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短編2
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友達の話

「私のお母さんは霊感あるよ!」

中学生の時、小学校からの親友で、家が私の家から徒歩2分くらいのところに住んでいるりかが、学校からの帰り道でそう言い出した。

確か…怖い話の流れから、その話になった。

りかとはミニバスも同じ、帰り道も同じで、よく色々な話をし合っていた。

ここからはりかの話。

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私のお母さんとお兄ちゃんと私でドライブに行ったの。

そしたら、知らない道に出たんだけど、どこかの学校の裏通りみたいで、すごく暗かった!

左側に学校のプールがあって、右側が林になってる所でお母さんが停まったの。

お母さんが「なんかやばいかも…」って言い出して、それに続いてお兄ちゃんが、「ここヤバイね…来てる…」って。

私は全然わからなくて、その場の怖い雰囲気に泣きそうになってた。

1分くらいかな?外から、ガチャン…ガチャン…てこっちに向かってくる音がし始めて、え?え?って私は車の窓から周りを見渡したけど、なんにも見えなかったの。

お兄ちゃんが急に下向いたまま動かなくなっちゃって、お母さんは逃げなきゃ!少し飛ばすよ!シートベルトして!って言って急発進したの。

お母さんの見たことない焦り具合に、私は全くわからないのにすごく怖くなっちゃって、泣きそうになりながらシートベルト握ってた。

少し経って、大通りにでて、普通の運転に戻ったら、お母さんが「二人とも大丈夫?怪我してない?」っていつものお母さんに戻ってた。

涙目になりながら、何かあったの?って聞くと、お母さんとお兄ちゃんは帰ってからねって教えてくれなかったんだ。

ちゃんと家に着いて、ここからはお母さんとお兄ちゃんの話なんだけど、「林の中から、たくさんの兵隊?武者?かな?がこっちに向かって来てたのよ。」

「もう少しで追い付かれそうだったよね~」

「逃げ切れて良かった~」

そ、そそそんなことになってたの??

あ、じゃああのガチャンって音って…と聞くと、「りかも足音聞こえたんだ~!お母さんとお兄ちゃんはもっとたくさんの足音聞こえてた~。ね?お兄ちゃん?」

「あれは怖かったよ~ガチャン、ガチャンって隊列組んでるみたいにこっちに来るんだもん。しかもさ、あ、この人たちもう死んでるってわかるくらい見た目がすごかった!」

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うわ…逃げ切れて良かったね…と思わず私が感想を漏らすと、りかは、「うん!よくあるんだ~でもいつも私は見えないから怖くないよ!お母さんとお兄ちゃんはまだまだたくさん経験してるけど!!私は怖いから、見えなくて良かったって思う~」

りかののほほんとした性格が、ちょっと羨ましいなと思ってしまった…

終わり

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