。
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お隣さんはまだ引っ越して来たばかりで、去年の夏には家もまだ建っていなかったため、全く気にとめていなかったんだ。
俺は、今は灯りが消えてるのでまあいいかとそのままプライベートタイムを再開したんだよ。(窓閉めろよ!と思うかもしれんが、二階はクーラー壊れてて窓閉めると地獄になるんだ)
すると今度はかなり強い視線?気配?を窓の方から感じたんだ。恐る恐る窓を見ると、
かなり、びびったんだが
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お隣の、
灯りの消えた暗い部屋から、
若そうな男がこっちをちょうガン見してんの。
それもすっげえ満面の笑みで。
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めっちゃびびってちょっと悲鳴が出た。
隣の家族とは面識があるが、あいつは初めて見る顔だった。
当然俺は窓もカーテンも慌てて閉め、階段をかけ降りた。あの顔はどう考えても正常じゃなかった。(頭に焼き付いてしまって、ぶっちゃけ今でも夢に出る。)
もう俺は怖くなってしまってどうしようかと思ったが、良いことを思い出した。
「怖い思いをしたらコンビニに駆け込め」という話がある。24時間人がいて、恐怖心をまぎらわさせ、悪い気をはらえるらしいんだ。
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ラッキーな事に最近近くにコンビニが出来たんだ。財布を握りしめ、外にゴー!夜道を襲われないかと不安になり、隣の家をチラ見、
するつもりだったが、
ガン見してしまった。
なぜ気づけなかったんだ。
どう見ても、お隣は平屋だったんだよ。
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俺は今でもその家、平屋のお隣さんの横の家に住んでる。
もう二度と二階のカーテンは開けられない、
どころか近寄ることすらできない。
だって、
今でもたまに、あのときですら消えていた、
あるはずのないお隣の二階の灯りが、
カーテンから透けて見えたりしてるから。
作者和一
初めて投稿してみたぞい。
これは本当にあった話をちょっと脚色して作りました。
マジです。
(具体的にはお隣さんが引っ越して来たのが本当、近くにコンビニが新しく出来たのも本当、そしてクーラーぶっ壊れてるのも本当。)
もはやほぼ実話ですね(^ω^)